株式会社Leaner Technologiesに入社しました。

leaner Technologies Tokyo Office Entrance

2026/10/01から株式会社Leaner Technologies(以降リーナーとする)に入社しました。
ソフトウェアエンジニアとしてリーナーコネクトの開発をしていく予定です。

leaner.jp

たまたまですが、同じ京都に住む shibayu36 さんが同日にLayerXさんに転職していたのがちょっとおもしろかったです。

blog.shibayu36.org

リーナーの何が魅力か

転職してみてまだ日が浅いですが、これは良かったと感じた点をいくつか紹介したいと思います。

  • 職種の壁を超えて1チームで働く
  • Be Openな文化とそれを推奨する仕組みが心地よい
  • 情報整理が整っていて気持ちよくインプットできる

職種の壁を超えて1チームで働く

毎週金曜にWeekly Review1というミーティングがあるんですが、これの体験がとても良かったです。
このミーティングは開発(Dev)だけでなくセールス(Biz)のメンバーも参加するのですが、そこでBizとDevのコミュニケーションプロセスについて議論したり、リリースされたもののフィードバックや懸念、改善点などを話す場として機能しています。
これがとても気持ちよくて、とある機能をリリースしたが「◯◯さんが同様の問題で困っていたので助かる」「XXという機能に△△を追加することはできるか?」といった即興のKPT(Keep/Problem/Try)が発生して1チームでプロダクトを開発しているという気持ちが生まれてとても体験が良かったです。

Be Openな文化とそれを推奨する仕組みが心地よい

前職のマネーフォワードはいい組織だったと思いますが、やはり大きな企業でした。
具体的には隣のチームが何をしているかを把握するのが難しかったり、どういうプロダクトや進行があるか、誰がどこでなにをしているかなどの把握ができませんでした。
また、前職はプロダクト数も多く、退職するタイミングで60以上のプロダクト開発が行われていました。
これらの変更や変化を把握するのは難しかったなと今でも感じています。

一方、リーナーではまだまだプロダクト数が少ないのもありますが、毎朝の開発メンバーのミーティングで「誰がどういうPRを出したか」「Issueにどういったものが追加されたか」「昨日のアラートはどのようなものがあったか」をキャッチアップできる仕組みが設計されています。

また、社内では「旅をする」と表現されていますが、他のプロダクト開発チームのミーティングに参加したり2、他のプロダクトや職種のメンバーと1on1する3ことが推奨されています。
ぼくは情報を浴びるようにインプットしたいと考えるタイプの人間なので、ただ情報が置かれているだけではなく、参加もできるという点が会社が掲げるMission/Value/Foundation(MVF)のFoundationの「Be Open」を体現していてとても気持ちの良い体験でした。

note.com

情報整理が整っていて気持ちよくインプットできる

前職は1000人を超えるメンバーが働いており、またドキュメンテーションツールの歴史も長かったのでツールの変遷があったり、(開発メンバーの)社内公用語が英語になるなど「社内情報」の変化が激しいという課題がありました。
一方でリーナーでは、そのあたりの課題がうまく整理されており、新入社員でもインプットがわかりやすいように整理されています。

また、「情報が散らかりすぎてしまう」というフィードバックがあった場合もミーティングの場で意思決定し、集約する場を用意するなど「選択と集中」がうまいメンバーが多くて、働いていてストレスが少なくインプットやアウトプットがしやすい環境だと感じています。

もしかすると、リーナーはフルリモートワークで働くメンバーが多いからか、情報整理の重要性がより高かったのかもしれないと思いました。
当たり前ですが、働く前提が変わると働く環境の前提も変わるのだなと感じました。

オンボーディングで驚いたこと

現在もオンボーディング中ですが、すでにPRを作ったり本番リリースを行ったりと爆速で開発に携われています。
2日目には開発環境の構築が完了し、3日目には初PRを作成、4日目には本番リリースを行いました。
立ち上がりが早すぎてびっくりしています。

さいごに

リーナーで開発している内容などに関しては、試用期間が明けたあたりで、改めて会社のブログかなにかで入社エントリーを書こうと思っています。
現時点で入社1週間ほど経過したので、この感動が当たり前になる前に現在の所感を書いてみました。
リーナーは積極採用活動中です。Kaigi on Rails 2026に参加する予定なので、もし興味がある方がいたら声をかけてください。

careers.leaner.co.jp


  1. スクラムイベントにおけるレトロスペクティブ相当のイベントだと思ってもらってOKです↩
  2. 社内向けと社外向けを見分けられるようになっており、社内向けは原則誰でも参加してOKとなっています。↩
  3. 他職種や他チームメンバーと1on1することを社内では「よもやま」といっています。 ref: https://note.com/leaner/n/n7367b60c5fb7↩

Go Conference 2026 に実行委員兼当日スタッフとして参加してきました #gocon #gocon26

えーこの記事はGo Conference 2026が終わったあとホテルに着いてから書き始め、翌日の帰路の新幹線の中で書いています。
感情とか感想とか思っていることができるだけ新鮮なうちに書き連ねているので読みにくい点もあるかと思いますがご容赦ください。
なお、その後も何度か加筆や調整を重ねていますが、大枠はこのときに書いたものです。

gocon.jp

まずはじめに

sivchari さん、これまでメインオーガナイザー、お疲れ様でした。
思えばぼくが tenntenn さんから次のメインオーガナイザーに打診してもらった際、諸事情から辞退をさせてもらい、
代わりに sivchari さんを推挙させてもらったのがずいぶんと前のことのように思います。1
これからもGoコミュニティの仲間として関わることになると思いますが、ひとまずお疲れ様でしたとお伝えさせてください。

そして新しくメインオーガナイザーに就任される Suuさん、momiさん、おめでとうございます。
お二人が初めてGo Conferenceのスタッフとして関わってくれたことを今でもつい先日のように思い出されます。
そのお二人がメインオーガナイザーとなって、これからGo Conferenceを引っ張り、ときに周りに支えられながら進めてくれるだろうことを思うとほほえましい気持ちになります。
何か困ったことやこれまでの経緯で知りたいことがあれば、いつでも質問してください。

今回のGo Conferenceが大盛況で終えられたのは sivchari さん、Suuさん、momiさん、Senoueさんを含めた運営に関わったメンバー全員の功績だと思います。
素晴らしい1日をありがとう、そしてこれからもよろしくお願いします。

大前提

これはあくまでぼくの基準や感想、感覚であることを明記しておきます。
一部プロポーザルについて言及している点がありますが、全ての選考メンバーが同じであることを意味しません。

プロポーザルについての注意点

プロポーザルの採択はタイミングや相手、伝え方などさまざまな変数によって確定します。
例えば選考時に sivchari さんとはプロポーザルの採択で何度も意見が喧嘩しました。
つまり合議や協議によって採択がされたことを意味します。

プロポーザル選考時には提出された方の名前などはマスクされた状態で審査を行っています。
また、プロポーザルには優劣はないことも合わせて明記します。
そのため、「Go Conference 2026」では不採択になってしまったが、「GopherCon Japan 2027」では採択されるなどの可能性があります。
採択されなかったことがイコール採択されたプロポーザルよりも劣っているわけでないことはここに明言したいと思います。

gophercon.jp

なお、この記事で個別に触れているプロポーザルは、いずれも提出者ご本人に記事の内容を確認いただき、掲載の承諾を得たうえで紹介しています。

今回のGo Conferenceについて

正直なところ、今回ぼくはあまりセッションが聞けていません。
そのため、セッションの感想は実際に参加された他の参加者の方に譲り、
運営として関わってきたぼく自身だからこそかける内容ということでプロポーザルについて少し話そうと思います。

ぼく的TOP3プロポーザル

今回のプロポーザルも熾烈な倍率となりましたが、その中でも個人的に飛び抜けてよかったプロポーザルを3つ紹介します。

Go における FFI のこれまでとこれから

gocon.jp

おそらくぼくの中で今回のプロポーザルNo.1を決めろと言われたらこれになるのではないかと思うくらい素晴らしいプロポーザルでした。
登壇は聞けなかったのですが、これまで見た中で最も美しいストーリーのプロポーザルだと感じ、採択候補として推していました。
「FFIとは何で、どういった課題があり、どうするといいか、そして昨今はどうなっているか、何故それを話そうと思ったのか」が、過不足なく全て詰まったとても美しいストーリーラインです。
以下が実際に id:goccy54 さんが提出して採択された当時のプロポーザルです。

もし、次にプロポーザルを書くときのヒントがほしい方は、どういった点を補強するとよいかの参考にしてみるのもよいのではないでしょうか。
もちろんこれが唯一の正解ではありませんし、このスタイルに寄せることを勧めているわけでもありません。あくまで一例です。

海上で動くGoサーバー: goroutineとchannelでさばく航行データストリーム

今回、自分が選ぶなら絶対にこれを聞きに行きたいと思い推させてもらいました。
Go Conferenceに参加する人にとってインターネットが通じることは当たり前の世界だと思います。
そのような通常とは異なる環境下でどのようにサーバー運用するのか。
また通信が安定しない環境であるからこそ欠損や遅延を踏まえた設計、どのような耐障害性をもたせるのか?という知見や経験は参加する多くの方に価値があると考えました。

登壇者のSeoさんにしかこのテーマでは話せず、この機会を逃した場合、他のカンファレンスで登壇の機会があるかわからないと考え、強く推薦をさせてもらいました。
また、ぼくが今回のGo Conferenceで唯一聴講をさせてもらったセッションでもあります。
とはいえ当日はスタッフ業と並行だったため、腰を据えて聞けなかったのが心残りです。
後日、動画で改めて聞き直したいと思います。

gocon.jp

Go におけるコンソールゲーム開発最前線 〜非対応環境でランタイムを動かす技術〜

プロポーザルを見たときの感想は「きっとこれはHoshiさんのプロポーザルで、おそらくHoshiさんにしか話せないテーマだ」でした。2
誤解のないようにお伝えするとHoshiさんを知っていたから推薦したわけではありません。

