概要
昨年10月末に前職を退職してから就職活動をしてきたのだけどもその際に職務経歴書をgithub上で公開するという手法を採用させてもらった。
職務経歴書OSS化については→職務経歴書をGitHubに公開するのはいいぞ #職務経歴書
実際に就職活動、転職活動を通して感じた問題点などを列挙しておこうと思う。 あくまでもぼく基準の問題点なので人によってはそれは問題にならない、と感じる人もいると思う。 その辺は適当に読み解いて欲しい。
メリット
話しのタネになる
目新しいから&業界的に受け入れてもらいやすいからだと思うがだいたい好意的に解釈してもらえた。 「効率がいい」「個人情報を応募企業側で持たなくていい」「エンジニアらしい」などなど割りと好評を得た。 正直これのメリットは先行者利益的なところだと思っているので普及してしまえば意味がなくなるかも。
お金がかからない
ちょっとしたことだけど履歴書や職務経歴書なんて就職、転職時にしか使わないのに写真撮ったり書類買ったりして余ったときの無駄感が半端ない。 そもそも書式がある程度決まってるものをわざわざ購入する意味がよくわからない。 オンラインで同じように表示できればいいじゃん!みたいな。 ほんの数百円程度のものだけども使い所が限定的すぎる上にWeb経由でも問題ないのでこれを置き換えれるのはちょっとしたメリットかな。
デメリット
個人情報がフルオープン
多分多くの人が躊躇する部分だろうと思うが職務経歴書のようなプライベートな情報を全公開することに対する不安は少なからずある。 ぼく個人も当初はあまり気にならんかな?と思っていたが就職活動している内に「なかなかこれは難しいかもしれない」と感じた。
今はforkした職務経歴書OSSのものを削除して、プライベートリポジトリとして新規に作って管理している。 今後の運用方法はちょっと考えたいかなあ。
改善案
職務経歴書を扱う、そういうニッチなサービスを立てたほうが楽かもしれない(多分にして本末転倒だと思うが)。 Inviteしたメールアドレスのみ閲覧可能にするとか、閲覧申請が来たアカウントにのみ公開するとかなにかしらのハンドリングはあったほうがいいかも。 登録されているメールアドレスのドメイン単位で許可するとか。
特定の業種以外のウケが悪い
Web業界やIT業界、ゲーム業界でも割りと柔軟な発想を取り込んでいるところは好意的に解釈してくれてた。 逆に古くからあるゲーム業界やこういったOSSに馴染みがない異業種(例えば喫茶店とか倉庫の検品とか)はあからさまに顔を顰めるか紙媒体でくれといわれた。 予想はしていたので憤慨した!といったことはなかったがまだまだ日本はペーパーレス化からほど遠いんだなあと実感する。 個人情報を扱わないですむし、提出する側としてもURLをメールとかで送信するだけですむので無駄がないと思うWin-Winな関係だと思うんだけどなかなか受け入れがたい状態があるようだ。
改善案
正直こういうのがデファクトになるまで闘うしかないんじゃないかなー。 あとは職務経歴書OSSをもっと便利になって、若い人や大きな企業が採用してくれる!みたいな事例が増えないと厳しそう。 カンファレンスや勉強会とかで成功例や失敗した内容を共有していくしかないかなと。
おわり
だいたいこんな感じ。 基本的には好意的に捉えているが公開範囲のデメリットがそこそこ大きいかなと思っている。 あとエンジニア以外でも活用できるともっと広がってくれるのかなあ。
ついでに転職先が決定しました。
@patorash 決まりました、また社畜の日々が始まるぜフゥーハハァッ!
— るっか和尚(仮) (@lucca0show) 2017年2月3日