こんな学生、いりません:改訂版

anond.hatelabo.jp

タイトルが過激な言い方なせいで何様だよ!とかお前はじゃあどうなんだ!みたいな批判のされかたしてて可哀想だなーと思ってたんだけど

こんな発言してしまった以上ぼくも書いたほうがいいのかもしれないという謎理論で書いてるので多分意味不明なことになってると思いますが大目に見てください。 なお、ぼくがWebエンジニア、ゲーム系の会社に勤めていたからそういう状況を前提に書いてます。

まーた、エンジニア≒Webかよ!という方。 他のエンジニアのバージョンも見てみたいのでやってやってもいいぜ!って人いたら書いてくれるとぼくが嬉しいですw

こんな学生、いりません バージョン:ぼく編

何も作ってない

クリエイター職を目指してるのに、何も成果物がないというのはだいたいその時点でおしまいです。

クリエイティブ系の会社に入社しようとするならこれは真理です。 言い方はかなり強めだけどこれに関して否定する人はいないんじゃないかな。 おしまいというのはかなりきつい言い方だけど成果物がないというのはそれだけで大きなハンデを背負ってると思っていい。 成果物がなにかわからない、という人は自分の就職する職種に求められるものを調べたほうがいいです。

具体的なビジョンがない

自分のなりたい道、作りたいもの、それらを具体的にはっきり言える人しか、企業としても雇う余裕はないのです。

正直、学生さんにこれは難しいのかなと思う部分もある。 でも何かを作りたい!と思ったことがあると思うのでそれを素直に打ち明ければいい。 逆にいえばこれが言えるということは非常に大きなアドバンテージになると思うので必死に自分がどうありたいか、なりたいか、作りたいかを自問自答してください。

なお、ぼくはクロノトリガースターオーシャンのような何度でも飽きることなく遊べる、そんなJRPGが作りたかったです。 今はそのビジョンから変遷してしまっているけども根底にある部分は恐らく変わっていないと思います。

インプットが足りない

そして、アウトプットするものは大概、インプットした範囲の中から生まれます。 インプット量が足りない、質が足りない、そういう人に良いアウトプットを期待できないのです。

個人的には過去の偉大な先人の話しであるディズニーや宮本茂さん、横井軍平さんのくだりは蛇足かなと考えている。 但し、このインプットが足りない人にアウトプットを期待できないというのはなにかを作る側の人間としては大いに同意するところなので学生諸氏はインプットを増やして欲しい。 今の世の中は非常に便利になっていて、Qiitaや開発者ブログにgithubなどの良質のインプットを無料で享受することができる。

もし調べ方がわからないというなら「[やりたいこと] 入門」とかやればアホみたいに情報が出てくると思うのでそれらを参考にするとよい。 そしてただそれを読むのではなく実際に手を動かしてどうなったかを何かしらの媒体に書いておくとPRすることができるのでいいぞ! (その際こんなことみんな知ってる当たり前のことじゃないか?と思っても残して置くことが肝要なので臆せず残しておくのだ!)

実績・経歴を勘違いしている

「クラスで一番でした!」「校内の○○で○○賞を取りました!」

すみません、PRすることがなくてこれを学生のときにぼくはやりました。 今にして思えば知らんがな!という内容なのですがこれは学生のように閉じた環境だとなかなかアピールしにくいところかなと思います。 ですが探してみれば日本中でエンジニアの方が開催している勉強会やゲームジャム、ハッカソンアイディアソンなどのイベントがあるはずです。 それに参加するのが手っ取り早くていいかなと思います。 少なくともクラスで1番でした!という内容よりはマシなのではないかと思います。

友人が多いことは良いことだと無条件に信じている

これ多分自己PRとかでいわれている内容なのかなと予測しての内容になるんですが もしそうであるならばこれはあまり良いPRにはならないというのには同意です。 逆にそれ以外であるならばあまり同意しかねるかなあと思います。

少ないよりは多くて駄目ということはないようにぼく個人は思いますので。 それに勝手に人の友好関係を推測した上でダメ出しするというのは良いことだと思えません。

攻める姿勢がない

多少作るもののクオリティが低くても、突っ込める戦場があると見るや突撃していく人のほうが好感度が高いです。 ちなみに、自分の作ったものを世に出すことを躊躇う人にありがちな言い訳として 「まだ外に出せるレベルじゃないので……」 という言葉はよく聴きますが、大丈夫!そんなことを言う人はだいたい卒業するまで何も外に出さないままです!さようなら!

