ambieを使ってエアロフォンでサックスの練習をしている話

タイトルが全てなのだけどambieのイヤーカフをつけて教科書の練習曲を流しながらエアロフォンで運指の練習をここ1週間ほど試している。

元々はレッスンにある程度通って必要最低限な素地ができるまで楽器を買うのは控えようと考えていたんだけど買ってしまった。

週1のレッスン(正確には月に3回)では前回やった内容をどうしても覚えていない、あるいは薄くなってしまい30分のレッスン時間のうち1/3くらい復習に当ててもらっているのがもったいない、お盆休みで次回レッスンが3週間後という諸々の条件がかさなったので手軽に買えてかつ練習用としてオススメされたエアロフォンを購入しました。

サクソフォンの消音器というのも選択肢としてはあったんだけどエアロフォンと同じくらいのお値段するし、そのためにはまず楽器を買わないといけないし、サックス経験者から「あれはちょっと……」という情報をもらったというのもあって早々に選択肢から消えました。 楽器を買ったときにどうしてもほしい!ってなったら買うかもしれないけどまあそれまでは必要ないかな。

購入を検討したエアロフォンは以下の2種類。

最終的にはAE-05のほうを購入した。 理由はAE-10のほうは大きくてレッスンで使っているアルトサックスと違いすぎて、変な癖がついてしまいそうだったから。 持ってみると「ちょっと指の位置が遠い……」とか「キーを抑えようとしたら他のキーを押してしまう」みたいなことが多発してそれを回避しようとして変な持ち方になってしまっていたのでこれは無理だなって思いました。

実機で検証するのは大事ですね。

AE-05はYou Tubeなどで事前に調べていたときチープな音だったので購入対象にいれるか迷っていたのだが結局目的が運指の練習だったので音がチープでも妥協できるなと思い直したためこちらを購入した。

基本的に運指の練習用として購入したのだけどアンブシュア(リコーダーとかで唇や下の使い方を習ったやつ)と思うんだけどそういうものの練習には完全に向いていない。

あくまで運指専用と割り切る必要があった。

この辺は少しくらいの練習にはなるんじゃないかと購入前に考えていたけど全くならないといまのところ実感としてる。 もしかしたら、基礎が出来たらもっと活用できる可能性はあるけどいまのところ運指以外の練習用途は見いだせていない。

当初イヤーカフではなくスマートフォンのスピーカーから音を出していたんだけど夜中に練習するときなどにやはり音の大きさが気になってしまったので 試しにイヤーカフをつけてみたところ練習曲の音と自分が出している音のズレや出だしのズレなどがわかりやすくなってこれはいい組み合わせだなと思い、それ以降ずっとイヤーカフしながら練習している。

中古のサクソフォン(以下サックス)を買わない理由はいくつかあるんだけど一番大きな理由は素人ほど中古は買うべきでないとぼく自身が実感しているから。

これは素人や初心者の場合、楽器が悪いのか自分の能力に問題があるのかの問題の切り分けができないためやるべきでないという経験に基づいている。 音の違い、楽器の違い、自身の楽器の演奏能力の違いがわかるなら手を出してもいいかもしれないがぼくにはできそうにないし、そういうのはもっと後でいいと思ったので今回練習用としてサックスを買うのは早々に諦めた。

中古は直せる直せないは別にしてどこが悪い、と判断できる程度の知識と経験がないと地雷を掴まされても全くわからないのでやはり買うべきでないと思う。 部活動みたいに先輩がつきっきりで教えてくれるとかならいいと思う。あるいはレッスンを受けている人がおすすめしてくれるとかだったらありかな、素人が勝手にネットで注文…みたいなのはやめたほうがいいと思う。

これはどの沼でも同じ法則だと思う、カメラしかり自転車しかり楽器しかり。

他の理由としては、練習の時間帯が自宅で夜間に行うことが多くなるため、あまり音を出せないこと。

いまアンブシュア、運指、楽譜の読み方の3つが大きな問題なんだけどレッスン時によくパニックになるときはこれらの問題が複合して起こる、あるいは1つのミスが他のミスを誘発する。

アンブシュアをうまく出来ないときに運指を間違ってパニックになる、楽譜の読み間違えをして運指は正しいけど違う音が出たせいでアンブシュアが乱れる……みたいな。

1つのミスが他のミスを併発させる原因になってしまっているような状態なのでまず運指の問題をクリアするのが最善だろうと考えたためエアロフォンを買うという決断をした。 本当はアンブシュアも練習できるサックスを買うのが一番いいのだが前述した理由と一度に複数のことをしようとするとたいていのことは失敗する法則からまずは選択肢を絞ったほうがいいだろうと思ったのもある。

最善ではないけども現状とり得る次善を選択したつもりではいる。 というか学生みたいにあ学校という思いっきり吹ける環境を提供してもらえないのでどうしたって何かを犠牲にせざるを得ない。

で、今まさに1週間ちょっと練習をだいたい毎日行っているのだが初期の「なにもできない」状態から少しずつ出来るようになるこの伸び幅が大きくて楽しく練習できている。 本音を言うとサックスで練習したい、アンブシュアの練習ができていないので意図したとおりに吹けているか自信がないし、楽譜もまだまだ読めるとはいえないのでもっと読み込まないといけないなーと思う面がある。

エアロフォン、高級な玩具という感じでどうやっても楽器ではないのを実感するんだけど室内練習に限定するならまあまあありだなという思う。 特にぼくのようないままで音楽とは無縁だった人間にとっては楽に音が、それも均一化された音が出せるというのはイメージトレーニング的な効果がありそう。

なんか脳内に「これはToDo、こっちはDoing、これはDone」みたいな脳内KPTが発生していてこれ職業病なのかもなーって気持ちになる。 とはいえ上達するときに何がどれくらい出来るようになったのか?は指標として持っていないと成長しようがないのでそういうもんなのかも。

職業柄そういうのに親しみやフォーマットをなまじ知ってるのでそういうのに当てはめているだけで結局なにかを学ぶときってのは無意識か意識的かの違いはあれどやってることは一緒なのかもなぁ。