今回のプロポーザルにEbitengineのテーマが少なかったこと、ゲーム開発から得られる低レイヤーの知見はWebやその他の開発業務にも活かせるとイメージできたことが推薦理由です。
選考では「独自性もあり、ストーリーも明確。その上『作ってみた』で終わらない先進性もある」と高く評価される一方で、これがGo Conferenceの参加者にどこまで届くかは読み切れない、という声もありました。
ぼく個人としては、目先の実用性だけでなく、Goという言語の可能性が広がるかどうかで考えたい。そう主張して強く推薦をさせてもらいました。

gocon.jp

採択後、どうなるか少しドキドキしていたのですが、当日はさまざまな人が言及している投稿が散見され、他の登壇者の発表でもEbitengineが話題に出ていたと聞きました。
推した側としては、ほっとしたというのが正直なところです。
届くかどうかを決めるのは、結局のところ登壇者ご自身の力なのだと改めて思いました。

TOP3プロポーザルに共通すること

この3つのプロポーザルには共通する項目があります。
それはプロポーザルから「この人だからこそ話せる」ストーリーになっていることです。

ぼくは今回のプロポーザル選考において明確に自分の中の基準を設けるようにしました。
以下が上位から順に決めていた選考基準です。

  1. この人だからこそ話せるプロポーザルであること
  2. Go Conferenceで話してほしいと思えること、あるいはGo Conferenceでなければ登壇が難しいこと
  3. 参加者の関心を刺激し、Next Actionを生み出すテーマになっていること
  4. Goコミュニティに伝えておく価値があること

あくまで基準なので、プロポーザルを選定するときの自分の中の指標ではありますが、
後述する「プロポーザル選考方法の変化」で記載している理由から強い意志でこれらの基準を持つように心がけました。
その結果が最大およそ16倍という非常に厳しい競争率になりました。

今回採択となった多くのプロポーザルは、もちろん自分自身が自信を持って推せるものばかりだと言えます。
一方で、いくつかのプロポーザルに関しては「この情報があれば文句なく採択できるのに!」や「個人としてはとても聞いてみたいけど普遍的な内容に終始してしまいそう」などの理由により評価を一段下げざるを得ないものもあり、とても頭を悩ませました。

これらのいわゆる「惜しかったプロポーザル」と「採択確定を確信できるプロポーザル」の違いが何であるかを改めて考えてみました。
それは登壇で何を話そうとしているか、そしてその登壇を聞いた人が何を持ち帰ってくれるか?をどれだけ明確にイメージすることができるかの差であるように思います。
先程紹介した3つのプロポーザルはそれを聞いた人の感想や盛り上がり、衝撃からの刺激への発展が容易にイメージすることができました。
この解像度の差が、ぼくに採択を確信させたのだと考えています。

念のため書いておくと、提出されたプロポーザルがこの2つに綺麗に分かれるわけではありません。
ぼくが読み手として良さを掴みきれなかっただけのもの、テーマは面白いのに全体構成の都合で見送らざるを得なかったものもたくさんあります。

生成AI 以前と以後でプロポーザルの在り方は変わる

これはあくまでぼくの考えであるのですが、生成AIによって知ること、学ぶことのコストは劇的に下がりました。
そのため、これからの時代にとって大事なことの1つに「誰が話しているのか」がより重要になっていくと考えています。
このあたりの話は Jxck さんのカンファレンス生態系の変化と CFP の功罪、「CFP の難しさ」をご一読してもらうのが良いかと思います。

blog.jxck.io

そこには次のような一文があります。

逆を言えば、CFP のクオリティだけ高ければ、登壇経験があろうとなかろうと通る「CFP 大喜利」の世界になっている。(ちなみに筆者は CFP 大喜利が割と得意だ。出したものはだいたい全部通っている。)
「この人たちが選んでいるので、公平です」という名目で集められた選考委員も、何を基準に選んだら良いのか毎回頭を悩ませている。
「なんの発表」かは分かっても「どんな発表」かはわからない。その状態でセッションのクオリティを担保するのは、かなり難しい。

プロポーザルでわかるのは「なんの発表」かまでです。「どんな発表」かは推測をする他なく、言葉を選ばずいうならばイベント当日になってみないとわかりません。
今年の5月に話題になった id:mizdra さんのブログ、TSKaigi 2026 の発表資料の体感半数以上が AI 生成感あるものだったを読んだときにも同様のことを思いました。
これらの事情を考慮して、選考をする必要がありました。

プロポーザルの採択・不採択と優劣は異なる

我々プロポーザル採択を行う運営メンバーも仕事終わりに疲れた身体に鞭を打って、プロポーザルのレビューをしています。
ぼくは通常、全てのプロポーザルを3回読み直すようにしています。
今回は全体で175プロポーザルあったので、およそ500回読み直した計算になります。

何故そこまでするかというと、どこまでいっても我々は人間だからです。
疲れやその日の体調、気分によって、一度目に読んだときの感想と2回目、3回目に読んだ感想が変わることがあります。
あるいは他の方のプロポーザルを読んだことで解像度が高くなり、その状態で読み比べたときに評価が変わることもあります。
他にも別の選考メンバーのコメントで「そういう見方もあるのか」と異なる視点を注入してもらうケースもあります。
だからこそ日を変えて読み直し、一度きりの印象で判断してしまわないようにしています。
それでも人の目で選んでいる以上、こちらが拾いきれなかったものがあるはずだと思っています。

もちろん、プロポーザルとして書かれている情報量に差があるのは事実です。
ですが、それは文章としての完成度、伝え方の問題であり、言い換えれば情報が足りずにこちらが良さを読み取りきれなかったという話です。
プロポーザルのテーマそのものの優劣とは異なります。

この伝え方の技術などは生成AIをレビュアーとして使うことで改善することができると考えています。
たまたまですが、id:goccy54 さんも似たようなことを書かれていましたね。

goccy54.hatenablog.com

一方で、現在のGo Conferenceでは提出いただいたプロポーザルへ個別のフィードバックをお返しする運用ができていません。
運営のリソース上どうしても難しく、不採択の理由を知りたい方にお答えできていないのは心苦しく思っています。
なにかしらいい方法があれば……と思っていますが、現状では難しい状況です。

プロポーザルの話題はとても微妙です。
どこまでいってもぼくは選考メンバーの1名でしかなく、プロポーザルを提出した方々のほうが優秀で仕様や実装に詳しいということが起こります。
明確に「選ばれた」と「選ばれなかった」に分かれたときに、感じるものは人それぞれです。中にはネガティブに感じてしまい、他者に対してその攻撃性を発揮してしまうこともあるかもしれません。
そのため、この手の話はなかなか表に出にくい傾向があります。
それでも、あえて言及しようと思ったのは以下の投稿を見たからです。

もし、プロポーザルが不採択になったことを未熟であると捉えている人がいるのならば、そうではないと伝える必要があると選考に関わったうちの一人として考えていました。

「どんな発表」かわかる人とは

「どんな発表」かわかる人とは一体誰のことを指すのでしょうか?
登壇でよく名前を見る方でしょうか?それとも有名ライブラリのメンテナーやGoのコントリビューターでしょうか?
ぼくの考えは少し違います。
それは「これまでやってきたことの集大成を発表できる人」、あるいは「魂の叫びを届けることができる人」だということです。

もちろん、そうした方々が採択される可能性は高いです。
何故なら、Goというコミュニティに対して日々コントリビューションをしていたり、プロポーザルを通す技術を習得していることが多いからです。
では過去の実績重視なのか?と言われると、少し誤解があると思っています。

今回枠数の関係で不採択となってしまいましたが、ぼくが最後まで推していたのは、登壇でよく名前を見る方でも、OSSのメンテナーでも、Goのコントリビューターでもない方のプロポーザルでした。
Aya | UPSIDER さんが提出してくださったものです。3
とあるイベントに参加したことがきっかけでTinyGoに触れ、プログラミング経験0からLEDを光らせたりタッチセンサーを反応させるまでのプロポーザルであり、プロポーザル選考の中でもかなり最終盤までどうするとよいかの意見が割れる良いプロポーザルでした。 4

そうです、ここでいう「やってきたこと」とは「手を動かし続けた」人たちのことを指します。
まさにそれをテーマにした登壇をお願いしたことがあったので、はてなの id:onishi さんのスライドを紹介します。
「手を動かした者だけが世界を変える」というタイトルそのままの、とても良い発表だったので皆さんもご一読ください。

それは華々しい活躍でなくても構わないと思います。日々コミュニティ活動をして得てきた知見やナレッジでもよいと思っています。
これらの活動をしている人たちは「きっとこういう発表をしてくれるだろう」「この発表を聞いた人たちはこんなふうに思ってくれるだろう」という期待とゴールが明確にイメージできます。
選考をしていると、ごくまれに「発表者にしか出すことができない珠玉の魂の叫び」が聞こえてくるプロポーザルに出会います。
それを書ける人こそが「どんな発表」かわかる人なのだと、ぼくは考えています。
そして、その人の発表を聞いた人たちがどう感じるかまで想像できる。これこそが最も大事なことです。

CFP大喜利について

Jxckさんがいうところの「CFP大喜利」は正直あると思っています。これに関しては査読だけでは、回避することができません。
正直なところ、ぼくはこの「CFP大喜利」を見抜ける自信はありません、昨今は生成AIの登場もありこの「CFP大喜利」の精度が上がり続けています。
AIが書いた文章を見抜けると豪語する方もいますが、星新一賞の一般部門の受賞4作品のうち3作品が創作過程でAIを用いた作品だったこともあり、ぼくは見抜くことは実質的に不可能だと考えています。

www.nikkei.com

この星新一賞では審査員の方が以下の発言をしたことでインターネットでも大変話題になりました。

また、審査員の一人が「AIの執筆した文章は、もう読みたくない」とこぼし、今後はAI小説の審査を引き受けないと決めたと伝えた。

「CFP大喜利」と生成AIが小説を書く問題は枝葉末節は異なりますが、根本的な点については似た課題があると考えています。

一方でぼく自身はこの問題を悲観していません。
それは、受賞作をAIで書かれた方はおそらく自筆で書いたとしても、かなり高品質な文章を書き上げただろうと期待できるからです。
皆さんは件の話題作である受賞作をお読みになったでしょうか?
ぼくは恥ずかしながらこのブログで星新一賞の件を引き合いに出すにあたって初めて読みました。

さて、みなさんはどれがAIが創作過程で介入した作品であるか見分けがついたでしょうか?
重ねて質問をします。みなさんは生成AIを使うことでこれらの作品を作り上げることができるでしょうか?

