KyotoJS 13

kyotojs.connpass.com

昨日のエントリでも少し書いたがKyotoJS13に参加してきた。 前回のKyotoJS12は参加予定だったんだけどもちょうど私事でゴタゴタしていて参加できなかったので今回が初のKyotoJS参加ということになる。

感想

参加してよかったなと思える楽しいイベントでした。 学びあり、笑いあり、交流ありで実にいい規模感と空気感でしたね。

これは関西だからなのか、それともフロントエンド界隈だからなのかまだわかっていないのだけど 結構女性のかたが参加していていいなと思った。

華やかでいいよね!という話ではなくて(そういう面があるのは否定しないが)やはり男だけだと閉鎖的というか社会が閉じている感じがして それはそれで内輪ノリで盛り上がれて楽しいのだけど、なかなか女性の方や外部の方が参加しにくい空気感があるなと東京にいたときに思うことがあった。

その点、京都に戻ってきてから勉強会のときに結構な比率で女性が参加していることがあってこういう空気感はいいな!と思っていた。 WordPress系のイベントとかだと女性のかたがめっちゃ参加していて今までぼくたちがいた界隈というのはものすごくニッチな層だったのではないか?というように感じるようになった。

あと驚いたのは発表者の多くがデモ用意していてすげー!ってなった。 イカやったりオーバーウォッチやったりしながらデモも作成するってどんな超人だよ!

セッションのこととか

個人的に一番キたのは @bokuweb さんの「Visual Testing」が非常にエモかった。 snapshot testingの紹介だけでも「おぉ、こんな便利そうなものが!」みたいな状態だったのに更にそこから踏み込んだ話しになっていてグイグイ引き込まれました。

質疑応答もやはりみんな引き込まれたからか、いろんな意見が出ていて面白かったですね。 予定があって参加できなかった同僚に対していいお土産が出来た。

その次に良かったのが主催者の id: amagitakayosi さんのGLSLハンズオン。

正直なところ「GLSLでVJ/DJやってなにが楽しいんだろうか?」とブログエントリを読んだり、本日最初の発表時には少なからず思っていたのだけど GLSL sandboxで実際にコード書いてそれが即座に反映されていろいろいじったりその仕組が気になったりしてハマる気持ちがわかった気がする。

これは楽しい。 なんていうかこう初めてプログラミングを初めたときのあの高揚感に近いものを感じた。 未来が広がるというか取り得る選択肢が無限に広がるようなわくわく感を少し感じた。

ブログのエントリ読んで「へーそんなのあるんだ、でもそれ何が楽しいんだろ?」と思っていた人はきっとぼくだけではないのでいますぐGLSL sandboxいじっていこうな!

あとGLSL触っていて思ったのが、もはや記憶の彼方のことだけどかつてゲーム会社に勤めていたときに少しだけ触れたOpenGL ESを思い出した。 当然ぼくが触れていたときよりもリッチな表現を手軽に試すことができるようになっていたけど、あの黒魔術郡が今度はWebに現れたのか!と少しだけ感慨深い思いを噛み締めてた。 ただめっちゃバッテリーが熱くなっていたのでCPUやメモリはゴリゴリ使ってそう。

隣にいた女性の学生エンジニアのかたと実際にいじってすぐに反映されているのがみれるのが楽しいですね!という感じで話しが盛り上がった。

居酒屋コーディングでドヤ顔ライブコーディングしたらモテるんじゃないかと少しだけ思ったりなんかした(多分モテない)

その他にもTypeScritpの話しは次元が違いすぎて理解できないけど面白かったし、Refluxはシンプルで最初に触るには良い規模感なのかなと感じた。

GyazoのJSフレームワークの変遷の歴史なんかも他社事例ながら面白かった。 JSフレームワークの寿命が1年というのは真だなーと思いつつ、それらをガンガン入れ替えてサービスに取り込めていけるのがすげえ!って感じで一人鼻息荒くしてた。 イカのやりすぎでLT枠に移動だったけどトークや質疑応答、ディスカッション形式みたいな感じでやればセッション枠でいけたんじゃないかなーって気がしてる。

懇親会も楽しかったし、2次会に参加したかったのだけど大きめの本屋で探している本があって今回は参加しなかった。 もし次回参加したら2次会も参加したい、お酒飲めないけどw

どうやらKyotoJSでは参加したひとは次回LTやる流れらしいので次回のときのためにネタを仕込んでおこうと思う。 「JSに関することならなんでもOK!JSでなくてもOK!」ってconnpassに書いてあったのでイベントドリブンでなんかやろうと思う。

昨日参加したサーバーレス勉強会でも刺激を受けてちょっとフロントエンド開発したい欲に火がついた感ある。 あんまり難しいことやれないと思うので参加してる人たちからすると物足りないと思うけども。

雑談

以前働いていた会社のごにょごにょ経由でぼくのことを知っていてくださったかたとようやくお会い出来たり(はてなのアカウントだけはお互いに知ってた)、 amagitakayosi さんに「そのIDってLandreaallのですか?」と恐らくぼくが記憶している限り初めて出典元を言い当てたりと楽しい雰囲気でわいわいしていけたので今後も続けてほしいなって思いましたまる!

