TEDトーク 世界最高のプレゼン術

読書の目的

  • LTなどをする際のスライドなどの伝え方を改善する
  • なにかを伝える際の要点を抑える方法を意識する
  • 話しの柱を明確化&シンプル化させる
  • スピーチ力の向上

書評

TEDでの講演を例にプレゼンに関するエッセンスを簡潔にまとめている書籍。 良書…というよりは手元においておきたくなる実用書的な側面が強いかと思われる。

全体で204ページしかないのだがその分のエッセンスを端的に書いているため、読んだ感想としてはページ数以上に少なく感じる。 が、物足りなさのようなものは感じなかった。逆にスライドやLTを行う際などの見直しする際に効果を発揮しそうという印象を受けた。 (他にも就職、転職時の自己PR文などにも応用が可能じゃないかな。)

今回は図書館で借りてきたのだが後々購入してスライドやブログを書く際の参考に出来るよう購入を検討している。 値段も1200円ほどなのでお手軽感ある。

重要なフレーズや文章

以下、読んでいて参考になりそうだった言葉やフレーズ、テクニックなどの一部抜き出しとその該当ページ。

  • P.24 スピーチが終わった次点で聴衆にどうなっていてほしいか―――を頭の中に明確に描くことが必要です。
  • P.31 トピックを選ぶ最善の方法は、まず聴衆に伝えたいメッセージを1つ選び、さらにそのメッセージに情緒的な深みを添える何か目をみはるような体験はないかと頭の中を捜しまわることです。
  • P.36 「何のために」を最初に、「何をするか」を最後に語れ。
  • P.38 アイディアは短いキャッチフレーズで伝えよう(中略)理想は3語ですが12語までならOK。
  • P.43 対象的な2分は並べる順序が大切です。これが広く伝わるキャッチフレーズの最後の特徴です。よく練られたジョークと同じように最後にパンチワード、パンチフレーズといったオチを入れる必要があります。
  • P.67 インパクトのある質問で聴衆の心をつかみたいなら「なぜ(why)」や「どうすれば(how)」からはじまる質問が効果的です。「なぜ」ではじまる質問は聴衆の注意を引くという意味で断然効果的です。
  • P.75 絶対に役に立つ「3つの○○」
  • P.78 まずオープニングに引用を用いないこと、例えコアメッセージに関連したものであっても陳腐な印象を与えるだけです。同じ理由でジョークではじめるのもいただけません。たとえやんわりとであっても聴衆を攻撃する言葉は使わないこと
  • P.87 スピーチのフレームワークとは「聴衆にこれから話す内容を告げる」→「本論に入る」→「話した内容をまとめる」という構成のこと。
  • P.88 カギはあなたのレパートリーに「焦らし」のテクニック、「つなぎ」を加えることです。
  • P.90 1<現状-問題提起-解決策>型、2<時系列>型、3<アイディア・コンセプト提起>型
  • P.94 事実が語られると、もともと好奇心が強く懐疑的な人間の脳は論理的な意義を唱えだします。
  • P.135 まず自分自身の声で(言葉)で語ること、そしてあなた自身の信頼性やテーマへの関心、さらには謙虚さを示すことです。専門用語を使わず、普段使っているわかりやすい言葉で完結した短い文章を語りましょう。
  • P.171 スライドは画像を主体にシンプルに(中略)スライドはあくまでも聴衆の理解を助けるためのものであって自分用の巨大なカンニングペーパーにしてはいけません。
  • P.172 既存の画像を切り取ってくる、いわゆるクリップアートは絶対に避けること。ビルド、アニメーション、ビデオの使用は最小限にとどめるということです。
  • P.186 ダメだった点とその理由について中身の濃いフィードバックが得られる環境を整えて、少なくとも3回は練習しておくべきです。
  • P.189 プレゼンテーションの内容全部を丸暗記することはお勧めしませんが、冒頭の部分だけは暗記しておいたほうがいいでしょう。最初の部分をしっかりはじめられたらあなたの自信はその先までずっと続きます。
  • P.189 たとえ使うことはなくても、スピーチの概要を書いたメモをポケットに忍ばせておきましょう(中略)それが心の支えになります。

読書前の目的達成状態

スライドやLTの改善、要点を抑える方法、話の柱の明確化とシンプル化は出来そう。 スピーチ力に関しては、読んだだけでは向上しないので今後はこれを踏まえてLTなどに参加して技量を磨くしかないのかなと。