これ前半部分はよくわからんなあ…と思っていたのですが後半部分には納得しかなかったです。 ボク自身も学生時代にこれが出来ていたとは思えません。 今でも出来ているか自分自身ではわかりませんが自分が作ったものを公開するというのはクリエイターには必須な能力です。

恥ずかしいという思いはあると思いますし、怖いとも思いますが お仕事をしたらその恥ずかしいものを言い訳が出来ない職場の同僚や上司にみられるわけですから早いうちに慣れておいたほうがいいです。

そして

大丈夫!そんなことを言う人はだいたい卒業するまで何も外に出さないままです!

これはガチ。ゲームエンジニア、Webエンジニアとして働いていた同僚にもいたのですがこういうことを言っている間は成長しないです。 なので、成長したい!という気持ちを持っているのであれば世に出すことを恐れない勇気を持ちましょう。 どうやって持つのかはぼくにもはっきりとわかりませんが学生エンジニアや新卒エンジニアの勉強会とかセミナーとかあるのでそこで発表するとかするのがいいような気がします。

金をいただく、ということに嫌悪感を持っている

問題は「創作物の対価としてお金をいただく」という行為にネガティブな気持ちを抱いてしまっていないか、ということです。 そういう人には職業としてのクリエイターは向いていないので、気持ちをちゃんと変えるか、いち趣味にしていくことを決断したほうが良いと思います。

これは正直よくわからなかったです。 ですが自分自身に金額をつけるというのは働く上で絶対に発生する内容なので なにかを作ったらソレに対してどんな値段でもいいので対価を求めるようにしたほうがいいとはボクも思います。 個人的には自分の目指す職種でどうやってお金を稼ぐのか?という部分のマネタイズとかを学んでおくと良いように思います。 ぼくはそれを怠ってしまったのでいまめちゃくちゃこのマネタイズを学びたいと考えてます。

最後に

「就職」がゴールであれば、それでハッピーエンドです。 しかし、これらの項目に当てはまり、かつ直さなければいけない部分があると自覚できないまま就職・出社すると、 ほぼ間違いなく大変な社会人生活を送ることになります。

とある小説家の人が全く同じことを仰っていて 「小説家になるのは大変だけどなるだけなら可能なんだ。小説家で居続けるのは本当に難しいし、ほんの一握りの人しか残れない」 これはぼくのようなエンジニアでも共通することだなあと思った覚えがあります。

ぼくは小説家ではありませんがエンジニアとして似たようなことを経験しました。 ぼくよりもエンジニアとして才能ある人間が就職したことで満足してしまい、インプットを怠りそのままエンジニアをやめてしまったこと。 エンジニアとしてのインプットを怠ったから別業種に逃げた人(もちろん、職種を変えたところでインプットしないのですぐそれも諦めて辞めていました)

就職することはある意味1つのゴールかもしれないですが、ゴールしたら次の新しいゴールが待ち受けています。 どうかゴールしたことに満足することなく精進なすってください。

蛇足

追記の部分で学生さんを舐めすぎじゃないですか?とおっしゃってますがこれは本当にその通りで最近の学生さんはめちゃくちゃ環境が整っていることもあってセミプロくらいなものを作ってくる人がいます。 下手したらそこらのプロ級の作品だって作ってくる人がいたりするのがこの業界です。

多くを求めすぎているかもしれないけどもそれくらいしないと他の人と比べて頭一つ出ることがないため埋もれてしまうと思います。

元増田に

この記事をダシにしていつものようにエア業界人っぷりを垂れ流してる砂鉄カエルはくたばってください。

というのが最高に面白かったですとお伝えしたいと思います。