あの日やらかした失敗の名前を僕達はまだ知らない

宇宙兄弟という漫画がある。 映画やアニメにもなったしクッソ面白いので多分みんな知っていると思う。

その主人公の1人南波六太がいった有名な台詞の1つに「本気でやった失敗には価値がある」というものがある。

宇宙兄弟はこういう心に刺さる名言いっぱいあるんだけど、その中でもかなり印象深くぼくの心に刺さったのがこの台詞だった。

ところが、この台詞ぼくの心には深く突き刺さったのだが違和感というか抽象度が高くていまいちきちんと言語化できていないように感じることがあった。

つまり 「本気」 とはどういうものか?だ。

もやっとしたものを感じながらも特にハッキリさせるようなことはせず日々を過ごしていたのだけど 本当になにげなく宇宙兄弟の↑の台詞を思いだしたところ、カチリと自分のなかで「本気」の定義がハマった気がしたのですぐさまメモりながら自分の中の考えを書き出してみた。

つまり宇宙兄弟で書かれていた「本気」というのは安全領域の外で行う挑戦のことではないだろうか?というのがぼくの意見だ。

ただの失敗と本気の失敗を区分しようとしたときに基準はどこになるのか? また自分のなかではっきりとそれを区別できているだろうか?と考えたときにこれ以上ピッタリとぼくの中でうまくハマるピースがなかった。

安全領域の外へと向かう挑戦はいわゆる谷という現象を生じさせる。 一時的に効率や生産性が落ちるが、しばらくするとその反動で急激に上昇するというのが谷という現象だ。

この谷の現象に関する説明は本筋でないため割愛する、気になる人はElastic Leadershipを読めばいいんじゃなかろうか。 なんか最近「ElasticLeadership嫁」としかいってない気がするが気にしない。

閑話休題

たまに失敗することで多少なりとも得るものがある、と主張する人がいる。

今回のことでぼくはこれが誤りであると考えるようになった。 元々この考えに関しては否定的な考えだったのだがそういう考え方もあるか、と許容している部分もあったが今回ははっきりと違うと思えるようになった点が大きい。

つまり、それは失敗にすら至ってない現象だということだ。

失敗すべく失敗したことをぼくは表現するすべを持っていないがそういうことではなかろうかと思う 失敗して得ることができたものは確かにある、がそれは限りなく0に近いものでありほとんど0だと思うのだ。

異論反論はあるだろうが、価値なき失敗はただの惨敗なんじゃないかと考えている。 100-0で負けたという結果だけが残り、その後にも先にもなにも残っていない。これがただ失敗をしている状況なのではないかと思う。

このことから「失敗は成功の元」なんて言われることがあるけどもこれってつまり言葉が足りてない、もしくは誤用なのではないかと思うに至った。 「(安全領域の外へと挑戦した)失敗は成功の元」ということではないかなといまは考えている。

実のところ、この考え方は前々から似たようなことは考えていたがうまく言語化できていなかったことがきちんと自分の中で腑に落ちたということだ。

類似例として「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉がある。 ぼく自身はこの言葉がすごく嫌いなのだけど、もしかすると「挑戦した結果の苦労」は価値があるので買ってでも行なえということなのではないか?と少し言葉に対する嫌悪感が和らいだ。

そうするとなんというかこの嫌いな言葉にも一本、筋が通ったように感じた。 筋が通ることで、この言葉が持つニュアンスやエッセンスが少し変わったと感じている。

ぼくの中で「すごく嫌い」から「認めてはないがいてもいい」という感じに変化した。 これで伝わるか全然わからんが。

もしこれこそが発言者(誰だか寡聞にして存じ上げないが)の本意だったのだとすると随分曲解された意図で使用されてきたのだなと思う。 「お客様は神様です」のように発言者の意図とズレた解釈がされてしまうのは悲しいことだとぼくは思う。

思うに歴史上の偉人や英雄と言われる人々は必ずといていいほど大きな失敗を経験しているように思う。 (成功だけで上り詰める人間が存在するわけがないから当たり前といえば当たり前なわけだが。)

そしてその失敗のほとんどが「なにか大きなものに対する挑戦」ではなかっただろうかと考えるに至った。 例えば曹操織田信長坂本龍馬新撰組

有名どころだけだが歴史上に名を残すひとは「なにかに抗おうとしたひと」と言い換えることができるように思う。 それは当時の腐敗した政治や特権であったり国をひっくり返すクーデターだったり反政府組織だったりと実にバラエティーに富んでいる。

文化や風習、益体もない慣習や当時の常識。 既得権益のような実のあるものから社会構造、宗教的思想や宗教観。

それらに抗うことは大きなリスクであったはずなのに彼、彼女らは時に失敗しながらも挑戦し続けたからこそ、いまなお歴史上に燦然と輝く存在として多くの物語の題材になっているのだと思う。

彼・彼女らからぼくのような凡人が学び得ることがあるとすれば「本気でリスクを背負い挑戦する」ことではないかなとちょっと考えている。

安全領域の外側へ挑戦するのは怖いし不安だ。 だけどもそもそもぼくのような凡人のことを気にかけているのは知人や友人、家族くらいのものだし挑戦しても得るものはあっても失うものは然程ないのではないか?と理屈では理解している。 そうはいっても人間は見栄の生き物なのでそれを失うことに対して恐怖を感じてしまうのも否定できない。

ぼくは恥ずかしい人間でありたいといま思うのです。

Serverless 勉強会@京都 vol.1 #slskyoto

sls.connpass.com

サーバーレス勉強会に参加してきた。 ちょうど5月頃にAWS Summitがあってそれに参加したインフラに強いメンバーの一部が「これからはサーバーレスの時代らしいぞ!」と騒いでて「サーバーレスってPaaSやSaaSみたいなもん?っていうかサーバーレスとそれらの違いってなんなの?」と思ってはいたが具体的に調べたりはしていなかった。

特別興味が湧いた感じではなくて困ったり、興味が湧いたときに調べてみればいいかくらいに考えていた。

そんな感じで「名前は知ってるけどなんかよくわからん」という認識でスルーしていたんだけどKyotoJSのSlackで「KyotoJS 13やるぞうおー!」みたいなノリのときに「サーバーレス勉強会とかぶってるじゃん、こっちも気になるー」という発言をみて「おやサーバーレス?そういえば社内で話題になってたな。なになにちょうど(ぼくの都合が良いことに)第一回開催じゃん」という割りと緩い感じで参加してきました。

なおKyotoJS 13は明日開催ですので暇な人はぜひぜひはてな京都オフィスに足を運びましょうぜ!