ぼくの答えは「否」です。生成AIは非常に便利なツールです、ともすれば万能感を誤解してしまうこともあるでしょう。
ですが、これらの作品は作り上げるだけの能力や経験がなければ、一朝一夕で真似できるものではないと思います。
であれば、この作品を書かれた人たちは、実際にこの作品を作り上げるだけの能力や経験があると仮定することはできないでしょうか?
ぼくはこれらの作品を読んで、どれも素晴らしい作品だと感じました。そこにAIが介在したかどうかは些末な問題でしかありません。 5

結局のところ、見抜けるかどうかはいざ目にしてみるまでわかりません。
前述したJxckさんの記事には次のような文章があります。

「自分も 1 個くらい大きめのカンファレンスで登壇したという実績を解除しよう」とでも思えば、CFP 大喜利を AI で通せるようになった今こそ、この問題は無視できなくなった。
そのセッションを目の当たりにした参加者の中で下がるのは、登壇者の評判以上に、カンファレンス自体の評判だ。ところが、今の CFP 運用で、これを未然に防ぐ手段はない。

そうです、結局未然に防ぐ手段はありません。
であるからこそ、これからのカンファレンスではより「どんな発表」をする人であるか?が重要になってくるのではないかと考えています。

念のため書いておくと、今年採択となったプロポーザルについて「大喜利だったのでは」と疑っているわけではまったくありません。
前述したとおり、どれも自信を持って推せるものばかりでした。ここで書いているのはカンファレンス一般の話です。

プロポーザル選考方法の変化

昨年、多くの方からプロポーザルの採択基準や採択された内容に関して、アンケートにて疑義をいただく形となりました。
これに関してはぼくを含む当時の実行委員の責任であると同時に、翌年(つまり今年)のカンファレンスで改善しなければいけない至上命題の1つだと考えていました。
一方で昨今生成AIの進化が著しく、文章としてはよく整っているものの、何を話そうとしているのかが読み取りにくいプロポーザルが増えました。
昨年もないわけではありませんでしたが、体感で今年は明らかに増えている印象でした。

誤解のないように書いておくと、生成AIを使うこと自体を問題視しているわけではありません。
むしろ前述したように、伝え方を磨く道具としては積極的に使ってもらってよいと考えています。
気になっているのは、装飾が厚くなった結果として書き手が本当に話したかったことが埋もれてしまい、こちらが読み取れなくなるケースのほうです。

また、昨年は1人3プロポーザルまで投稿を許可していました。
ですが、ぼくたちが本当に読みたかったのは「これを話したい」と自分自身が心から思える一本です。
プロポーザル数を出すことで採択される確率を上げるよりも、自信を持って推せる1つを磨き上げて出してほしい、という思いがありました。
あわせて、提出数が増えると1つのプロポーザルにかける集中力が減り、じっくり判断するだけの時間も減ってしまうという事情もあります。
そこで今回は「プロポーザルは1人につき1つまで」という制約を課しました。

これは複数の登壇テーマを持つ方にとっては登壇のためのハードルを上げてしまう一方で、選考メンバーの負荷を下げるという意味ではきちんと効果を発揮したように思います。
あわせて、選考方法をこれまでの選考1回で投票した点数の上位から選出していく形ではなく、段階を分けるようにしました。

1度目は従来通り点数を投票する方法。
2度目は1度目で投票された上位30%ほどのプロポーザルを対象に、選考メンバーが集まって議論しました。
ここで満場一致で推せるものはその場で採択を決め、意見が分かれたものは判断を後日に持ち越しました。
3度目は持ち越したプロポーザルをどうするかを決めつつ、全体のバランスや似たテーマでの登壇がないかなどの全体構成を見つめ直したうえで、どのような発表を期待しているかを選考メンバーで集中的に話し合いました。
当初は2段階で終える想定でしたが、結果的に3度の選考を行うことになりました。
もし、今回の登壇が昨年よりも面白いと感じていただけたのであれば、この採択方法が効果を発揮した可能性があります。

一方でこのやり方には問題があります。
プロポーザル選定に対して運営メンバーのコストが跳ね上がってしまうということです。
運営メンバーにも家庭や仕事があります、その中でどう折り合いをつけてバランスを取るといいのかは、もしかすると今後の課題になるかもしれません。

コミュニティとは「人」であるということ

今回、基調講演を聞くことができなかったのですが、カンファレンスも終わり、オフィシャルパーティー後に参加したスタッフだけの懇親会を終えたあとでホテルで登壇資料を読ませてもらいました。
基調講演にふさわしい登壇資料で、リアルタイムに聞けなかったことが悔やまれます。

一方で特に心に響いたのが40枚目のスライドにあった次の一文です。

振り返ると転機にはいつも 仲間 が関わっていた

こういったコミュニティ活動はともすればなかなか周りからの理解を得られにくいことがあります。
それは家族であったり、同僚や知人であったり、あるいは会社の場合もあります。

一方で、これらの活動を見てくれている人たちもいます。
例えば id:konifar さん。

konifar-zatsu.hatenadiary.jp

マネーフォワードの退職の記事を読んでいたので、どこかでお疲れ様でしたと直接伝えられるといいなと思っていて、今回話せてよかった

同じ会社だったことがあるわけでもなく、ぼくが東京に来たときにカンファレンスなどでお話する関係性でした。
まさかブログで「カンファレンスに参加する時には必ず話したい人」の1人としてリストアップしていただけていると思っていませんでした。
大変びっくりすると同時に、とても光栄な思いでした、そのようにいっていただきありがとうございます。
他にも多くの方がぼくがマネーフォワードを退職するということで声をかけてくれました。

moneyforward-dev.jp

中には「退職エントリのあとに会社ブログに技術記事を書くのはずるい(笑)」とイベント当日の10時に公開したブログを読んでくれている方もいました。

moneyforward-dev.jp

同じGo Conferenceのスタッフとして支えてくれた竹さんも家族や同僚の方に感謝されていましたね。
こういった活動は周りの理解がないと厳しく、あることが当然ではありません。
支えてくれる環境や人に対して本当に感謝したいと思っています。

ぼくはマネーフォワードという会社で技術広報という立場でさまざまなカンファレンスに参加させてもらいました。
元々主戦場だったバックエンドはもちろん、フロントエンドやモバイル、自然言語系の学会など職種や技術領域に限らず、さまざまな人と交流をさせてもらえました。
どのコミュニティやカンファレンスにもそれぞれの良さがあり、それぞれの課題があります。
しかし、カンファレンスを楽しみ、また楽しめるように協力してくれているという点で大きな差はないと考えていますし、どのカンファレンスが優れているというものでもないと思います。
カンファレンスやイベントに関わる皆さんは熱意や想いのある方ばかりで、どのような立場の人でもこれまで温かく迎えてくれました。

そして、今回Gophers Japanの理事になったことやおよそ7年働いたマネーフォワードを退職することを寿いでくれるよい関係性を構築できたのだと実感しました。
改めて、コミュニティはそこに集まる「人」で出来ているんだなと感じると同時に、このコミュニティを良くするも悪くするも集まる「人」、1人1人のふるまいにかかっているのだなと気を引き締めました。

楽観視していること

一方で楽観視をしていることもあります。
冒頭の話に戻しますが、Suuさん、momiさんは非常にこれまで活発に活動してくれました。
できないことはできないと伝えてくれましたし(これは本当にできる人が少ないのですごい!)、できるところは全力で取り組んでくれました。
また、ぼくたちがやりたいけど踏ん切りがつかない新しい施策なども積極的に提案してくれました。
そうです、今年の学生支援の制度はお二人の尽力によって達成しました。

この制度を来年以降も続けていくために、運営としては支援がどう役に立ったのかを知りたいと思っています。
ぜひブログやイベント登壇などで、感じたことや改善してほしいことを発信してもらえると嬉しいです。

イベント当日の朝だったと思うのですが、momiさんと話していたときに「初めて参加したときに女性の参加者が少なくて衝撃を受けた。だから翌年以降女性の知り合いを誘ってみたら今年はこんなに増えてくれた」と仰ってたのが印象的でした。6

ぼくは id:songmu さんの「変えることは無条件に正しい 7」に感銘を受けた人間の1人なので、築き上げてきた良い面は残しつつお二人が思う「最高のGo Conference」のために必要ならガンガン変えてほしいと思います。
そういった変化が積み重なった先に想像もできない素晴らしい機会や出会い、衝動のようなものが生まれるんじゃないかと考えています。
次の世代にバトンを継承し、変化をもたらしている。このことはコミュニティとして素晴らしいことだと感じています。

今後のカンファレンス情勢について

昨今、さまざまな理由でカンファレンスが中止になったり、変化を余儀なくされています。

blog.perlassociation.org

blog.builderscon.io

nakaterux.hatenablog.com

これはGo Conferenceも同様であり、無関係ではいられません。
幸い、Go言語に対する人気はここ数年上昇傾向です。これはGo言語を採用する企業様が増えたことが大きいと考えています。
しかし、この状況がずっと続くと楽観視することもできません。
悲観はしていませんが楽観視をするほど状況は明るくないと考えています。
なにより楽観視した結果、多くの方に迷惑がかかることを考えると慎重にならざるを得ない部分があります。

Go Conferenceでは持続可能なカンファレンスを目指しています。
これは運営スタッフが無理をしてバーンアウト現象(燃え尽き症候群)にならないこともそうですが、
大きな会場を借りて資金がショートしてしまわないようにしていることも含みます。
より大きな会場を借りるということはリスクも大きくなるということを指します。

