しがないラジオ sp 14の補完・補足

紹介:

sp.14a【ゲスト: lucca0show】楽しいコミットメントの始め方

shiganai.org

sp.14b【ゲスト: lucca0show】楽しい積ん読カンバン術

shiganai.org

ゲスト出演しました! …がいくつか話していて説明不足であったり、うまく説明できていないなと感じることがあったので補足話を書いておこうと思います。

好きなことを仕事に!だけでは難しい:

よく「好きなことで食べていく!」とかキャッチフレーズみますよね? ぼくは割りと好きなことを仕事で生活できていると思っているんですがゲーム業界で働いていたときに「ゲームが好きってだけだとこの業界で働き続けるのは難しいなー」と実感したということが伝えたかった主題です。

実際にゲーム業界で働く前は「好きのレベルが低いんじゃない?」という疑念が頭の片隅にあったのですが業界で働く内にその幻想は木っ端微塵に砕け散りました。 主に悪い方向で。

podcast内で補足してもらえましたが好きにもいろんな形があって、ゲームを作るのが好きなのか、作ったゲームを遊んでもらうのが好きなのか、ゲームをプレイするのが好きなのか…それぞれいろんな形の「好き」があります。 アニメや漫画、ゲームなどのエンターテイメント系はこれらの境目が曖昧なことが問題の1つだとぼくは考えていて、 そのときに「好き」だけではなく「楽しめる」という軸がないとうまくいかないのだと実体験から結論を出しました。

なんというかこの2つはどちらが上とかではなく車輪の両輪のようなものだと思っているというのが正直なところです。 「好き」という原動力が「楽しむ」というエンジンで加速エネルギーを得ていく…とでもいうのでしょうか? どちらかだけでは疲弊してしまい、人によっては好きが反転してしまうこともある…ということを伝えたかったのです。 説明ベタで申し訳ない。

Write Code EveryDayを4ヶ月してみた:

podcast中で語ろうと思ったままついつい忘れてしまったのですが実はぼくはいま現在毎日コードを書いているわけではないです。 というのも自分の課題として基礎的な技術力が不足しているという思いがあります。 その基礎的な技術力を向上させるためにはまず質の良いインプットが重要だと考えました。 ところが毎日ある程度とはいえコードを書いているとなかなかまとまった質の良いインプットを行うのが困難であるということに気づきました。

そこで意図的にインプットの質と量を担保するためにそれまで継続して書いていたコードを毎日書くのではなく、書けるときにだけ書くという方針に変更しました。 これはGithubの草を生やすことが主題になってしまっているように感じていたことも1つの理由です。 「イシューからはじめよ」でいうところの「犬の道」に自分が陥っていると感じたからです。 これはpodcast内でブログをただ書くだけでは難しい…といった発言にも共通している思いです。

結果はまだまだついてきていませんが、目的の部分がブレているとはまだ思っていないのでそのうちまた毎日コードを書く日々に戻ってくると思っています。 いまは充電期間のようなものだと考えて、しっかりと質の高い、あるいは高くなるようにインプットに専念したりしています。

ブログ執筆の話し、書いてるだけではうまくならない問題が難しすぎる:

この問題は多分ぼくにとってある種の転換点を迎えたからこそ発生しているのだと思っています。 昨年、期せずしてElastic Leadershipという書籍を紹介したところ変な形でバズることとなってしまいました。 そのときに「伝えたいことがしっかり伝わらない」という思いをしました。

ここが転換点だったのだろうと思います。 その瞬間からぼくは「ぼくだけのブログ」から「読者に伝えたいブログ」に変化していったのだと思います。 いわゆるコンテキストを共有している人からは好意的なコメントをいただきました。 一方、コンテキストが共有できていないと感じる方からは「コミットメント言語は日本人の文化にあわない、圧迫されてしまう」というコメントを沢山いただきました。

コミットメント言語は手段であって、目的ではないのですがそこがしっかりと伝えきれなかったなと今にしては思います。 バズっていたときは「それはチームの問題でコミットメント言語自体の問題ではない」と思っていたのですが コミットメント言語を手段として用いるその目的や目標をたしかに明確にしていなかったなと最近は考えることがあります。