kyotojs.connpass.com

kyoto.js.org

目的

↑でも書いてるのとかぶるけど勉強会に参加したモチベーションはこんな感じ

  • サーバーレスとはなにか?を理解する
    • SaaSとどう違うのかを理解する
  • サーバーレスになるとどうエンジニアにとって嬉しいのか

結果

目的は達成できたか?を先に報告するとサーバーレスがどういうものかはざっくりと理解出来たように思うので目的のうちの1つは8割くらい達成したように思う。 残り2割はPaaSやSaaSとどう違うのか?がぼくの中でまだまだハッキリと区別出来ていないので他人に説明出来る気がしないからだ。

これが出来て初めて理解出来たといっていいかなと感じたのでまだ足りてない感じですね。 とはいえ「得体の知れないなにか」から「なんとなくわかったような気がする」レベルにまではもってこれたので参加して良かったと思ってる。

もうひとつの目的であるエンジニアにとってどう嬉しいのか?だがこれは正直いまいちピンとこなかった。 勉強会でその点に触れなかったわけではなく、むしろ結構わかりやすい説明があったのだけど具体的に自分の業務にサーバーレスを取り入れたイメージが出来なかった…というのが正解だろうか。

サーバーレスとPaaSの違いとしてイベント駆動であることや実動作時間での課金であるとかの説明は確かにメリットなのだろうと思った。 だがそれらがいま使っているVagrantやDockerを置き換えていくほどの魅力を現時点では感じられなかったというのが正直なところなのかもしれない。 実際に使えばまた意見が変わるかもしれないのでこれに関しては保留というところが正確かも。

VagrantやDockerを使っていない開発環境でサクッとAPIを用意したり、フロントエンド開発やスマートフォンアプリ開発がメインなひとがAPI実装を待ってるみたいなケースだと非常に魅力を感じるところかもしれない。 ただそのうち環境がもっと整ってくればサーバーサイドも「これからはサーバーレスだよね!」みたいな空気になる可能性は十分ありそうだった。

イベント参加した感想

正直なところ「インフラよりな勉強会だからおじさんエンジニアが多めになるのかな」と参加前は思っていたのだけど意外と女性や若い方がいたのは素直に驚きだった。

これは主催者や発表者のコミュニティーが若かったり、参加しやすい空気感があったのかもしれないと感じた。 開催場所が京都駅から非常に近いことやコワーキングスペースということで参加しやすい条件のようなものがあったからかもしれない。

あるいは京都という地方独特のなにかがあったりするのかも? この辺はまだよくわかってないけど京都のコミュニティーはたまに女性やお子さん連れの人、中高生くらいの学生をみかけることがある。

もう一つ可能性として考えたのはサーバーレスという魅力はサーバーサイドエンジニアよりもWordPressなどのCMS周りを扱う人たちのほうが魅力を感じるのかもしれないと思ったこと。 特に先月参加したWordCamp Kyoto 2017でも感じたことだけどWordPress界隈?は割りとAWSGCPを導入することに対して意欲的な印象を受けた。

これはメンテナンス性やブログサイト(というかCMSだから?)の性質からきているものなのかもしれない。

わりとこのことに自分としては衝撃を受けた。 自分たちでサイト作ってサーバー上に構築する…みたいなお仕事をしているひとはそう遠くない将来に今のままでは「おまんま食い上げ」になってしまう事態が十分以上に起こり得るのではないだろうか?と感じた。 というか多分すでにそれは起こっていてぼくが観測できていないだけなのかも。

ただサーバ構築してサイト作れる以上の価値を出していけないと今後は苦しそうだな、特に地方だとというようなこともふと考えていた。

そういえばWordCamp Kyoto 2017の参加レポートもまだ書けていない…あのとき午前から体調悪かったので午後から帰ってしまったのだけどどうもTwitterの反応とかみてると午後のLTがめちゃくちゃ盛り上がっていたらしい、もったいねえ。 今度時間を作って参加レポートまとめておかないと。

今回の勉強会でMVPをあげるなら最初のセッションを発表していた小池氏の「The Essence of Serverless」をあげたい。

Function as a Service(正直また増えやがったなXXX as a Serviceシリーズめ!!!って思った)という概念やサーバーレスのメリットやデメリットに関して入門者向けに簡潔にそして丁寧にまとまっていたのが好印象として残っている。

リモートだったのでHangoutでの遠隔セッションだったが非常にクリアな音声で聞くことができたし、不満点が少なかった。 惜しむらくは質問したくてもなにをどう質問すればいいのか思いつかなかったことだろうか?

説明がうまくてあまり「こういう場合はどうなんの?」みたいな疑問がわかなかった。 それでも質問してるひとがいてそういうひとたちはやはり自分たちでサーバーレスをやっていたときの問題点ややっていく上での問題点を聞いていたようだが。

せっかくの質問する機会だったがうまく疑問を出せなかったのはもったいないなあと思った。 もし次回があれば質問できるだけの知識を蓄えておきたい。

まとめ:

冒頭のサーバーレスに関する内容は初心者が聞く入門編として最適な感じだった。

サーバーレスフレームワークという概念を知らなかったがそのメリットも感じられて第一回の開催内容としては硬すぎず緩すぎず良い空気感だったと思う。 ちょっと内輪なノリもあったけどフレンドリーなアクセントとして働いていたように感じたのでいい塩梅なのではなかろうかと思う。

ちょっと気になった点としてはちょっとイベント自体が静かすぎるようには感じたことだが、それも徐々に解消していったので然程問題があるわけでもないかと最終的に感じた。

あ、2つほど不満点あったかも。 1つはハッシュタグがちょっとわかりにくかったってことですね。

最初2つハッシュタグがあってローカルとグローバルにわかれていたのでどっち使えばいいの???ってなりました。 そのあとの説明でそういうことかーと納得はしましたが個人的には #slskyoto のひとつで良かったんじゃないかなーと思ってます。