昨今、生成AIの登場によってコミュニティやカンファレンスに大きな変化が生まれています。
今後のカンファレンスがどうなっていくかは誰にもわからない状況です。

ぼくから最後にお伝えすることがあるとすると「今あるカンファレンスが来年もあると思うな。行けるうちに参加しておけ!」です。
もちろん参加できる方ばかりではないので、その場合は地元や自身が所属する組織のイベントなど小さいところから始めてみてもいいのではないかと思います。
コミュニティの価値は「人」です。であるならばまずは身近な人たちとの「人」の輪を広げる小さな取り組みから始めてみてもいいのではないでしょうか。

京都でGo Conference miniを再び……

そこで、1つの試みとしてGo Conference miniをまた京都で開催したいと考えています。
開催時期などは現時点ではまだ未定です。
ただ、今回のGo Conferenceの盛り上がりを受けて、登壇や参加ができなかった方の補完となるようなイベントにしたいと考えています。
前回は100名規模になってしまい、大変だったので今回は50〜70名規模での開催を考えています。

kyotogo.connpass.com

現状ではまだKyoto.goのオーガナイザーの ujiさんに打診をした段階です。
ひとまず落ち着いてからいつ頃、どういう形で開催をするかを検討して皆さんに公開できるといいなと考えています。
ujiさんが東京に引っ越しされたとのことなので、会場周りなどは自分が頑張ることになりそうです。
お手伝いいただける方がいたら是非お声がけください。

ujiprog.com

さいごに

さて、長々といろいろと書いてきました。
いつも通り、クソ長文ができているのですが偽らざる本音ということでここに書き残しておきます。

最後に改めて、これまで1年間一緒に頑張ってGo Conference 2026のために奮闘してくれた運営メンバーのみんな、お疲れ様でした!
また来年のGo Conferenceでお会いしましょう!本当にありがとう!
皆さんと皆さんを支えてくれた人たちのおかげで今年も無事、Go Conferenceを開催、閉幕することができました。

スポンサーとして支えてくださった企業の皆さまへ。
カンファレンスは参加費だけで成り立つものではありません。
会場、ランチ、ドリンク、WiFi……当日「あって当たり前」に感じられたもののほとんどは、スポンサーの支援があって初めて用意できたものです。
ランチスポンサーのエムスリーさま、ミラティブさま、ドリンクスポンサーのエウレカさま、WiFiスポンサーのインターネット・ゼミさま、ツールスポンサーのLayerXさま、そしてゴールド・シルバー・ブロンズとしてご支援いただいた全ての企業さま、本当にありがとうございました。
スポンサーの一覧はGo Conference 2026の公式サイトに掲載しています。ぜひ一度ご覧いただければ嬉しいです。

Gopherスポンサーとして支援してくださった皆さまへ。
企業の予算とは違い、個人での支援は自分の財布から出すという決断です。
金額の多寡ではなく「このカンファレンスを続けてほしい」という意思表示として受け取りました。
運営としてこれほど心強い後押しはありません。本当にありがとうございます。

そして今回、ぼく自身もGopherスポンサーとしてKyoto.go名義で支援させてもらいました。
個人の名前ではなく、京都で続けてきたコミュニティの名前でGo Conferenceを支えられたことが、自分にとっては何より嬉しいことでした。
Kyoto.goに関わってくれている皆さん、ありがとうございます。

プロポーザルを提出してくれた全ての人へ。
不採択だった方は悔しいと思います。その気持ちは当然のものだと思いますし、否定するつもりもありません。
そのうえで、その悔しさが少し落ち着いたら、みなさんができることをやり続けていただければと思います。
どこかのイベントかブログで提出されたプロポーザルを発信してください、本当にどれも甲乙つけがたかったので、お蔵入りするにはもったいないと思っています。
ぜひ皆さんの発表をどこかでお聞かせください。

登壇された方はお疲れ様でした。素晴らしい登壇をありがとうございます!今年さまざまな人から素晴らしい登壇が多かったとお褒めの言葉をいただけました。これも偏に皆さんのおかげです。

最後に、Go Conference 2026に参加された方、あるいは参加したかったが出来なかった方へ。
プロポーザル同様、チケット争奪戦が熾烈な中チケットを購入し、参加された方は楽しんでいただけたでしょうか?
もし、少しでも楽しかったと感じられたら感想をブログなどで発信していただければと思います。

参加できなかった方へ。
チケットを必要十分に用意することができず、大変申し訳ありませんでした。
一方で昨今の会場費高騰やさまざまな理由から会場をこれ以上大きくすることが難しい状況でした。
ご理解とご容赦をお願いできればと思います。
またどこか別の機会に皆さんとお会いできればと思います。

それではまたどこかのカンファレンスかイベントでお会いしましょう。
ばーい!


  1. tenntennさんもsivchariさんを候補の1人として考えていたと聞いています。↩
  2. Hoshiさんのこれまでの活動についてはこちらをご覧ください。 https://findy-code.io/media/articles/codesidechat-hajimehoshi↩
  3. 不採択となったプロポーザルの紹介、およびお名前と所属元の記載について、Aya さんご本人から承諾をいただいています。↩
  4. 個人的には別のイベントかカンファレンスに再応募してほしいと考えています。↩
  5. 星新一賞の応募規定では「人間以外(人工知能等)の応募作品も受付けます。」とあります。↩
  6. この会話の掲載について、momi さんご本人に内容を確認いただき承諾をいただいています。↩
  7. ぼくは「変えることは圧倒的に正しい」と間違えて覚えてよく使っています。 https://luccafort.hatenablog.com/entry/2024/01/23/104956↩

7年間勤めたマネーフォワードを退職して、論理無職期間に突入しました。

昨日9月14日が最終出社日でした。本日から9月末まで有給休暇消化期間1になります。
最終出社日にマンチェスター・ダービーがあり、当然のように見ていましたがフォーデンが23分にレッドカードで退場し、あわや敗北かと思いきやハーランドのゴールを守りきり勝利という最高の退職プレゼントをもらいました。

最後の日は、自身が担当したライブラリ関係のアップデートを行い、PC返却作業やこれまで使っていたデスク周り、私物の片付けなどをすませ、出社していたメンバーに軽く挨拶をしました。

およそ7年間働いた職場ですが、最後はあっさりとした別れになりました。
まあ来週の水曜にまた来るので寂しい気持ちになるのは来月以降なのかもしれません。

luccafort.connpass.com

マネーフォワードでやってきたことはもうだいたい書いたので、こちらではあえて書かなかった内容について言及していこうと思います。

moneyforward-dev.jp

次の職場

さて、次の職場ですが、リーナーテクノロジーズさん(以降リーナーとする)でソフトウェアエンジニアとして働くことになっています。

leaner.co.jp

リーナーには黒曜さんをはじめ、sanfrecce_osakaさんやころちゃんなど知り合いが多く在籍しています。
久しぶりのRubyでの開発ということで少し不安もありますが、メンバーの技術の高さを信頼できるのは安心要素ですね。
フルリモートワーク前提の会社で働くのはこれが初めて2なので、そこでうまく実力を発揮できるか?という点は少し不安に思っています。

住宅ローンが通ったからではない

何人かの知り合いに「家を買ったから退職するの?」と質問されました。
これは全く関係がありません。
元々、家を買う計画自体は立てていたものの購入はもっと先の話でしたし、叔母が逝去しなければ購入もしていませんでした。
また、退職するかどうかを考えたのは購入後だったので、住宅ローン云々とは時系列があわないことになります。

luccafort.hatenablog.com

なんだかこういうタイミングが重なることもあるんだなって感じです。

転職RTA

今回の転職は、これまででもっとも短い期間で転職活動が終わりました。
ぼくが転職するとき、大きく分けてだいたい2パターンに分かれます。

  • なにか耐え難い理由が生まれて転職を決意する
  • これまでの小さな不満や理由が積み重なり、許容量を超え始める

前者の決意するパターンはわかりやすいですよね。
「やってられるか!!!」ってブチギレて辞めるパターン。ぼくは比較的このパターンがこれまで多かったです。
今回に関しては後者になります。
具体的な中身についてはあえて書きませんが、ひとつひとつは大したことのない、よくある話です。
当初は以下のように計画していました。

  • 5月下旬 転職意向を変更
  • 6〜7月 転職市場を調査
  • 10月以降 (転職意思が変わらなければ)転職活動開始

実際には次のような感じで転職活動が終わりました。

  • 5月下旬 転職意向を変更
  • 5月下旬〜6月上旬 カジュアル面談
  • 5月下旬〜6月上旬 選考開始
  • 6月上旬 内定

実質的に3週間ほどで転職活動が終わりました。スピード!!!
実際にはYouTrustやFindyなどで転職意向を変更してから1週間ほどで連絡が来はじめ、その中から知り合いがいる企業を中心にカジュアル面談を始めました。

転職意向を変えて最初の連絡が今回転職することになったリーナーでした。
初動が早かったこともありますが、転職意向が変わる前に参加していたRubyKaigi 2026のブースでリーナーのビジネスが難しくて、面白いと感じたことも後押しをしました。
他社とカジュアル面談を重ねつつ、選考に移ったのはリーナーだけでした。

お声がけしてくれた企業の方、カジュアル面談のお時間をいただいた企業の方、ありがとうございます。
そして、希望に応えられず申し訳なく思っています。

今回の転職ではいくつか明確に条件を設定しており、それに合致したのがリーナーでした。
他の企業とカジュアル面談を重ねつつ、選考をいくつも並行するだけの余力がなかったこともあり、5月下旬から6月頭にかけては選考1本、カジュアル面談は複数、という形で動いていました。

元々が10月以降に本格始動しようと考えていたのもあって、あまり選考に進む企業を増やしていませんでした。
結果としてですが、そのままあれよあれよと選考が進んでいき、6月上旬頃には内定をいただき、最終的に転職を決意した流れとなります。
自分でもこんなに早く決まるとは思っていませんでした。

退職イベントを自分で行う理由

さて、転職することは決まったのですが、マネーフォワードは変わらず好きな会社です。
なにか最後にできることはないか?と考えて以下の企画を考えていました。

  • マネーフォワード公式のブログで退職エントリを書く
  • マネーフォワード公式(あるいは支援の元)退職イベントを開催する

これらの企画を実現するためにあれこれ考えていたことを書き出していこうと思います。

自社ブログに退職エントリを書く

実はマネーフォワードで退職エントリとして書かれたブログはぼくが初めてではありません、先駆者がいます。

moneyforward-dev.jp

技術書典などでお世話になったsyarihuさんが、ぼくの知る限り最初の投稿者です。
これを読んだときに「自分も公式ブログに掲載しても構わない」と思ってもらえるように発信を頑張っていこうと考えていました。

