TL;DR
- コミュニケーションは難しい。
- 枕詞に「これはXXXかもしれないけど」とか言うときはだいたい自分が悪い
- 現実世界のコミュニケーションもコードレビューも原則コンテクストが通じてないな〜と思ったらちゃんとExcuseしよう
問題の発言
これは自分のコミュニケーションが良くないのかも知れないけど「なんでXXXになってるんですか?理由を教えてもらえます?」というと「直します!」とか理由ではなく行動で返答されてしまうの、とても困る。
— luccafort@きのこカンファレンス in 関西 (@luccafort) 2025年6月2日
知りたいのは理由なんだ、理由を聞いてるので理由を返してほしい。
先日、こういう投稿をしたところ、いろんな人たちからアドバイスをいただいた。 それ自体はとてもありがたい話なんだけど、みんなコミュニケーションの話題に乗っかってくるってことは苦労してるんだなという気持ちになっている。
結論、悪いのはぼくだった
怒ってるわけではなかったんだけど、何度かこういうやり取りを同じ方としていたので「どうしたらいいんだろうなぁ」という困惑とかのほうが近い感情だったのだが、社内の同僚がそう感じたきっかけの発言を見つけてくれて以下の意見をくれた。
気になって件のものと思われるやり取りを見つけました。
— QUANON (@quanon_jp) 2025年6月2日
「XX って何かしてます?〇〇したいです。」
と書かれていたので、僕もそう言われたら「あ、すいません〇〇しておきます」と返しちゃうかもです。理由というよりは行動を促されているように感じました。最初の分だけなら理由を答えたかもです。
結論、ぼくのコミュニケーションが悪かった。 「なんでXXXなんですか?」と理由だけを問うと詰問として捉えられるかもな〜と思って、「YYYしたいです!」と付け加えたんですが、これが良くなかった。
自分の要望を伝えてしまうと、相手からすると「これは要望に対して自分がアクションしなくてはいけない」と考えさせてしまう余地が生まれてしまうのだなと反省をした。
やるべきだったのは「YYYしたいです!」ではなく「YYYしてもいいですか?」という提案だった。 何度でも読むシリーズでid:konifarさんの記事だけど、今回は多分レベル3ができると良かったんだけどレベル2、もしくはレベル1の提案(というかレベル0かも)をしてしまったのがよくなかった。
枕詞をつけるときはだいたい自分が悪い
そもそもこんな枕詞をつけるってことは自分にも否があると感じているはずで、その上で「やっぱり自分は悪くない。相手が悪い」という前提を持ってしまってるのが最大の原因だと思う。
これは自分のコミュニケーションが良くないのかも知れないけど
体感だけどこういう枕詞をつけるとき、(自分に否がある)2:(相手に否がある)8くらいに考えていると思う。 なので、枕詞をつけてたら「あ、これ自分が悪い可能性があるぞ」と一旦相手の立場になって考える、あるいは視点を変えてみる……というトリガーを用意するのがいいかも。
別に喧嘩したいわけでも、怒ってるわけでもないケースならそれでなんとかなるなと思ったという自戒です。 戸惑っていて、現実問題として自分が困ってるだけなので、それで解決可能ならまあそれがコスパ良くていいじゃんと思ってるというお話。
テキストだけだと誤解が生じる
んで、この発言面白いなーと思ったのは、ぼくの書き方がわざとボカシていたからだと思うがコードレビューの話ではなく、現実の問題(というかオフィスに放置されてるものを片付けていいかどうか)という話だったのにエンジニアが反応した瞬間からコンテクストが「コードレビュー時のコミュニケーション」に置き換わってしまったことですね。
バイアスってこういう感じで色がついていくんだなというのを体験できて面白かったし、改めてコミュニケーションって難しいな〜って思ったというお話です。
終わり。