もう一つは途中からコワーキングスペースWifiがめっちゃ重くなったこと。 誰かなにか大きいファイルをDLでもしていたんだろうか? 結構ひとがいたのでなにかのアプリがバックグラウンドでめっちゃ帯域を圧迫したとかはありそうだなーって思った。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

感想

イシューからはじめよを読んでいたからだと思うのだがマーケティングもエンジニアリングも課題解決のために必要な根本のところは共通しているという点が面白かった。

イシューからはじめよでは問題の本質=イシューと定義されていたが本著ではビジネスドライバーと称されている。

本質的には同じことを指し示しており、解決すべき問題をとことんまで掘り下げてから考えるという「当たり前にできていない当たり前の考え方」から語られているためマーケティングに興味がなく、あまり頭がよくないぼくでも簡単に読み進められた。

その中でいくつか琴線に触れるワードがあったのであとで一部抜粋して紹介する。

この本で何が学べるのか?と聞かれたらぼくは「目的と戦略、戦術の違い」と答える。 過去のプロジェクトや会社組織で上手く回っていないケースの説明がこの3つの概念で説明できるような気がした。

エンジニアリングとマーケティングはその手法こそ異なるものの目指すべきゴールは非常に近いのかもしれないと読んでいて感じた。 全てのマーケターがそうだとは思わないけれど、今まで得体の知れない存在に対して同じチームメンバーだと思えるくらいには親近感を得るようになった気がする。

経緯

元々のきっかけは「小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則」の「マーケティングは部署ではない」を読んだことが発端になる。

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

  • 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,黒沢 健二,松永 肇一,美谷 広海,祐佳 ヤング
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/01/11
  • メディア: 単行本
  • 購入: 21人 クリック: 325回
  • この商品を含むブログ (36件) を見る

マーケティングは会社の皆が行うものである。365日24時間いつでも。 なにかコミュニケーションの手段があるのなら、マーケティングはできる。

その中でこのような感じのことが書かれていた。 そこで今まであまり興味を抱くことがなかったマーケティングに関して「そもマーケティングとはなんぞや?」と少し気になりだした。

この頃、ちょうど大阪の会社を試用期間で辞める直前か直後であり、 「自分にとって理想の会社が関西には少ない、だったらいっそのことフリーランスや起業も視野にいれるか?」 とか考えていた時期だった。

ただぼくはあまり人付き合いが得意なタイプの人間ではないし、マネジメントやマーケティングに無頓着だったので起業にせよフリーランスにせよそこがネックだなとも考えていた。

そのような折にたまたまDHHが書いた「小さなチーム、大きな仕事」を読んで興味が湧いたのが1点。

たまたまその読了後に id:pugiemonn 氏がマーケティング関連について発言をしていたので これ幸いとオススメを聞いてみたところ紹介されたのが「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」だったという経緯だ。

↑と読んだ本が異なるがこれを紹介されたあとで「先にUSJを劇的に変えた〜を読むほうがいいかも」という話だったので自分にとって読み進められそうな方を購入した。

琴線に触れたワード集

CEOが最初に雇うべきは人事のリーダー

エンジニアでも営業でもなく人事のリーダーを雇うべき!という主張は想像の埒外にあって意表を突かれた。

成長する会社とは、人的資源を成長させ続けることができる会社

説明を聞くと「なるほど一理ある」という気持ちになった。 成長を阻害させるようなメンバーを採用してしまう人事では確かに不信感やジョインしたそのメンバーにとっても不幸な結果(望まれない人材)になりかねないなと読んでいて思った。

ただこれは万事において当てはまるケースではないとも同時に感じた。

というのもスタートアップなどの創業期に人事のリーダーを雇うのは高コストだとかんがえられるからだ。 なのでこの事例はヘッドハンティングなどでCEOについた場合や昇進するなどしてCEOになった場合にまず最初に腹心となる人事のリーダーを据えろということなのだと理解している。

どこかのタイミングでスタートアップでもCEOの意向を最大限に汲み取って会社にとって益ある人材を見出してくれる人事のリーダーを雇う必要はあると思うが。 創業時にCEOかCTOが人事のリーダーを兼務する形が通常なのかなと思う、それが良いか悪いかはわからないが。

目的と目標の違い

本著で一番の学びがあったと思っているポイント。 わかっている人からすれば当たり前だが漠然とした理解ではなくきちんと切り分けて考えれるようになったと思う。 例文が非常にわかりやすいためすんなりと飲み込めた。

「目的はパリ占領、目標はフランス軍」

目的とは必ず達成する最上位の使命。 目標とは目的を達するために経営資源を投入する具体的なポイント

本著ではそのように紹介されている。 英語だとよりイメージしやすいかもしれない。

目的(=Objective)、目標(=Target)。 後者のほうがより具体性を持つ単語のイメージがある。

そして目的や目標が定まれば自ずと戦略と戦術の話しをすることになる。 日本語だと戦略と戦術は曖昧なところがある、本著ではそこは明確にわけなくてはいけないと書かれている。

目標:Who(ターゲットは誰か) 戦略:What(なにを売るか) 戦術:How(どうやって売るか)

「最強の軍隊はアメリカの将軍、ドイツの参謀、日本の兵卒、最弱の軍隊は中国の将軍、日本の参謀、イタリアの兵卒」という有名な海外のジョーク?がある。 これは詰まるところ戦術レベルでは優れているが戦略レベルでは最低だということだ。

これはマーケティングに限らずエンジニアリング、会社組織にも当てはまるように思う。 つまり目標の設定が曖昧なままに戦略を立てるがそもそも目的がはっきりしていないため的はずれな戦略を立ててしまい、結果戦術をまともにこなしたとしても結果に結びつかないということだ。

