うつヌケ

blog.shibayu36.org

今日、知人と会う予定をしていたのだが急遽知人側の都合がつかなくなってポカーンと予定が空いてしまったので 遅めの朝食、もしくは早めのお昼をイノダコーヒーでコーヒーとたまごサンドをいただき

タマゴサンドとアラビアの真珠というコーヒー☕️で1日を開始します。贅沢。

その後京都BALビルの丸善にお目当ての本を買いに向かいました。

目的の本は「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」という書籍で 前日近所のTSUTAYAで見かけて目次をパラパラとめくって読んでみたら面白そうだったがそのときは時間も遅かったので明日にしようと考えました。

どうせ知人と出かける予定だし、それなら帰りに大型書店によって買って帰ろうと考えていたのです。

そんなわけで散歩がてらブラブラ歩きながら京都BALビルに到着。

お目当ての本を探すのと並行してオライリーが出しているDocker本を立ち読みしようと物色していたところ 以前 id:shibayu36 さんが「是非とも読んで欲しい!」といつもとは違う熱い思いで書かれたと思しき書評の「うつヌケ」を見かけ手にとってそのままレジに向かいました。

まず本書は漫画です。 漫画形式で各鬱病克服者や現在も格闘している方のインタビューをまとめたものとなっています。 Twitterなどで一時期話題になったため「あ、このコマみたことあるぞ?」ってなるんじゃないかな。

で、読んだ感想なんだけどもぼくも shibayu36 さんと同じく「あーあるある」といった感じで読んでいた。

特に( ゚д゚)ハッ!とさせられたのは「自分を嫌いになったこと」が鬱病の原因だと田中圭一さんは考えていると割りと最初の話しで語られていて 「あ、わかる。ぼく基本的に自分が大嫌いだもの…」と納得してしまいました。

本著では実に様々な理由から鬱になる過程、そしてどのように克服したか?ではなく付き合っていくのかが非常に簡潔にまとまっています。 克服ではなく付き合っていくというのが特に本著が格別に良いと感じた理由の1つだと思っています。

shibayu36さんはこんな条件の方に読んで欲しい!と書かれていましたがぼくはむしろその条件に当てはまる人が近くにいる人にこそ読んで欲しいです。

鬱病というのは非常に他人からは理解しにくい病気だと思います。 ぼくが前職を辞めることとなった直接の原因は過敏性腸症候群ですが、この本を読んだあとでは恐らくそれは根本的に鬱病になっていたのだろうと考え直しました。

過敏性腸症候群鬱病も基本的には一生治ることのない病気だそうです。 そのことで絶望することがあるかもしれませんが、本著では各人それぞれの鬱病に対する向き合い方などが書かれており、参考になるのではないかと思います。

また何故ぼくが本人ではなく、周りの人に読んで欲しいと思ったかというと恐らく鬱病にかかっている人にこの本を渡しても疾患してからでは「俺を鬱病患者に仕立て上げる気か!」と激怒させてしまい、それがより自己嫌悪を加速させてしまうのではないかなと思ったからです。

そういう意味でも知人に似たような現象に陥っている人がいるならば手を差し伸べてほしい。 そういう思いから近しい人にこそ読んでほしいなと考えた次第です。

とりあえず本著で紹介されていた起き抜けにアファーメーション(肯定的自己暗示)を行うというルーチンを試してみようかなと思います。

いま現在は前職のときのような症状は出ていませんが、やはりいつ再発するのか?と不安に感じることはあるのでそういう意味でもやったほうがいいのかなと考えています。

鬱病は心が弱いからなる、そんな心の弱い自分が嫌いでしたが本著を読んで心が弱いんじゃない、心が弱っているんだという一文でなんとなく少し救われたような気持ちになりました。

面白い…とは言えません。ですが機知に富んだ良書だと思いますので一度お手にとって読んで下さい。 きっと新しい発見が出来るのではないかなとぼくは考えています。