先程もちらっと書きましたがそのことに気づいたとき「ぼくのブログを書くのはただ「犬の道」になってやしないだろうか?」という思いが頭をよぎりました。 そういう思いや考えから件の発言元である「ただ書くだけで上達するわけではないので難しい」という主旨にたどり着きます。

自分のスキルに不安があるので転職迷う問題:

概ね自分の考えはpodcastで語った通りなのですが一点だけうまく伝えられなかったと聞き直していた際に感じたことがあったので補足しておきます。 ぼくがpodcast内で「フリーランスを意識するほうがよい」という主旨の言葉を使っていますがこれは実際には正しくなく「自分の価値を常に意識する、そのための方法として転職やフリーランスを常日頃から意識すると良い」というのがぼくが考えていた思いに一番近い回答となります。

フリーランスになることそのものが重要なのではなく、「自分の価値を自分で見極め、知る」ことが肝要ということが伝えたかった全てです。 podcast内でも語っていますがぼくは自分の副業先の給与を時給換算でいただいています。 そして副業をしているときにふと自分の価値を客観視し、「ぼくの技術力はたったこれだけの価値しかないのだろうか?」と感じる結果となりました。

実際問題、副業先のスタートアップはそこまでお給与を支払えるわけではなく(フリーランスの人のほうがコミットメント率が高く重要だったとかの理由はある)ボク自身も契約当初はどれくらいコミットできるかわからなかったこともあり、納得の上で給与を決めたのですがそこには「これだけ高い給与もらって結果が出せなかったら怖いので低く見積もろう」という心理がありました。

結果から言うとそれは大きな間違いでぼくは自分の価値をもっと真剣に査定すべきだったのだと思います。 いまだにぼくは自分の価値の適正値がわからないです、ですがそれは自分の価値と向き合わないということと等価ではないとも思っています。

ぼくらは自身が持つ自由な時間を労働して成果を出すことで会社から給与をもらっています。 もちろん諸々の経費などは差し引かれているでしょうが、そこにはそれだけの価値があると会社に認められているわけです。 自分の価値を低く見積もるというのは自分自身を卑下して貶めているようなものだと最近は考えるようになりました。 その行いは自分と、自分の価値を認めてくれるひとたちに対して不義理で、あまりに失礼な行為ではないかとも思っています。

とはいえ、スキルがないと自分の価値を認めにくいのも真理です。 だからこそフリーランスや転職のように他人から見た評価を参考にするのが良いとぼくは思っているのです。 いまの自分のスキルセットはどのくらいの市場価値なのか?を意識することは十分価値があるし、またもし転職することになった際にも話のネタになります。 転職するしないは関係なく、自分の給与が実力に対して適切に評価されていない場合1つの提示する資料にもなります。

転職サービス側からすると迷惑千万な行為だと思いますが、市場価値を知るために転職サービスに登録しておくのは割りとコストパフォーマンスのよい施策でないかなと思っています。

出演してどうだった?

概ねいいたいことは言えたかなと感じています。 ビブリオバトルについては語れなかったので次回出演するか、自分のpodcastでやろうと思ってます 反省すべき点は多々あるのですがパーソナリティのお二方に助けていただいて非常によい体験をすることが出来たと思っています。

どうしても対話というベースや技術系の話しではないため、議論的というか話しが盛り上がってしまい時間が長くなってしまったのがpodcastというものの難しさを改めて実感しました。

どうしても1人だとうまく掘り下げられない内容もパーソナリティーの方がいるといい感じにまとめてくれたり、思わぬ方向からの意見をいただいて改めて考えるきっかけになるなと感じました。

ぼくはネット弁慶の割に打たれ弱いので基本的にあまりエゴサをしないようにしているのですがついつい誘惑に負けてしまいTwitter上で検索してしまいました。 いろんな意見やぼくの意見の補足、共感、反論諸々読んでいて自分の発した一言が与える影響がこんなにあるのかと新鮮な驚きを得ています。 そして改めて自分のためのpodcastをやっていこうと思いを新たにしました。

いつになるかはわからないけども自分の中でこのくらいの時期に行いたいなという獏っとした思いがあるのでリリースしたらTwitterやブログで報告させてもらおうと思います。 あと、今回ヘッドフォンから自分の声が聞こえてきたり、思った以上に早口だったのでしがないラジオにリベンジしたいですね!