これは自身の矜持の問題ですが、いままで一切発信をしていなかったが退職を機に遺作を残すようなことはしたくないと考えていました。
退職エントリが最初の投稿というのはなんとなく自分の中でいい印象を持ちませんでした。
そして、そういうことが横行してしまうと公式ブログが社員の墓場のような印象になってしまうことを危惧し、普段の発信の延長線上のゴールとなる記事を心がけたつもりです。
結果、多くの方にあの長文記事を読んでいただき、はてなスターもいただくことができました。ありがとうございます。

退職イベントを企画する

次に退職にあたって、ぼく自身、社内で有名な社員だという自負があったため、退職イベントを開催しようと考えていました。
社外に対しては上記の公式ブログがあるのでいいのですが、社内に対しては大きな組織なので知らなかったという人がでそうだと思い、最後に馬鹿馬鹿しいイベントを開催しようと考えました。

この時点では、社内限りのものを想定していたのですが、過去に「自分の退職イベントを自分で企画した人がいたよ」と教えてもらい、なんとなく負けた気持ちになったので「さすがに社外向けにイベント開催したやつはいないだろ!」ということで社内と社外、両方の退職イベントを企画しました。
……どうしてこうなった。

社内イベント編

ともあれ、社内向けイベントはちょうどGo Conferenceで東京にいく用事があったので、前入りして開催。
社内に関しては「退職の挨拶」を兼ねていました。
ぼくは「歓迎は盛大に、別れは細々と」したいタイプです。
義理で参加してもらうような送別会は、送られる側としてもどうにも苦手でした。
それなら知っている人だけで集まって、馬鹿馬鹿しく終えたい。そう思って開催をしました。
飛び入りLT歓迎、どんな発表でもOK!というルールで開催し、自身が4本LTを行い、他の登壇者が5名登壇するという意味のわからないイベントになりました。

こういう別れ方があってもいいだろうと思って開催しましたが、概ね楽しみつつ最後の別れを告げられてよかったと思います。

社外イベント編

社外に関しては、会社に相談の上で開催許可と会場提供の承諾が得られたため、外部イベントとしてconnpassにイベントページを作成しました。

luccafort.connpass.com

このイベントでは「マネーフォワードが京都拠点にもある」ことと、これまで多くのローカルコミュニティに会場提供をしてきたので「京都にこんなコミュニティがあるので遊びに来てね!」ということを、あわせて伝えるつもりで計画をしました。
蓋をあけてみると、LT登壇枠が瞬殺されてしまい、増枠に次ぐ増枠により、まさかの理論最大値まで枠を拡張することとなりました。
また、関西圏の人が5〜10名くらい集まればいいかなと思っていたところ、関西圏外からの参加者が多くなり、オンラインイベントと勘違いしてない???となっていました。
元マネーフォワードのメンバーや現メンバー、あるいは全然マネーフォワードと関係がない人など参加者も無茶苦茶で笑ってしまいます。
思ったよりも大事になってしまって、「どうしようねぇ……」と途方に暮れているのが現在です。
まあでもなんとかなるでしょう。なんとかします、はい。

さまざまな人に惜しまれる

さて、このように別れの挨拶を社内や社外に告知したところ、想定していたよりも多くの方から「これから会えなくなるのが寂しいよ」と言ってもらえました。
これにはさすがの感性が死んでいるぼくでもグッと来るものがありました。社内に対しては言わなかったけどね。
社内でよく交流していたメンバーは想像していたのですが、少し関わりがあっただけのメンバーや深く交流したわけではないメンバーからもそのように言ってもらえたのは本当に感無量でした。

特にぼくが「退職するのでおめでとうなのかわからないけどね……(苦笑)」みたいなことをいったところ、「君の新しい人生の第一歩なんだからCongratulationsでいいんだよ!」と言ってくれた外国籍のメンバー(複数名)には改めて感謝したいと思います。
そういってもらえると退職する後ろめたさのようなものは気にしなくていいと言われたようで心強いです。

良い人に恵まれた環境

id:Pocke さんも退職時に書いていましたが、今まさにこの状態を実感しています。

commits.hatenablog.com

一方Slackでの様々なチームの人とのコミュニケーションは本当に良いもので、これが退職の一番のブロッカーだったと言っても過言ではない(ほんとに)。 面白い情報やちょっとしたお役立ち情報だけでなく、様々な分野にそれぞれ詳しい人がいて深い話を聞けるのは、とてもよい体験だった。

本当にいろんなバックボーンの人がいて、その人たちとしょうもない話で盛り上がったり、お互いの考えていることを議論したりするのは楽しかったです。
たまにフットボール(サッカー)やその国の料理、風土やおすすめの旅行先などについて外国籍メンバーと日本人が混ざってチャットで盛り上がっているのはとてもよい体験でした。
本当に良い人、良い環境に恵まれたなと思っています。

英語環境で働くということ

そうそう、マネーフォワードで働くことの1つに英語環境で働くというものがあります。
社外からは全部英語になっているように思われますが、実際にはそんなことはありません。少なくともぼくが働いた京都拠点では外国籍メンバーは日本語も話したり、英語で会話したりとグラデーションがあって楽しかったです。
ぼくが日本語を教えたり、逆に英語やスペイン語、中国語などの外国語を教わったりすることがありました。

楽しんで語学を学ぶことができたのは、彼ら、彼女らのおかげだと思います。本当に感謝しています。
ぼくの英語力が最初に比べて、すごく上達したと言ってくれたメンバーがいましたが、これは本当に周りに英語がある環境で拙い英語を嫌がらずにコミュニケーションしてくれたメンバーのおかげだと思います。
ありがとう。

外資系企業だと英語が当たり前であることが前提ですが、ぼくらはそういう意味だとわからなかったら日本語で質問できるというグラデーションがあって、これが自分の英語の成長につながったように思います。
RubyKaigiやOKTechで英語で交流できる自信がついたのは、このおかげかなと思います。
少なくとも英語アレルギーともいえる状態は改善したんじゃないかなと思います。

せっかく英語を恐れずに話せるようになってきたので、このまま廃れさせたくない気持ちがあります。
ということで英語学習の基礎みたいなものや教材はすでに手元にあるので、これからは独学で頑張っていこうと思います。
問題はちゃんと継続できるかだなぁ。そのあたりは生成AIと考えながらやっていこうと思います。

次職までなにをするか

最後に、次の職場が10月1日からなのでおよそ2週間ほどなにをするか?ですが、これは主に積みゲー&積み本の消化に当てようと思っています。
その間にイベントに参加したり、久しぶりにRubyの開発に戻るのでリハビリがてら個人開発をちまちま進めたりしようと思っています。
基本的にはインプット重視で、アウトプットやや弱めでいこうかなと思っていますが、まあその場のノリとかそういうのでまた変わることでしょう。

あとは次がフルリモートワークなので、運動不足が顕著になることが想定されます。
そういうわけでFit Boxing 2を再開しようかなと思っています。
あれ、結構汗をかくのでいい運動になるんですよね。
生活習慣の中に運動を取り入れないと本当に健康資産がマッハで減っていくのでやばいんですよね。
あとは最近家の近くにジムがオープンするらしいのでそこに登録するかどうかも迷っています。
昔chocoZAPに登録したのですが、英語学習との両立が厳しくてやめてしまいました。これを機に再開してもいいかなと思っています。

ひとまず、働いているとできない、あるいは難しいしょうもないことをしていこうとだけ考えています。
例えば昼間からお酒を飲んだり、昼まで寝たり……。
リフレッシュ期間として心身ともに充電していこうと思います。

さぁ論理無職期間を満喫するぞ〜〜〜〜〜〜〜!

引き続き、干し芋のリストは絶賛受付中なのでよろしくお願いします。
実は干し芋のリストの住所が旧住所(実家)になっていて、これまで届いていた荷物が全て旧住所に届いていました。
現在は、住所変更を反映済みなので新住所に届きます。
先ほど、実家から荷物を持ってきてくれた親からお怒りとともに配送されました、これから開封していこうと思います。


  1. この期間のことを以降、論理無職期間、あるいは論理無職といいます。↩
  2. マネーフォワードでコロナ禍中に一時的にフルリモートワークになったことはあります。↩

きのこカンファレンス 2026 in 関西を開催しました #kinokokansai

はじめに

2026年8月1日(土)、きのこカンファレンス 2026 in 関西を無事開催することができました。
この記事はその報告です。
イベントを通じて感じたこと、各セッションの感想、当初の計画から変わった点、寄せられた感想ブログの紹介、そして主催として考えていたこと・いま考えていることを書いていきます。

謝辞

参加してくれた皆さん、登壇してくれた皆さん、運営として動いてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
また、このイベントを支援してくれたスポンサーの皆様にも感謝を伝えたいと思います。
会場を提供していただいたさくらインターネットさま、お菓子スポンサーをしていただいたFindyさま、ビールスポンサーをしていただいた転職ドラフトさま、皆さんの支援のおかげで無事開催することができました。ありがとうございます。
関係する皆さん、参加者の皆さんのおかげで今年のきのこカンファレンス in 関西も無事閉幕することができました。
改めて、感謝を述べたいと思います。ありがとうございます。

今年のテーマ「キャリアの縁側」について

今回のテーマは「キャリアの縁側」でした。

日本家屋の縁側は、人がふと立ち寄り、雑談をしたり、のんびり過ごしたりする場所。
エンジニアのキャリアにも、そんな縁側のような時間や活動があるのではないかというアイデアからきています。

本業の開発とは直接関係ない勉強会への参加、副業やOSS活動、コミュニティでの出会い、雑談から生まれたアイデア……。
当時は寄り道のように見えても、振り返るとキャリアの転機になっていた出来事について、各登壇者が語ってくれた一日でした。

