先日、↑を聞いたあとで↓のブコメであまりにも rebuildfm 案件としてフルボッコされていて可哀想に感じたのだけどそもそもこれって本来の意図からちょっと外れてしまってるように感じるのですよね。
元々の発端
業界の悪習: 新人に10冊も20冊も自分が読んだ本を薦める
— Naoya Ito (@naoya_ito) 2016年12月22日
それ新人むけのおすすめじゃなくてお前の自己顕示欲や
— Naoya Ito (@naoya_ito) 2016年12月22日
これって何が問題かというと
- 対象としている新人に対する押し付けがましさ
- それを読んでもらうことによって自分たちに得がある状態を期待している
という2つの問題が同居しているようにぼくは感じるのですね。 2つ目の問題の解決は難しそうですが、1つ目に関しては読むべきとか読んで欲しいという言い方ではなく、○○で困ったときに読んでおくといい書籍10選!とかなら多少はマシになるんじゃないかなと思ったので 自分が読んだことがある、あるいは読んでないけど周りのエンジニアからの評価高いし読んだほうが良さ気な書籍を上げておこうかと思います。
年の瀬で時間が出来る人もいると思うので参考までに。 逆にこの書籍が入ってないのはおかしい!とかこれも良かったよ!とかあったらブコメかコメントでおなしゃす。
なおジャンルなどは思いついたまま書いているので順不同だし、適当です。
コーディング編
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
- 作者: Dustin Boswell,Trevor Foucher,須藤功平,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 68人 クリック: 1,802回
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読みやすいコードとはなにか?ということに言及されている名著。 良いコードを書く技術が悪いわけではないが圧倒的にリーダブルコードのほうが良い内容なのでこちらを推させてもらう。 そもそもコードは書く時間よりも読む時間のほうが長いということに当たり前のことに気づかせてくれることだろう。
外国で働いてみたい、外国で働くことに興味がある
エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢 ?渡米・面接・転職・キャリアアップ・レイオフ対策までの実践ガイド
- 作者: 竜盛博
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/10/08
- メディア: Kindle版
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外国…というかアメリカのシリコンバレーで実際に働く際に困ったことや働こうとするときに困ったことなどが書かれていて非常に機知に富む1冊となっている。 外国で働く人向けだけでなく就活を控えている学生や転職を考えている人にも読むと得るものがある、優れた1冊。
チームビルディング編
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman,及川卓也,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルにギーク(技術オタク)とあるがギークに限らないチームビルディング時の各種ノウハウのエッセイ集。 優秀なエンジニアだけを集めてもよいチームにはならなかった、チームの癌になる人間とどう折り合いをつけていったのかなどが書かれている。 たまたまこれを読んだ時期に上手く回っている良いチームから上手く回っていないチームに期間限定で移籍していたりしたので非常に得るものや体感的に納得できることがあったことをお伝えします。 メンバー間のHRT(謙虚・尊敬・信頼)マジ大事。
リモートワーク編
強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」
- 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,高橋璃子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/01/24
- メディア: 単行本
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リモートワークのいいところも悪いところも書きながらそれでもリモートワークはいいぞ!という主張が書かれている1冊。 Railsの生みの親DHHが書いているがそこは本質ではなく、実際にリモートワークを行う際に障壁となるであろう経営層へのアピール方法やリモートワークに関する誤解などの実践した経験などが書かれている。 内容は平易で読みやすいため2時間くらいで読み終える。 センテンスのセンスが良い。
MySQL編
- 作者: Baron Schwartz,Peter Zaitsev,Vadim Tkachenko,菊池研自,株式会社クイープ
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/11/25
- メディア: 大型本
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辞典のように困ったときにペラペラと開くことになる良書。 全てを読破している必要はないが、転ばぬ先の杖的な内容で困ったときに手元にあると助かることが多い1冊。
PHP編
- 作者: 小川雄大,柄沢聡太郎,橋口誠
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 大型本
- 購入: 32人 クリック: 1,065回
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現在の最新事情にはそぐわないところがあるものの良書には違いない1冊。 だがしかし昨年のPHPカンファレンスで著者の方が第二版を書くと宣言していたので個人的にはそれ待ちでもいいかもしれない。
JavaScript編
- 作者: David Flanagan,村上列
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: 大型本
- 購入: 12人 クリック: 252回
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いわゆるサイ本、これまた辞典のように困ったときにペラペラと開く感じの1冊。
SQL編
- 作者: Bill Karwin,和田卓人,和田省二,児島修
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/01/26
- メディア: 大型本
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実は恥ずかしながらまだ読めてないのだがSQLに一家言ある方々が口を揃えていいぞ!と言ってるので多分いい。 実際の業務などで役に立つのはノウハウはGoodノウハウよりBadノウハウであることが多いので多分正しい。 近々読もうと思っているので許してください…。
リファクタリング編
新装版 リファクタリング―既存のコードを安全に改善する― (OBJECT TECHNOLOGY SERIES)
- 作者: Martin Fowler,児玉公信,友野晶夫,平澤章,梅澤真史
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2014/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読んでない技術書その2。 前職の同僚が大いに勧めてくれていたので読みたいとは思っている…。
デザインパターン編
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2004/06/19
- メディア: 大型本
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読んでない技術書その3。 ぼくはJavaを業務で携わったことがないので読んだことがないけどもオライリーのデザパタのヘッドファースト読むよりはこちらのほうが良さそう。 一通りパラパラと読んでおこうかなとは思ってる。
WebAPI編
- 作者: 水野貴明
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2014/11/21
- メディア: 大型本
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正直書くかどうか迷ったが一応書いておく。 Web APIを初めて設計したりコーディングしたりすることになったら読んでおくといいかもしれない。 あるいは、WebAPIの開発をしているがイケてないと感じている場合は読むとブレイクスルーを得ることができるかもしれない。 初級者向けであって中級者以上の方には物足りない内容になると思う。