メンバーに問題があるわけではないのにチームや組織が空回っているように感じるときはこれらの条件を満たしているように読んでいて感じた。

どう戦うかよりもどこで戦うか

よく言われるやつ。 戦略が間違っていればどれだけ素晴らしい戦術も全く意味がない。 マネジメントもマーケティングも「どこで戦うのか」が一番重要。

Howだけを部下に任せても部下は育ちません

仕事を任せるときは目的からWhoとWhatをHowとセットで考えさせるのです。

部下が言われたことしかやらない問題はここにあるのかなと考えさせられた。 受託開発に置き換えてもいけるなと読んでいて感じた、上司がクライアント。部下が自分たち。

まとめ:

1/3くらいはイシューからはじめよに書かれていたこととかぶる面が多かったが そのあとはマーケティングに関する方向性にシフトしていったので相互に知識を補完してくれる感じで学びがあった。

なによりもマーケティングを知らないぼくのような人間でもわかりやすい。 かつUSJでの事例や具体的な事例を元に説明してくれているので最初に読むマーケティングの本としては最適ではないかなと思う。

エンジニアだとかマーケターだとかデザイナーに関わらず一読してマーケティングとはどういうことか?と軽く理解するのにちょうどいい量と質だった。

次はこの2冊を読もうと考えている。

朝食を #完全食COMP に変更したので経過観察

www.comp.jp

ソイレントの亜種…だと認識している完全食COMPを定期購入してそろそろ1ヶ月以上経過した。 購入後に変わったことや導入してどうなったかを書き残しておく。

購入しているのは定期購入のパウダー4000kcal * 2Pack(6,650円)のやつ。

ソイレントとCOMPで何がどう違うのかは理解していない。

そのうち本家ソイレントも日本上陸するだろ!とか思ってたら亜種のほうが先に出てきて待てなくなったので購入している。 ソイレント知らんけどCOMPじゃ駄目でソイレントでないといけない理由もないので概ね問題ないと思ってる。

変わったこと

  • 朝食が15分くらいで完結する
    • ヨーグルトも食べてるので15分、COMPだけなら5分くらいで終わる
    • 粉入れる→シェイクする→飲むでだいたい5分。洗い物とか含めても10分くらいじゃないかな。
  • 定期購入すれば専用ボトルが付属する
    • 知らずに先にボトル購入してしまった。定期購入(初回のみ)ボトルが付属を外すことができなくて1つ余ってる、ダルい
  • お腹周りが少しスッキリした気がする
  • 食べてから5時間くらい持つ、だいたい朝8時に飲んで13時くらいまではお腹減らない
  • 飲むだけだとストレス溜まる
    • 食べた感がないのでストレスが微妙に溜まる、なのでCOMP+ヨーグルト食べてる。恐らくカロリー的にはアウト
  • 朝のコーヒーを飲まなくなった
    • COMPだけでかなりの量の水分取ってるのでこれにコーヒーを追加するとお腹がタプタプになる

気づいたこと

  • 牛乳で溶かして飲むのが一番ベター
    • アイスコーヒーで飲んだが微妙だった、牛乳のほうがうまい。オレンジジュースなどは試してない
  • 牛乳だけだとお腹下すけどCOMP溶かすと下さない
    • 何故なのかは謎
  • 食費が安く済む…みたいなのはない。
    • むしろ牛乳代めっちゃかかる。
  • プロテインみたいにまずくはない
  • 専用ボトルでなくても問題ないが必要な粉の量の目安がわからない
  • 体重減った
    • COMPだけではなくジョギングしたり週末ジムいったりしてるのでCOMPのおかげで減った感は薄い
  • だまになりやすい
    • プロテインとかよりもだまになりやすい感あるので割としっかり振らないといけない
  • 専用ボトルの出来が微妙
    • しっかり閉まらないときがあってその状態でシェイクしてちょっと漏れることがある、非常にダルい。
    • プロテインとかのシェイカーのほうがこのあたりは優秀
  • 4000kcal * 2Packだと毎朝飲んでだいたい1ヶ月と1〜2週間くらい持つ
    • 3食全部COMPにするとかだと絶対に足りない

まとめ

とりあえず1ヶ月以上試した感触としては意外と悪くない。 以前大学の研究室かなにかでフルーツグラノーラを買って朝食べるようになったら効率上がったみたいな発言をTwitterで見かけたが多分それと同じ効果期待出来そう。

思った以上にお腹が空かなくなるのにはビックリした。 今のところ飽きもせず淡々と毎日飲み続けることができてる。 多分ダイエット目的としては夜ご飯食べる前に少なめに調整した量を飲んでから夜食べるようにするとかなり効果が期待できそう。

ただ家族とかからは嫌な顔される可能性があるのでそこだけ注意かな?

おれたちはふいんきでリモートワークしている

副業がほぼリモートワークっぽいなにかなんだけどそこで得た知見とかを書き出しておく。 リモートワークに興味があるひとは参考にするなり、踏み台にするなりご自由に。

なおリモートワークに関してよくまとまってるなーって最近思ったのが↓なので先に読んでおくと幸せになれるかもしれない。

daiksy.hatenablog.jp

portalshit.net

という退職エントリで少しだけリモートワークに言及しているんだけどコレ読んでまず最初に思ったのが「リモートワークって実は才能とかじゃなくてスキルだよな」ということ。

もちろんリモートワークに向いている性格のひとっていうのは少なからず存在すると思う。 なので↑のエントリが間違っているわけではないと思ってる。

ただ才能というか属人性の高いものなのか?と言われるとそれもちょっと違うかなと思っていて リモートワークをする能力というスキルが不足している、というほうが個人的にしっくりくるので最近は「リモートワークはスキル!」って言い張ってる。