各セッションの感想

セッション1: 言葉の格闘技のススメ〜紙とペンと言葉から始める、キャリアの描き方〜

(足利 聡太さん)

紙とペンを使ってキャリアを言語化していくという発表。
キャリアの再現性の高め方って難しいよね、という話でもあって、「行き当たりばったり」と感じているぼく自身にも刺さる内容でした。
言葉に落とすことで初めて見えてくるものがある、というのはブログを書くのと同じ感覚があるなと思って聞いていました。

セッション2: 迷いながらも歩んできた 異業種からエンジニアへ転職した後の試行錯誤

(nibuさん)

異業種からエンジニアに転職した後の試行錯誤を正直に語ってくれた発表。
「何もわからん」という状態から地道に積み上げていく話は、どんなバックグラウンドを持つ人にとっても共感できる内容だったと思います。
忙しいときほど休まないといけないっていう話、めちゃくちゃわかる。……できれば苦労はしないんだけど!

www.docswell.com

セッション3: いかにして転職を転機にしたか

(hachiさん)

環境が自分に与える影響がいかに大きいかを実感させてくれる発表でした。
転職は良くも悪くも破壊的変更で、改善する機会にもなるけどうまくワークできないときに自分のふるまいを見直す契機にもなる。
良いサイクルが生まれて仕事にも個人にも還元されているという話は、それだけで一つの理想形に見えました。
奇遇ですが、この発表のあとぼく自身も転職をすることになり、転機として活かせるようにしなければ!と思いを新たにしました。

セッション4: わからない話を追いかけたら、プログラミング言語を作る側にいた

(ydahさん)

今回のぼく的ベストセッションのひとつ。

経済学・金融学専攻、もともとC/C++のエンジニアだったydahさんが、2023年に構文解析器の発表を聞いて「内容はほとんどわからなかった、でもワクワクした」というところから、Ruby本体の構文解析器を改善するコミッターになるまでの話。

「専門性とは、分からないことを細かく切れるようになること」という言葉が特に刺さりました。
最初は大きな塊として「わからない」としか言えなかったものが、3年続けることで「どの論文の、どの手法か」「このケースの扱いが分からない」という具体的な問いに変わっていく。
わかったから面白かったのではなく、わからなかったから追いかけた、というのが縁側らしいキャリアの話だなと思って聞いていました。

スライドはこちら。

セッション5: 縁側で色んな人と出会っていたらいつの間にか人生観が変わっていたよ

(sanfrecce_osakaさん)

苗字がサンフレッチェというインパクト抜群の自己紹介から始まったこのセッション(本人のプロフィールによるとどちらのファンかは明記されているらしい)。
イベントに月30〜60回参加というのは正直異常で、そのコミット量があってこそ人生観が変わるような出会いが生まれているんだろうなと感じました。
きちんと数えたことはないんですが、ぼくは年間で30〜50回くらいだと思います。
sanfrecce_osakaさんの異常性が目立ちますね。時間が1日48時間くらいあるんか???

セッション6: 残業していると見せかけてOSS活動、から始まる生きのこる話

(takasagoさん / corocnさんの代打)

異常すぎるくらい面白いセッションでした(最高の褒め言葉)。
代打のはずなのに、タイトルだけでもう引力がある。そしてきちんと中身もちゃんと面白い。
OSS活動を縁側として使い続けてきたことが積み重なって今がある、という話の重みがありました。
代打での登壇となった経緯は後述します。

docs.google.com

セッション7: 螺旋階段のように上がるEMの次のキャリア

(ぷーじさん)

「東京のほう(ほぼ群馬)から来ました〜」という自己紹介が最高すぎた。
EMとしてのキャリアが線形ではなく螺旋状に進んでいくという話で、同じ場所に戻ってきたように見えても、一段上から見ているという視点が印象に残りました。
EMではありませんが、ぼく自身もソフトウェアエンジニアから技術広報、技術広報からプロジェクトマネージャー、そして次の新天地ではまたソフトウェアエンジニアに戻るので自身の未来と重ね合わせて話を聞いていました。

セッション8: AI時代におけるITエンジニアのキャリア戦略 大阪編

(久松 剛さん)

採用の話が出てきましたが、本当に今は採用を絞る企業と拡大する企業に2極化している感覚があって、それが地方のエンジニアのキャリアにも影響しているよなと聞きながら思っていました。
生成AIの登場によって採用市場は劇的に変化を迎えました。
幸運にもぼくはすんなりと転職が決まりましたが、周りの声を聞いていると、うまくいかないケースもあるようで、その理由の背景が垣間見れた気がします。

www.slideshare.net

セッション9: 負債解消という仕事は儲かる

(すぎうりさん)

タイトルが強い。
どの会社も時間とともに負債を抱える宿痾を抱えていると思います。
専門性をどのように鍛えるか、美意識をどのように育てるか?という芸術家のようなこだわりにどう価値を見出すか?という話なのかなと聞いていて思いました。
また、話を聞いていてまだ読んだことがない名著として有名な「伽藍とバザール」を読んでみたい気持ちになりました。
技術的負債の解消をキャリアの文脈で語るというのは、あまり表に出てきにくいテーマだけに、具体的な話が聞けて良かったです。

セッション10: 基調講演「ITエンジニアの転職学 ー 15年の定点観測でみえた、変わるもの、変わらないもの、残るもの」

(赤川 朗さん)

15年にわたるデータから見えてきたキャリアの変化と普遍性についての基調講演。
変わるものと変わらないものを区別して考えるという視点は、短期的なトレンドに振り回されがちなエンジニアのキャリア観を落ち着かせてくれる話でした。
セッション後にはサイン本の販売もあり、こちらも完売していました。
セッションを聞いたあとだからこそ、より興味関心を持ってもらえたのかなと思います。

実は想定外だったこと

今回のイベントでは、当初計画していた点からいくつか変えたところがあります。

1点目はtakasagoさんの代打登壇です。
当初セッション6に登壇予定だったcorocnさんが、体調不良により急遽辞退となりました。
そこに代打登壇を打診していただいたのがtakasagoさんです。

2点目はセッション聴講後のOST(オープン・スペース・テクノロジー)です。
当初この企画は予定していませんでしたが、盛り込んでみたところ想定よりも好評だったように思います。
ただ反省点があるとすると、OSTをするには先導役が足りず、事前準備も不十分でした。
このあたりは次回以降の参考にしたいと考えています。

3点目はボッチ組のみんなでランチにいくことです。
当初から「ランチ時にボッチになりやすい問題」への対策を検討したいと考えていました。
そこで、自称ボッチ組の人を集めて、三々五々ランチを食べに行ってもらうことを計画していました。
……が、集めたはいいものの想定よりも多く集まってしまい、どう分けようか、どう引率しようかと考えていたのですが、別コミュニティ主催の方の協力によって、これらの引率をしなくてもよい状態になりました。
自発的、積極的に主催の思惑を飛び越えて交流が発生するという稀有な現象に遭遇することができました。
参加、協力いただいた皆さんには大変感謝しております。

主催として悔いが残ったこと

1つ目は、女性の登壇者や外国籍エンジニアの登壇者、ソフトウェアエンジニア以外の登壇者に登壇いただけなかったことです。
これはぼく自身の影響力が発揮できる範囲の限界や、もっと積極的に招致することができなかった力不足によるものです。
地方であるからこそ、普段交流があまりない方々の生々しいお話を期待する方もいると思いますし、そういう人がいるのだと知ってもらう機会を提供する価値があると考えていました。
しかしながらこれは今回実現することができませんでした。
この点に関しては少しアプローチの方法を考える必要があると思っています。

2つ目は、会場のキャパシティがかなり限界に近かったことです。
非常に嬉しい悲鳴ではありますが、今回多くの方に参加していただくことができました。
昨年は午前に参加した人に予定があり午後から不参加、あるいはその逆というパターンが少なからずありましたが、今年はそういったことはなく最初から最後まで多くの方が参加してくれました。
ありがたい反面、会場キャパシティの見積もりをミスってしまったと感じています。

ただ、ぼくが主催している限りにおいては、これ以上の規模拡大はするつもりがありません。
運営メンバーの負荷という現実的な理由もありますが、それ以上に参加者が楽しめる範囲を超えてしまうと考えているからです。
いわゆるダンバー数ですね。

関係性がある人たちであれば150名ほどまで認識できるかもしれませんが、見知らぬ人も多い中だと70〜80名前後が限界だと思っています。
これ以上は、自分と知人と知らない人という壁ができやすくなります。
関西で開催されるきのこカンファレンスに関しては、東京と異なり必ずしも多くのエンジニアがいるとは言い難いので、この距離感を維持したいと考えています。
なので、多くても80名程度に収めるようにしたいと考えています。
もし、参加者の数があふれてしまうなら開催の回数を増やすほうが個人的にはよいのではないかと考えています。

「不真面目でいい」と言い続けている理由

このカンファレンスを「不真面目でいい」と言い続けています。

カンファレンスに参加する大多数の人ってめちゃくちゃ真面目なんですよね。
でも、そうすると質問とか意見とかがその場で出にくい空気が生まれやすくなります。

そういうのってもったいないじゃないですか、なのでこのイベントではガヤ芸として登壇中にツッコミを入れたりしています。
畏まりすぎて「お客さん」になってしまうと120%を楽しむことができないと思うので、そういうエクスキューズを運営から出しています。

真昼間からビール片手に登壇を聞いても良いし、お菓子を食べながら話を聞いていいし、スポーツ観戦みたいに盛り上がってほしい。
なんだったら気になったことをその場でツッコんでもいい。
そのためには「不真面目に楽しむ」くらいの気持ちで参加してもらうほうが「参加したくなる」イベントになると考えています。だってみんな真面目だからね!
本気で応援しながら自分も楽しむ。このイベントではそれを実現したいと考えています。

