「これ誰得なんだろう?」と思ったら登壇チャンス

TL;DR

ブログや登壇資料を作成していたり、作成しようと思うと「これって誰得なんだろう?」と疑問を持つことがあります。 そういう悩みはだいたい無駄だし、悩んでる時間が無駄なのでやめましょう。 登壇しないのに誰かの得になるかどうかがわかるわけないだろ!!!という心の叫びです。 この発言の矛先はだいたい登壇資料を作っている自分に当てたメッセージです。

元ネタ

Twitterで「こんなの誰得だし、ブログ書くのやめようかなー」という発言をみて「とりあえず書けばいいじゃん!」と唆したあとで上記発言をしたんですが、まあまあ良いこと言ったかもしれないとあとで思ったのでログとして残しておきます。 TwitterやSlackでの発言は掘り起こすことができるとはいえ、基本的に揮発してしまうのでこうやってログに残すの大事。

発言の真意

だいたいこういう「誰得なんだこれ」という発言をするときって「これ書いたら面白いんじゃね!」という勢い駆動でブログを書き始めたり、資料を作成しているときに発生するんだけどこういう悩みってだいたい無駄なことが多いんですよね。 なぜかって「事前に誰かの得になるかどうかはわからない」というのが前提としてあります。 誰かの得になることがわかっていれば、おそらくすでに世の中に同じ情報があふれているでしょう。

でも、「これは面白いかも!」と思ったということは似たような事例が見つけられなかったはずなんです。 と考えると少なくともその情報はユニークである可能性が高いわけですよね。 それにブログでも登壇資料でもそうなんですが、誰かがそれを観測して初めて「価値」が生まれるわけですよ。

誰も観測していないのに「これは価値がないんじゃないか?」というのは当たり前の話でそもそも観測前の段階では「価値」がプラスかマイナスかすらつけられない不定の状態だといえます。Undefinedなんだから評価のしようがないのは自明ってわけですね。

そう考えると定義前に「この定義はプラスになるかマイナスになるか?」って悩むのは無駄なわけですよ(考えるのが無駄というわけではないです) 自分が世間一般を代表できるくらいその分野について詳しいのであれば別ですが、そうでないなら迷う時間の分だけ無駄なのでとりあえず書けばいいんじゃない?というのがぼくの主張です。

というのも弊社のテックブログのレビューをしていてわかったことなんですが「これは価値があるぞ!」と思うような記事でもあまりPV的には跳ねなかったり、逆に「これくらいの小ネタがあってもいいよなー」と思っていたらそれがめちゃくちゃPVが跳ねたりしたという経験があるからです。

moneyforward-dev.jp

世の中の人がなにに「価値」を感じるかがわかるなら出版社はこんなに苦労してないし、テレビも編成に苦労しないでしょう。 もちろんある一定評価されやすい型のようなものはあると思いますが、同じ型ばかり続けていればいつかは飽きられてしまうのでやはりこれもどこかで変える必要があるんじゃないかと思います。

なので、「これって誰得なんだろう?」と迷ったら「迷う暇があったら書き上げろ」と自分自身に言い聞かせましょう。 そのうえで集客ができなかった、期待したようなPVが得られなかったら「じゃあ期待値を達成するためにはどうしたらいいか?」を考えたらいいと思います。 というかそこがまず出発点です。 アウトプット(ブログや登壇)はあくまでもアウトカム(報酬や結果)を得るための途中経過なので、出発することなく諦めてたらそれこそ価値がないですよ。 まずは世の中に価値を問うためにもアウトプットしましょう。

……ということを昨年も会社のSlackに書いてた気がします。

アウトプットするとまさかりが飛んできて怖いという話があります。 これはまあわかる。対面であればお互い相手に対する敬意を示しながら批判的なフィードバックをおこなってもそこまで問題にならないのにネットやテキストにアウトプットするとコンテキストが全く違う人からクソリプやそもそも文章も読まずに批判してくる人や批評家めいたコメントを書きなぐって死体蹴りし放題みたいになりがちなのでそういうのに巻き込まれてたくないというのは自然な感情だと思います。

なので、いきなりテキストやネットに公開するのが怖いなーって人は同僚や友人なんかに考えていることを伝えてみたり、感想を求めてみるといいんじゃないかなって思います。 そこでいいフィードバックが得られたならそれには価値があるってことですよ。 自信を持ってアウトプットしていきましょう。

というようなことを考えていましたよ。 だいたいここまで書くので30分くらいです。

あとそもそもマサカリが来るほど読まれねえから!!!!!!! マジで!

マサカリが飛んできたら「メンゴメンゴ、間違ってたらからここ直したわ!」ってやればいいんじゃないですかね。 致命的な嘘や騙す意図がなければそれでいいと思うんだよなー。 ここはチラシの裏だぞ。

最後に宣伝です。 そういうアウトプットする場をGo Conferecen 2024前日に設けました。 LT枠しかないんで40分枠で応募した人は厳しいと思うんですが、よかったらプロポーザルが不採択になってしまった人や申込み忘れてしまった人は登壇リベンジをしてください。 あんまり大人数にしてしまうと大変なのでオフライン限定で最大でも50名くらいの前夜祭にしようと思ってます。

moneyforward.connpass.com