あと本当に数日前に気づいたことなんだけどもリモートワークは実は働き方ではなくて福利厚生的なものなのではないか?と考えるようになった。

そのきっかけを作ったのが↓

www.slideshare.net

このスライドでは「チームのQOLを上げるためのもの」と紹介されていてふと 「職場に自販機があるとか職場のオフィスチェアが高級椅子だとかに通じるものがあるなー。( ゚д゚)ハッ!そうか詰まるところリモートワークは福利厚生の一環だったのだ!」 みたいな天啓を得ました。

多分間違ってるけどいまのところ一番自分のなかで得心を射ているのでこれでいいのだ。

で同じくこのスライドで「リモートワーク=自分の好きな時間で働くという考え方をしない」というのがあってここを勘違いしてしまうとリモートワークはつらいなと感じています。

どんな職業でもある程度共通すると思うんだけどやはり複数人でチームを組むとなると完全に分業というわけにはなかなか行かないことだと思う。

これはもしかしたらというレベルの話しなのだけどフリーランスにおけるリモートワークと会社としてのリモートワークは全然別物でリモートワークに失敗する理由の1つはここを勘違いしているからなんじゃないかなと思うようになった。

こんなこと書いたらフリーランスのひとにめっちゃ怒られる気がするけど言いたいこととしては個人とチームのリモートワークはそれぞれ別なんじゃないか?ということが言いたい。 ただその個人を表すのにパッとイメージされたのがフリーランスだったということであって他意はないです。

個人的にリモートワークをして考えが変わった点として「オフィスでチームが集まって仕事してるならリモートワークすることによるメリットはぶっちゃけギョーム的にはそんなにない」というのがある。

それはそれとして今働いている会社でリモートワークを導入してほしいなとは思っている。

なんでかというと今の会社は通勤で疲弊することがほぼない(自転車通勤でおよそ30分ほど)んだけど やはり副業をやっているとその通勤時間ですらも短縮したいかったり日本に住んでいるとどうしても台風や大雪などの自然災害は避けられないしそんなときほど電車がクソほど混んでいて疲弊して出勤、そのあと8時間働くとか正気の沙汰じゃないと考えているからだ。

本当ならそういうときだけリモートできればいいんだけどいざそのときになるとなかなか環境が整っていなくてストレスが溜まることになると思う。 というかぼくはなった。

なので平時からそれらを行っておくことで突発的な対応に対処できるようになっておくべきだろうと考えているからだ。 あと社員旅行とか海外旅行にいくときに普段からリモートで仕事が出来る体制が整っていれば突発のアラートにも対処しやすかろうという心理的安全性を確保できるので長期間の休みを申請しやすくなると個人的に思ってる。

最後にいままでオフィスに全社員が集まる形式で働く環境にリモートワークを取り込もうと考えているひとへ。 恐らくリモートワーク導入直後は効率が落ちると思います、その原因はチームごとに違うので一概には言えませんがリモートワークを導入するとほぼ間違いなく最初効率が激減します。

元々リモートワークをしていたひとや慣れ親しんでいる環境であれば問題ないですがなにかしらの問題が噴出するため日々KPTを回してなにが悪くてどう改善し、今後なにを継続すべきなのかを常に考えることが肝要です。

以前 id:soudai 氏と「リモートワークがない環境にいきなりリモートワークをぶっ込むとだいたい破綻するよね!」話してたので参考にしてください。

この効率が落ちるのもやむなしと考えれるかどうか、許容できるかどうかが結構重要な因子じゃないかと思います。

なんのためにリモートワークするのかがきちんと芯を得ていないと多分失敗することになると思います。 時短勤務やフレックスタイム制を導入するのとは難易度が全然別物なので注意したほうがいいと個人的には考えています。

取り留めがないけどもいいたいことはだいたい書ききったのでこれからリモートワークを自社に取り込もう!という人はぼくの屍の上に築いてくださいな。

齢30を越えてようやく気づいたWebエンジニアの勉強に関するベストプラクティス

…を書こうと思っていた矢先に↓が投稿された。 しかもぼくが書こうとした内容よりも理論付けられていたり、充実した内容だったり、深掘りされてたりして非常に良いのでこれ読めばだいたい終わるし書かなくていいじゃんね!ってなった。 完。

employment.en-japan.com

これを読んだあとで「あーこんな良いエントリあるならぼく書かなくてもいんじゃね?っていうかぼくも知らない内容書かれてて充実度で完敗だし書く必要性無くね??」とか思って書かないでおこうかと思っていたのだけども 別にぼくが似たようなことを書いてもPV数やまとまっている内容の充実差で件のエントリに微々たる影響を及ぼすこともなかろう、あと単純に書いて頭の中を整理しておこうと思い直したので今書いてる。

タイトルは元々の主旨なのだけどそれは↑を読めば満足できると思うのでこのエントリはそこからちょっと外れているものを書いておこうと思う。

ぼくの「これがあかんのやぞ!」とかを列挙して自戒を見える化のログとするのが目的に急遽変更する。 なので多分考えをまとめるとかすっ飛ばしていきなり書いてるので支離滅裂なことになっている点に注意してもらいたい。

パラシュート勉強法

ぼくは恥ずかしい人なのでこのパラシュート勉強法なる呼称を知らなかったのだけど最近自分のできる技術的な範囲を広げたい、広げよう!と思ってパーフェクトRuby on Railsの初版本を片手に写経していたのだけどこれがかなり難航していた。

パーフェクト Ruby on Rails

パーフェクト Ruby on Rails

理由としては単純でこの書籍が刊行された当初のバージョンがRails4.xを基準にしており、最新の5.xでは動かない…みたいなことが多発したというだけだ。 とはいえコードの部分ではなくgemのインストールやライブラリの依存関係など解決したい問題の本質以外の部分で大いに煩わされていてストレスフルなので↑の書籍を買おうか悩んでいるかたには現時点ではおすすめできない。

第2版が出て最新のRailsRuby、gemなどに対応してくれたら検討する候補にあげてもいいかもレベルだと思う。 不満な点でいえばGithubなどに書籍のサンプルコードをおいてくれていないのでRailsの変更があったのでここを直さないと動かない!みたいな部分のサポートがないのが非常に不満だった。

