【学生向け】Career Reflection for Gophers【京都開催】を通して「険しい道の歩き方」を学んでほしい

序文

11月になっても温かいを通り越して暑く感じていたのが嘘のように急激に冷え込むことが増えてきました。 寒暖差が10度以上ある日も珍しくなく、周りで体調を崩す人が増えています、皆さんもお気をつけください。

今日はイベントの宣伝にきました。 先日、6社共催で行うイベントを公開しました。

moneyforward.connpass.com

ナレッジワーク、メルペイ、サイバーエージェント、freee、はてな、そして弊社マネーフォワードの6社で開催する学生向けイベントです。 最初は「キャリア相談会」というドストレートなイベントタイトルにしようと思ったんですがイベントの中身が次のようなものだったので変更しました。

  • 「学生5人 + メンター(各社のエンジニア)1名」を1チームとする
  • チームで運営が出すテーマに対して議論し、チームとしての答えを出す
  • チームとして出した答えを全チームで発表を行う、メンターは議論の際の考察やフィードバックを行う

ということで一方的な「誰かの答え」を聞くだけのイベントではなく、 学生の方が考え、悩み、課題を共有して出した「答え」を通して自分だけの気づきを持ち帰ってもらうイベントになるといいと考えて開催することとなりました。 当初、ぼくはキャリア相談会で考えていたところ、今回イベントのお誘いをしてくれたナレッジワークの @tenntenn さんから「せっかくオフラインで会うのだからオンラインでできないことがしたい」という意見を反映した形になっています。

twitter.com

イベント概要

タイトル: 【学生向け】Career Reflection for Gophers【京都開催】
開催日: 12月1日(金)
場所: マネーフォワード 京都開発拠点(京都府京都市中京区三条通河原町東入中島町78番地 明治屋京都ビル 4階)
時間: 19:00 - 21:30
参加枠: 最大30名

maps.app.goo.gl

なぜ学生向けのイベントを開催しようと考えたか

今回は主な参加者を学生に限定しています。 これには以下のような考えがありました。

  • 京都は優秀な学生が多い
    • 京都市域の人口のおよそ10人に1人が大学生。
  • 学生コミュニティも盛ん
  • 最近の学生の傾向として座学よりも実学(ワークショップ)が好まれる傾向がある

www.studykyoto.jp

camph.net

www.kmc.gr.jp

当初はワークショップやハンズオンのようなものが出来るといいのではないかと考えていたのですが、これは開催までの時間やリソース、場所などのさまざまな制約により厳しいということでお蔵入りになりました。

せっかく日本全国から有名企業の現役エンジニアが翌日のGo Conference mini に参加するため前日入りしているので、 よりよい体験をしてもらえるなにか、座学のような一方通行な知識でないものを持ち帰ってもらえないか?ということで「キャリア相談 x パネルディスカッション = 今回のチームディスカッション」という形になりました。

kyotogo.connpass.com

なぜこのイベントを開催するか

昨今、コロナ禍以降の状況の変化の1つにオンライン勉強会の増加があります。 オンライン勉強会のおかげで日本全国どこにいてもイベント格差のない環境が整いました。

反面、今回のイベントのようなキャリアやさまざまな有名企業が集まるイベントは依然として東京開催であることが多いです。 それによりまだまだこういった誰かに相談したりするイベントは「首都圏 vs 地方」という構図が続いています。 ぼくもよく出張で移動が発生するのでわかるのですが、地方から東京へ移動する金額というのは馬鹿になりません。 よしんば、企業側が交通費や宿泊費を負担してくれても疲労や移動に費やす時間はかなりのものがあります。

今回はたまたまですが、Go Conference miniが京都で開催され、関西圏以外から多くの方が参加されるということで地方にいる学生に少しでもさまざまな現役エンジニアたちが何を感じ、どう考えているかを知ってもらう場を設けようと思いました。