これからのこと

次回開催をどうするかは現時点ではまだなにも考えていません。
ぼく自身がおよそ7年間働いたマネーフォワードを9月末で退職し、10月から新しい職場に移ることとなり、落ち着いて考える時間が少ないからです。
そのため、しばらくの間は本業の方に本腰を入れる必要がありそうです。
次に働くのはリーナーテクノロジーズという会社で、ソフトウェアエンジニアとして入社することが決まっています。

leaner.co.jp

10月入社なので、試用期間が終わる1月頃に来年も開催するかどうかを実行委員で集まって協議したいと考えています。
個人的には、カンファレンスは大変なので四半期〜半年に1回、きのこカンファレンスのようなキャリアの勉強会を開催できるほうがいいなと思っています。
あくまでもカンファレンスは総決算の場であってほしい。
そのためには予選に挑戦する……そんな場を設けることから始めてもいいんじゃないかと考えています。
現段階ではまだ妄想の域を出ませんが、1月頃にもう一度来年の「きのこカンファレンス 2027 in 関西」について考えてみたいと思います。

また、今年の年末に「きのこカンファレンスをふりかえる会(仮)」を企画しようかと目論んでいます。
理由としては、きのこカンファレンス(これは本祭も関西も含む)に参加した人たちは何かを持ち帰ってくれたんじゃないかと期待しているからです。
そこからどういうアクションが生まれたか、どういう心境の変化とそれにまつわるアレコレがあるか。そういったまだ結果が出ていない荒削りだけど道の途中にあるエピソードを聞いてみたいと考えています。
会場をどうするか、何名くらい集めるかなどまだまだ何も考えられていませんが、年末年始くらいにふりかえりとアフターストーリーを共有する場としてなにか面白いことができるといいなと思っています。

おわりに

さてさて、長くなってきたので今日はこの辺で締めたいと思います。
年末のイベントに興味がある、来年のきのこカンファレンスのスタッフに興味があるという方は、@luccafort までご連絡いただくか、#kinokokansai のハッシュタグを付けて投稿していただけると嬉しいです。
それでは、炎天下の中イベントに参加していただきありがとうございました。
またどこかで皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

関連リンク

登壇資料と、参加レポートを書いてくださった記事をまとめました。

登壇資料

参加・登壇レポート

関西Ruby会議09 #kanrk09 に運営スタッフ & #kyotorb 代表としてLT登壇してきました

TL;DR

タイトルの通りです。 登壇スライドはこちらです。

忘れないように宣伝

まずは宣伝をさせてください。 関西Ruby会議09の開催日の翌週である7月25日(土)にKyoto.rbでコードリーディングをテーマとしたイベントを開催します。 もし、今回関西Ruby会議09でモチベが少しでもあがった、京都近郊で遊びに行ってみてもいいという方がいたら是非お立ち寄りください。

kyotorb.connpass.com

現時点で読もうと思っているリポジトリはWritebookを考えています。

github.com

翌々週の8月1日(土)は「きのこカンファレンス 2026 in 関西」を開催します。 会場のキャパシティ的に80名くらいまでは増枠できるので、もし補欠になっても諦めずに登録してもらえると助かります。 また、あまり懇親会を開催する事実が伝わっていないのか参加者が明らかに少ないので、積極的に参加してほしい。 なお、学生の懇親会参加負担は株式会社Findyさまのご厚意により無料となっています。 インターン先や就職先、これからのエンジニアのキャリアパスやキャリアプランについて少しでも迷いがあったり、相談したいことがある方、近々転職を視野に入れるか考えている人がいたら参考になるお話が聞けるんじゃないかと思います。

luccafort.connpass.com

luccafort.connpass.com

他人の生存バイアスゴリゴリの話を聞くのは楽しいよ!(真似するのはよせ、どうせできない) 場所はグラングリーン大阪のめっちゃ綺麗なイベントスペースなので顔を出すくらいのつもりで遊びに来てくれ!!!

登壇を聞いてくれた方へ

これは登壇後のOfficial Partyで同僚からもらったフィードバックなんですが「なんでスライドにしたの?AIに作らせたスライドだと観る気がなくなっちゃうよ。あの内容ならGistやCosense(旧Scrapbox)で良かったじゃん!」と言われて、確かに〜〜〜!となりました。

まさしくこのブログで「生成AIで作成したスライドを見るとうんざりする」という指摘を踏んでしまいました。

www.mizdra.net

この点に関しては本当に申し訳なかったと思います。すみませんでした。

長々とした言い訳と登壇内容をどうしようと考えていたか

一方で、生成AIを使わずに登壇ができたか?について考えてみます。 これに関しては、登壇資料としての表現力は落ちるが可能でした。

今回はLT登壇が確定したのが6月23日以降でした。 その時点では「Faradayのような取っつきやすいライブラリを軸にする」ということだけがある程度の方向性として持っている状態でした。 そこから具体的にどういう事例だと楽しめそうか、どういった内容だと自分が楽しいと思えるテーマになるかをClaude Codeを使って壁打ちしていました。 この段階では概ねAI臭さのような異臭はまだ出ていなかったように思います。

その後、Claude Codeとアキネーターのようにテーマや素材に関してどれをより面白いと思えるかを繰り返し自答する形でブラッシュアップを続け、ある程度大筋の骨子が定まりました。

このタイミングでは「琵琶湖の水とめたろか!」はまだ原型がありません。 その後、開催地が滋賀県大津市であること、自分の所属がKyoto.rbだったこともあり、京都と滋賀の関係性を表せるような方向性でネタを混ぜることができないかなと考えていました。

その後、ある程度のアウトラインが固まったのが7月1日頃になります。

当然ですが、この間にも

  • 本業
  • 副業(Gophers Japan理事としての仕事や打ち合わせ)
  • 関西Ruby会議09のスタッフ業
  • Go Conference 2026のスタッフ業
  • きのこカンファレンス 2026 in 関西のスタッフ業

これに追加してLT登壇のスライド作成が発生しました。スタッフやってる人たちみんな体力オバケすぎない?ぼくは限界だったよ……。

これらのタスクは非同期ながらも、同時多発的に発生しており、かなり負荷が高い状態でした。 そのため、いつもなら生成AIを使わずにスライドを作成しているのですが、到底間に合わないということに気づき、ちょうどClaude Designがリリースされたあとだったこともあり試してみるかと思いつきました。

20〜40分の登壇で生成AIが作成したスライドだとAIノイズによる負荷が多いが、5分ならまだ耐えられるのではないか?と考えていたのが正直なところです。 結果は推して知るべし。

正直なところ生成AIでスライドを作成するのは過去に何度か試しましたが、個人的な感性とあわなくて挫折を繰り返していました。 一方でこれらのツールを上手く使えている人がいることも理解しており、そこのギャップを埋めることで省エネな登壇資料作成ができるのではないか、そのためのスキルアップを見込めるのではないか?ということを期待していました。

この段階で、もし「無理にスライドにするのではなくGistやCosenseを使って発表をしたほうがいい」というフィードバックやレビューがあればまだ引き返せたかもしれないと今は思います。 当然残念ながらそういったフィードバックは存在しないわけです、だってまだ世の中の誰にも伝えていないから……。

その後、生成AIと登壇タイトルの壁打ちを繰り返していく中でいくつかのタイトル候補に有名な映画タイトルのようなキャッチーさを混ぜたものにするのはどうか?と思いつき、さらにいくつか候補を出したり、方向性を変えたりして最終的に「映画」「007は2度死ぬ(誰もがタイトルは聞いたことがあるフレーズ)」をベースとしたデザインになるようにプロンプトを調整し、Claude Designにスライドを出力させました。

その後も、フォントサイズの調整や色味などの細かな調整は行っていたのですが、如何せん調整する時間が不足しており、本来はもっとレトロ映画調なテイストを出したデザインにしたかったのですが、うまくいきませんでした。 イメージは1970年代ごろのポップさとレトロさを表現したかったのですが、うまくプロンプトの調整ができませんでした。

jp.pinterest.com

登壇駆動で学べることもあるし、楽しさは全てに勝る

とまあ悪いことばかり書いていたんですが、今回良かったこともありました。 特に今回の大本のIssueである「Net::HTTP retries idempotent requests once after a timeout, but its not configurable」に関してはそういった仕様があることを始めて知ることができました。

bugs.ruby-lang.org

またFaraday側がライブラリとしてどう設計されているべきか?について議論されている内容も興味深く、普段意識しにくい部分の話が垣間見えて面白かったです。

github.com

また、Net::HTTP lib/net/http.rb のコードをみる機会がこれまであまりなく transport_request ってこんなことしてるのか。 ここで呼び出されている begin_transport では何してるの?と短い時間ながらコードを読む時間が取れたことは楽しさという意味で貴重でした。 最近はコード読む機会も減ってきていたのでこういう時間を作るのはいいね。

github.com

まとまりのないまとめ

という感じで、反省点も多くあるんですが、それなりにLTとして楽しんでもらえた面もあったんじゃないかなと思います。 スライドに関しては表現力を優先してしまった結果、逆に満足度が低い形でのアウトプットになってしまったのでそこは真摯に反省をしつつ、ひとまずは無事カンファレンスを完遂できたことを喜びたいと思います。

……というわけで早朝6時からイングランドvsフランスのワールドカップ第3位決定戦があるのでそろそろ寝ます! 皆さんお疲れ様でした〜。

Go Conference 2026のチケット販売を開始しました #gocon #gocon26

全世界、全日本のGophersの皆さん、おはようございますこんにちは、こんばんは!
Go Conference 2026のチケットが7月8日(水)13時頃に販売開始となりました。

gocon.jp

大変ありがたいことに、一部チケットに関してはすでに売り切れが発生しています。
私が気づいたとき(販売開始から1時間後)には「一般参加+懇親会あり 7,000円」のチケットは完売していました。
チケットを複数回のロットに分けて販売する旨は事前にGo Conference 公式アカウントにて告知していましたが、周知が十分ではなかった可能性があると考え、今回ブログでも改めて告知をさせていただこうと筆を執りました。


販売チケット概要

Go Conference 2026ではチケットを3回のロットに分けて販売します。
販売するチケットの在庫数は回ごとに異なります。最終である第3回は在庫数がかなり少ないことが予想されます。
ご注意ください。

第1回: 7月8日 13時
第2回: 7月22日 13時頃予定
第3回(最終): 8月6日 13時頃予定

チケットの種別は以下の4つです。

  • 一般参加+懇親会あり 7,000円
  • 一般参加+懇親会なし 5,000円
  • 学生参加+懇親会あり 3,000円
  • 学生参加+懇親会なし 1,500円