蛇足だが、この手のサポートはGo言語によるWebアプリケーション開発が非常に良かった印象がある。 Githubに掲載されているコードがあって書籍との差異を検知できる仕組みがあったので非常に良かった。

今後買う「書いて覚える」系の技術書はこの手のサポートがあるかないかを購入基準にするのがベターかもしれないなあと思ったりなんかした。

Go言語によるWebアプリケーション開発

Go言語によるWebアプリケーション開発

PHPはこの辺後方互換がかなり考慮されているので、技術書に書かれているレベルのものであまり困ることがなかったのだけどRailsJavaScriptほどでないにせよ変化の激しいものがあって初学者には書籍で学ぶのが難しいと感じることとなった。

「公式チュートリアルを写経」にしておけばよかったといまは後悔している。

railstutorial.jp

そんなわけなので「まず自分が作りたいアプリケーションを実装していってわからないところがあればそこだけググったほうが早いし理解度あがるんじゃね?」的なことを考えていた。 先のエントリ紹介されているがそれをパラシュート勉強法というらしい。

「超」勉強法

「超」勉強法

何故最初からそうしなかったか? この手法では単純に体系的に学ぶことが出来ないからだ。

ぼくもエントリを書かれた方と同じく大学でコンピューターサイエンスを専攻していたわけではないので非常にわかるのだが、体系的に学ぶ強みというものがある。

これがあるため「最初は遠回りに見えても最終的に体系的に学ぶことが最短なのではないか?」と考えるに至ったので今回は書籍を一からなぞるという行為を選択した経緯となる。 そして「学問に王道なし」という言葉があるように恐らくは体系的に学ぶことが出来る以上の効率の良い学習方法はないとぼくは考えている。

ところが結果だけみるとこのパーフェクトRuby on Railsにおいてはそれはあまり正解ではなかった。 基本的にはこのアプローチで間違いない。

ではなぜぼくが失敗したのか?というと一次ソースを当たらなかったことが原因だろうと思う。 これは件のエントリでも書かれていて非常に耳が痛い内容だった。

重要なのは「実際にLinuxを触る前からコマンド一覧をひたすら眺める」とか、「単純なルーティングも設定したことがないのに『マスタリングTCP/IP』を読みはじめる」 というようなことを一切しないことです。 必要なピースを拾い集めながら、知識のマスを少しずつ埋めていきます。上記でカッコ書きしたようなことは、勉強の初期段階よりも、学習が進んでから全体の横串を通すときに行ったほうが効果的です。

この一言でほぼ言いたいことがまとまってたので引用させてもらったが改めて端的にまとまっていて良さを感じる。 他にも遅延評価的学習方法は個人的には若干疑問視する部分があって完全には同意していないけど「必要になってからやる」「やったら徹底的にやる」は真理だと思ってる。

閑話休題

ところでこのパラシュート勉強法という命名がぼくには非常にユニークで面白く感じたので一応補足的に書いておこうと思う。 これは件のエントリには書かれていなかったのだ!(ドヤァ

以前バズってくれたエントリリーダー(管理者)ではなくエンジニア(実務者)でありたいと願う人々へで紹介したElastic Leadershipに書かれていたことなのだが「学習フェイズにおいて挑戦的課題が重要だ」と述べられている。

挑戦的課題とはなにか?

  • 不安を感じる
  • 挑戦するのに勇気がいる
  • リスクがある
  • 類似点はあるがその時とは違うと感じている(悪い意味で)

乱暴にまとめてしまうならば、これらの要素を兼ね備えたものが挑戦的課題だ。 これらは全て「信頼を損なう」「力量を低く見積もられる」「自分の底が露呈してしまう」などの心理的安全性の外側に踏み出していることで初めて実感するものであり これこそが成長には絶対的に必要なものだと書かれている。

逆にこれらの不安要素が含まれない学習は学習したつもりになっているという旨が記載されている、課題ではあっても挑戦ではないという意味だと認識している。 著者はこの状態を「安全領域から一歩踏み出す」というような表現をしているのが面白い、体感的にも成長が飛躍的に向上したときはこれらの挑戦部分を克服したときであることが多かったなあと思う。

この件がどうパラシュート勉強法の命名がユニークであることと繋がるのか?だがパラシュートというと一般的には遙か上空の彼方から身一つでアイキャンフライしちゃう頭のおかしいスポーツだと思う。

そのときに感じることはなにか? ↑の不安要素を内包しているんじゃあないかとぼくは考え、このパラシュート勉強法という命名が非常に端的に成長するために必要な学習要素を含んでいるように感じたというだけの話しなんだけどね。

実際にそれらを意図しているかどうかは不明なので勝手に妄想して「おおこれは言い得て妙だぞ!」と感心したよと。

恥ずかしいことを隠さない

ぼくの知人に id:otiai10氏という方がいる。 このひとをぼくは非常にすごいなと思っていてその理由が「恥ずかしい勉強会」というものを開催しているのだ。

hazukac.connpass.com

これってすごいことだと思っていて「今更聞けないけど知っておきたい〜」みたいなエントリが定期的にはてブには流れてくる。 これらを読んで満足しているひとはぼくも含めて多いだろうと思う。

そこから更に一歩踏み込んで「ぼくはこれを知らない恥ずかしい人なのだけど恥ずかしいからこそ学ぶぞ!」みたいな精神は見習うべきものがあるし、なによりそれを実行できる勇気がすごいなと感じている。

なので最近ぼくも真似をしてQiitaに恥ずかしい話しを投稿したら速攻でアドバイスやフィードバックが返ってきて自習ではなかなかこういったフィードバックは得にくいし恥ずかしい話しはもっと公開すべきなのではないか?と思った次第。