ぼく自身もインターン生からキャリア相談を受けることがあります。 そういったときに皆さんが必ず聞いてくる定番の質問のようなものがあり、これを題材に議論することで課題を深く掘り下げ、周りの意見を知ることでより広い視野と想定外の気づきを得てもらうきっかけにしたいと考えています。

なぜオフラインで開催するのか

オンラインでさまざまな情報が入る現在でなぜオフラインのみでイベントをやろうと考えたのか? これはイベント特性もありましたが手軽に入手できる「就活情報」だけではない、実際のエンジニアの生の声や経験を体感してほしかったからです。

古代中国の有名な言葉に「百聞は一見に如かず、兵は隃かにして度り難し」という言葉があります。 乱暴にこの言葉を意訳すると「百回聞くよりも現場にいったほうが兵士の様子がわかる」といえます。 オンラインにはさまざまな情報が玉石混淆の状態で溢れています。 その中から珠玉の言葉を見つけるのはおそらくは至難の業でしょう。 ですので、今回協賛してくれた各社のエンジニアからそのエッセンスを感じ取ってもらおうと考えました。

たまたまですが、事業がtoC/toB/BtoBtoCといったさまざまなビジネスを展開している企業が揃っています。 また、普段東京で働く人と関西で働く人が程よく混ざっているという点でもいろいろな考え方を得るいい機会ではないかと考えました。

これは個人的な発想ですが、Go Conference miniを通して将来のエンジニアによい影響が生まれれば、回り回って業界全体によい効果があるのではないかと考えたからでもあります。 もちろん、協賛する各社の思惑に良いエンジニアを採用したいという意図がないとはいいません。 ですが、それだけを期待するならば京都では開催せず、より大きな大阪や東京で開催したほうがいいでしょう。 そうではなく、我々が暮らす地方に住む学生にとって良い機会を提供することでいつかなにかの形で還元されればいいと思っています。 この取り組みによって就活で苦しむ人が少しでも減ればいいし、減らずとも負担が軽減されればいい。

どうしても1on1な相談は相談相手のこれまでのキャリアや経歴によるバイアスが発生してしまいます。 そうではなく、よりフラットな状態で議論することでサンプル数1の答えではなく、いろんな視点や考えから刺激を受けてもらいたいと考えました。

このイベントを開催する思いと期待

個人的ですが、このイベントを通じて就活における「普遍的な答え」の向かい合い方を学んでもらうきっかけにしたいと考えています。 それによって、狭くなっていた視野が広がるかもしれませんし、想像もしなかった世界に気づくかも知れません。

就職活動というのは人生という大きなスパンの中でもかなり大きなブレイキングチェンジだと思います。 そして、大きなブレイキングチェンジだからこそ、多くの人が苦しい思いをしていると思います。 苦しいときはわかりやすい二元論の罠に陥りがちです。そうならないためには周りの声に耳を傾ける必要がありますが、 どうしても学生という特殊な立場は同質な声が多くなってしまう傾向があり、バイアスに引きづられやすい環境です。

なので、今回のイベントを通して「他人の答え」が自分に当てはまらないとわかったとき、そこから何を得ようとするかが大事だし、そこで得たものは今後のキャリアを考える上での判断材料になるんじゃないかと考えました。 魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える…みたいな話だと思ってもらえるといいです。

NARUTOという漫画に「俺が知りてーのは楽な道のりじゃねェ。険しい道の歩き方だ」というシーンがあります。

NARUTO 68巻より引用

このイベントを通して「険しい道の歩き方」の本の一端に触れてもらえればいいなと考えています。 そして、そういう体験ができるように企画を設計したつもりです。

まとめ

だいぶ偉そうにいってるし、実際に傲慢な企画であることは否定しないのですが、学生の時だからこそ得られる物があるとも思っています。 特に就活という眼の前の課題に必死になっていると前だけを見てしまいがちです。

ですが、そういったときこそ隣にいる人に目を向け、耳を傾けることでよりよい「自分の答え」をリビルドしてもらえればと思っています。 それが結果として就活に苦しんだり、悩んでいること、感じている違和感を吐き出す練習の場となって活かしてもらえれば嬉しいです。