前述したようにいくつかのチケットは第1回販売分がすでに完売しています。
傾向として「懇親会あり」のチケットからなくなっていくため、事前にどのチケットを購入したいか決めていただくとよいかと思います。

チケット確保のためにできること

第2回以降のチケット販売においても激しい争奪戦が想定されます。
そのため、参加を希望する方は以下の3つを次回チケット販売日までに用意しておくことを強くオススメします。

  • Findy Toolsのアカウントを作成する(Findy アカウントでない点に注意)
  • (会社経費で購入する場合)事前に経費申請フローを確認し、チケット代の事前申請を行う
  • チケットの販売予定日をカレンダーに登録する

Findy Toolsのアカウント登録はこちらから行えます。

findy-tools.io

これだけ準備しておけば、当日慌てずに済むはずです。

登壇者の方や学生支援対象の方のチケットはすでに確保しておりますので、購入は不要です。
該当する方は運営からのご案内をお待ちください。

さいごに

本当は「チケットの在庫には余裕がある。慌てなくても大丈夫」とお伝えしたいところなのですが、現状ではかなり厳しい争奪戦が発生することが想定されます。
予定されているチケット販売日以外のチケット増枠は現時点でありません。
次回チケット販売時にすばやくサイトにアクセスできるよう、事前に準備しておくと安心です。

  • 気づいたときには完売だった
  • 購入のためにアカウントを作成していたら、完売していた
  • どのチケットを購入するか迷っていたら、完売していた

そんな悲しい思いをする方が少しでも減るよう、ぜひ事前の準備をして次回チケット販売日に備えていただけると嬉しいです。
中野セントラルパークカンファレンスで皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

Kyoto Tech Talk #10 と Cloudflare Workers Tech Talks in Kyoto #2 に参加して連日はてな社オフィスにお邪魔しました

表題の通りです。以下の2つのイベントに参加させていただきました。

hatena.connpass.com

workers-tech.connpass.com

Kyoto Tech Talkはだいたい四半期に1回のペースで京都に縁のある企業同士の「技術交流」を目的としたイベントです。
前回は弊社マネーフォワードが会場でした。このイベント1回開催すると次に順番が回ってくるのが1年後なので運営コストが激安で主催できて最高。 主催の発端とかは以下のブログに書いたので良かったら読んでください。

luccafort.hatenablog.com

Cloudflare Workers Tech Talkは @yusukebe さんが日本各地……どころかオースティンでも開催している激アツイベントです。

workers-tech.connpass.com

Cloudflare Workersとその周辺のプロダクトを使う開発者、ライブラリ作者による開発者のためのWorkersに特化したテックトークです。
ユースケースやその実装について話してもらいます。

ref: https://workers-tech.connpass.com/event/397441/

実はだいたい1年前の第1回も参加していました。その時の発表も面白かったので今年も参加しました。
残念ながらyusukebeさんは体調を崩されたということでご挨拶できませんでしたが、代わりに @rokuosan_dev さんが安定の司会業で回してくれました。いつもありがとう!

まずは宣伝

これは宣伝なのだけど、最近開催できていなかったKyoto.rbを7月25日(土)に開催します。
よかったら遊びに来てください。今回はRailsで作られたソフトウェアアプリケーションのソースコードリーディングをみんなでやろうと思ってます。

kyotorb.connpass.com

いまのところ、異論がなければWritebookを読もうかなと思っている。

github.com

初心者だから難しそう……と思ってる人ほど参加してほしいので自分の技術レベルがどうこうとか考えずにえいやっ!で飛び込んできてほしい。
普段Claude Codeたちに書かせたり、読ませているコードを人間が読む回をやりましょう。きっと楽しいよ。

感想の前に言いたいことが1つある

イベントの感想を書こうかな〜とも思ったんですがその前に1つだけ伝えさせてほしい。
Kyoto Tech Talkでは学生LT公募枠を毎回意図的に募集しています。
そこで @uyuki234さんが「自作OSでスライド発表する」という登壇をされるということでその写真を技術広報しぐさとしてアップしたところ、タイトルがキャッチーだったこともあり、見たことがないインプレッションを叩き出しました。

2026/07/09 21:00 JST 時点でこうなってる。

大バズリ

うんうん、すごいね。
だが待てしばし。
肝心のスライドやGitHubのスターを誰もつけてないのである!!!!!!

github.com

いやおかしいだろ!スライドをみろよ!!!GitHubにスターをつけろよ!!!!!
大バズしたんだから登壇者をフォローしろよ!!!!!!!!!!!!!!!!!

https://x.com/uyuki234

uyuki234 くんのフォロワーが数百なのにただ写真を取ってクソリプつけたおっさんのアカウントがここ数日だけで数百増えてんのおかしいだろ!!!
フォローする先が間違ってんだよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

タイトルだけ見て満足するのはもったいないのでスライドやGitHubも見に行くといいぞ!
SNSに上げているぼくの実況はただのノイズなので特に見なくてもいい。
……ということを言いたかったんだ、うん。終わり。

参加した感想

閑話休題して感想の方に入っていく。
全部を書いていると時間が無限に溶けるのでそれぞれ1つづつ上げていこうと思う。

Kyoto Tech Talk

「LLMのコードレビューを導入して、効果計測する」

個人的に良かったやつ。スライドが公開されていないので共有ができないのだけど、生成AIの進化によってコードができる速度が従来の10〜20倍くらい上がっていると思うんだけど、そうするとボトルネックになるのがレビュー。

この話題は社内のSlackでも度々あがるのだけど、今のところ「要はバランス」みたいな何かを言っているようで何も言ってないような会話になりがちなことが多い。実際ぼくはそういう発言をよくしていて自分自身でもなんだかなぁ……と思うことが多かった。

そういうもやもやに対して論文という根拠で「これはこう!」「ここは正直まだ微妙!」みたいな話が聞けて面白かった。
今回は質疑の時間がなかったので「この中にAIレビューを普段から使っていて、いまこれに困っている!みたいなネタを持ってる人いますか?」と聞こうと思っていたのだけど完全に忘れていた。

Cloudflare Workers Tech Talk

りぃさんの「Introduction to Oxfmt」。 こっちは資料をアップロードしてくれていて、とても助かる〜〜〜とブログを書いていて思いました。

leaysgur.github.io

現在、担当しているプロダクトで Prettier を使っていて、OxcやOxlintの名前と概要だけは知っていたのだけど、中の人の発表を聞いて「お。これ自分たちのプロダクトに入れても面白いんじゃね?」と思いながら聞いていました。

prettier.io

oxc.rs

oxc.rs

LinterとかFormatterって速ければ速いほど正義だと思っていて、そこが改善するのは単純に嬉しいし、導入するモチベの大きな要因になり得るよな〜と知っているだけだった状態から自分たちのプロダクトに入れられないかな?と変化しました。
ちょうどイベントの翌日に週次で行っている1on1があったので「昨日参加したイベントでこういうのがあって導入してみたいんだよね〜」と話していたら、結構いい感じの反応が返ってきました。
検証とかは必要だと思うんだけど、時間があるときにシュッと導入してどれくらい変わるのかみてみたいなと考えています。
多分これはCloudflare Workers Tech Talk #2 に参加していなかったら生まれなかったムーブメントなのでとてもいい。

他の参加者の方の感想

見かけたものを貼っていく。漏れてたらごめんね。

leaysgur.github.io

さいごに

最近、「この生成AI全盛期におけるコミュニティの価値とはなにか?」という疑問がよく浮かぶんですよ。
価値がないとは思ってないんですけど、生成AI登場前と大きく異なり、誰かに教わる、誰かに教えることで成長につながる……みたいな価値が目減りしている気がするんですよね。
一応書いておくけどコミュニティやめたいとか運営辞めるとかそういうことは考えてないです。今後のコミュニティのあるべき姿や求められる形を考えていたら自然とこの壁にぶち当たったという感じです。

既存のコミュニティに所属している人たちにとっては大きな価値があるけど、これから参入する人にとって存在意義はあるんだろうか?と思っていたのだけど、久しぶりにイベント参加する側としていろいろな刺激をもらった結果、あまり考えすぎなくていいなという結論に達しました。

結局のところ、知らないことの刺激をもらうことは生成AIにはできない。
生成AIと人間の関係でいうと1stアクションはどうしてもまだ人間がトリガーを発火する必要があります。

一方でこういう技術コミュニティや技術イベントは自分の中にはないトリガーが引かれることがある。
そういう自分の枠の拡張みたいなことができるっていうのはコミュニティの強みなのかもしれないなって思ったので、まだ気にしなくてもいいんだろうなって思いました。

名前は知ってるとか聞いたことはあるけど詳しくない……みたいなときに「生成AIにじゃあ聞こう!」ってなるときとならない時があるんですよね。
それは疲れてる・疲れてないとかって体力的な問題だったり、眼の前に仕事があるかどうかだったりするわけ。

なので、まあ自然と知らないことを摂取できて「それってそもそもなんでこんなことになってんの?」みたいな双方にとっての活性化が発生する場にはまだまだ価値があるなって思いました。

あとまあAIには懇親会中にいきなり公開デバッグしたり、みんなでライブコーディングをしたりすることはできないからね。

楽しさを感じられる限りは大丈夫そうだし、また参加しようかなと思っている。

おまけ

ぼくが設立した(最近はほとんど運営から手を引いているけど)Kyoto.goがGo Conference 2026の個人スポンサーとして掲載されました。
自身がGo Conferenceの協賛企業であるGophers Japanの一員であり、Go Conferenceの実行委員の一員でもあり、自身が立ち上げたKyoto.goで個人スポンサーをするっていうよくわからないことをしてました。

本当は昨年もやろうと思ってたんだけど忙しすぎて忘れちゃったんだよね。
なので今年はリベンジができてよかった。
んじゃらば、明日は同僚に会うためだけに福岡オフィスにいくのでこれくらいで終わっておきます。

またどこかの技術イベントでお会いしましょう、ばーい!!!