恥ずかしいことを隠しても問題が秘匿されるだけで技術力の向上には1mmも貢献しないが恥ずかしい話だぞ!って予防線貼れば対象読者も「ああこれは恥ずかしいやつの書いたことか」と思ってくれるかもしれない。

心理的安全性を確保しつつフィードバックによって技術的な知識や知見を得られるのでもっと早くに恥を晒してればなーって思った。

技術力以外の恥なら晒し放題なくせにチキンなので日和って損してたなーと改めて思いましたまる

本を買って満足しない、本を読み切って満足しない

はてな社員の誰かがいってたけど「手を動かしたやつが一番エラい」は真理。 本を買っても、ただ本を読みきっただけでも技術力の向上には1mmも貢献しないのだ。 手を動かして真に頭で理解することが重要、書籍はそのための案内板のようなものだと思おう。 勉強会に参加も然り。

本業以外でスキルセットを磨く場を作る

これは万人向けってわけではないのだけど本業以外にスキルセットを磨く場を設けておくとパラダイムシフトが起こって点と点、線と線が繋がりだして学習速度が飛躍的に上がるように感じたぞ!って話し。 僕の場合は副業がきっかけだった。

副業をはじめてどういう点で変わったのか? まず時間に対する概念というか考え方が大きく変わったように思う。

時間のやりくりやスイッチングコストが大きいことがどれだけ問題か?がようやく理解できた。 平日の夜に自宅に帰ってから副業にジョインするのでどうしても残業が出来ない(しない)、少ない時間で成果を出せる実装をしないといけないなどの自己制約を課すようになった。

それまでは本業で「このタスク定時までに終わらんかったけどあと1時間残業すれば終わりそうだなー」とか軽く考えてた。 「残業は悪だ」みたいな基本思想は元々あったんだけど悪とか正義じゃなくて終わらないと副業先に迷惑をかけることになるのでなんとしても終わらせる!!!みたいな方向に考え方がシフトした。

あと「本業+副業」を行っているためどうしても自分の学習にかける時間が激減する。 本業にせよ、副業にせよお金をもらっている以上そちらを優先するのは当たり前なのだけど、エンジニアとしては日々技術力を磨かないとぼくみたいなへっぽこ園児ニャアはおまんまの食い上げになってしまうと思うし、事実そうなるだろうなと日々感じている。

なので土日をかなり意識的に時間をとって自習にあてたり技術書を読む時間に宛ててるようにしている…んだけどこれがなかなか大変。 これは本業だけだと実感しなかった点で自分の時間の大切さを噛み締めてる、アニメみる時間とかゲームする時間が激減した。

「短い時間で如何に効率よく学習できるか?あるいは如何にシャローワークを殺していくか」みたいなことを考えるようになった。 その結果として「Elastic Leadership」「イシューからはじめよ」「DeepWork」「GRIT」みたいな今まで読まなかった自己啓発系?なのかわからないけど書籍を読むようになった。

ある意味ではこれはいい転機だったのかなと思う、それによって今まで得られなかった、あるいは意図的に避けていた事柄に触れたり知ることが出来て少しだけ考えの幅が広がったように思う。

過去エントリでも紹介しているが一応列挙したものを再度あげておく、興味があれば読んでみるといいのではないかなとぼくは思ってる。

おすすめはElastic Leadershipとイシューからはじめよの2つ。 DeepWorkとGRITは興味があれば…って感じかな。

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

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イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

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大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法

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やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

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これらのことから離れる時間を意識的にとる

人にもよると思うが技術だけではなくて観光したり温泉入ったり娯楽小説読んだりゲームしたりすることも時には必要。 ぼくは元々このあたりのスイッチングコストが大きくて下手だったので最近は意識的に土日のどちらかは必ずジムにいったり気になってた小説を読んだり買ったままになっていた技術書を読むようにしている。 あとたまにブログ書いたりブログネタを考えたりとか。

意識の切り替えが重要で本当に必要なときだけ集中するモードを養うことが肝要。

集中できる場を作る

人によるが自分がここなら誰にも邪魔されない!という場所を持っておくのが重要。 読書なら鴨川デルタ(近くにベンチが沢山ある、デルタから少し離れただけでほぼ確実に座れる)、コードを書くときは会社近くのスタバか烏丸御池近辺のスタバを愛用してる。 ↑のスタバ休日はほどよく人来ないし京阪三条にあるスタバと違ってほどよく長い出来るので大変助かる。 テラス席だと広々と使えるしだいたいヘッドフォンしてコード書いたりしているので騒音とかもほぼ気にならなくて捗る。 唯一のネックは電源だけど店内なら電源あるので最悪一定時間だけそこから拝借する。

継続性を持つ

自分でこれくらい出来るだろ!と思うのからちょっと少なめに見積もるようにしている。 例えば英語の学習をしようとして1日2時間!とかいきなりぶっ込むとだいたいどこかで詰む。 なので寝る前の30分だけ!とかかなり緩めの条件に設定する、人間は怠け者なので恐らくはコレですらサボる。

…サボるがたった30分だし!と思えるかどうかが個人的に重要かなと思ってて2時間だとその分を取り戻すべく翌日分に追加するとその分の時間を確保できなくて心折れてやらなくなる。

出来ると思ってやったことが出来ないと心が折れてやらなくなるのは万国共通なので条件は緩めにする。 物足りないと感じたら増やす方向で今のところちょうどいい塩梅。

あと重要なのが出来ない場合のリカバリー方法。 必ず翌日にもっていくと溜まったときに心折れるので週の最低ラインを設定して最悪それを超えていればOKという風にぼくは調整した。

このあたりは属人性が高いので話半分くらいで聞いておいて欲しい。

まとめ

もっと早い段階でこれらの学習方法に気づいていればもう少しマシなエンジニア人生を送れたのかなーと思うけども現状よりも悪化させないためにも今後も継続してやっていこうと思ってる。