ザ・コーチ

ザ・コーチ

ザ・コーチ

読んだ。

blog.shibayu36.org

しばゆーさんが読んでいたレビューをみて面白そうだと思い購入…3年近く経過してしまったことが判明した、反省。 気になったときが読み時なのでこういうものはガガガッと勢いに任せてとりあえず目を通してしまったほうがいいなと思いました。

別の書籍などを優先していたらなかなか読まずにいた&Clean Architectureを読んだあとだったので口直しに軽いものが読みたいという気持ちもあってえいやっ!という感じで読み始めた。

ストーリー仕立てなのでさっと読めた、もっと早くに読んでいてもよかったかもしれない。 多分読んだ時間はメモ取りながらで3時間〜4時間くらい。Kindleの目安読書時間が2時間半くらいなのでまあそんなところかな、という感じがする。

期待していたのはコーチングとかの技術習得のためだったんだけどもしばゆーさんも書いているとおりコーチングという分野を全体的に学ぶ…ということにはあまり向いていなかった。 時間が立っていたので完全に忘れていたがある意味で先入観なく読めたのでそれはそれでよしという気持ちがある。

反面、目的や目標、ゴールなどの概念として知ってるけどもそれぞれがどういうものか?というのを再認識&無知の知を教えてくれるという意味においていい本だった。 登場人物が主にメンターとメンティーの立場なので自分がどちらの立場を想定しているのか?という立ち位置を変えて読んでみるとまた少し違った印象を持つかもしれないなと読んでいて感じた。

ぼくは今回メンティー的な立場で読んだけどもメンターとして読んだ場合彼にどうアドバイスするだろう?というのを考えている自分がいたし、メンター的な立場にたったときにこのように的確な「考えさせ、答えをみつけさせるよう自発的な行動を促す」助言が思いつかなかったのでまだまだ学ぶところがありそうだと感じた。

そういう意味では参考例として自分だったらこうする、ああするという題材にしやすいのかもしれない。

文中にも目標の達人という言葉が出てくるがまさしく主題として目標があり、それを如何にうまく達成するか? そのためにどういったことを考える、考えさせるとよいのか、という面の情報が強化された感じがした。

1on1などをする前にメンター、メンティー双方が読んでおくとなんのための目的で、目標なのか? 個人としての目標はどこでそこにどう会社の目標を重ねていくのか、みたいな話ができると1on1もより実りがあることにフォーカスできそうだなと読んでいて思った。

いくつかの項目で似た話を別の本で読んだなと感じたところがあった。

特に「死ぬまでに叶えたいドリームリスト100を作る」というのはエンジニアの知的生産術にも似た話が出ていた。 目標は違っても使うツールや手法が似通っているのが面白いと感じたがこれは目的の部分が重複しているからかもしれないなと読んだ後でメモをみながら思った。

個人的に印象に残っているのは「ゴールに向かうということは、今の自分より高みを目指すということです。それは、今の自分のままの力や心では、なし得ないことをしようとすることです」という一文があるんですが、ゴールを目指すということは否応なく変化しなくてはいけなくてそれだけでもすごくチャレンジングなことをしているのだなと改めて気づけたのが良かったですね。

成長し続けないといけないだと息苦しい面がでてしまうことがあるんですがゴールを目指していままさに変遷の最中にいるのだと自分の状況を置き換えると他者と比較したときに遅れていると感じる部分がすこし柔らかくなったように感じました。

個人的に期待した効果、という意味では力不足感が否めないなという印象ではあったのですがそれはそれとしていい言葉、心に勇気をくれる言葉が散りばめられているので悩んでいるときやうまくいかないなと落ち込んでいるときに読み直すことで心の中のワクワクを取り戻せそうな本だなと思います。

本来はこのあと続編を読むか、コーチング全体について書かれた書籍を読むかしたほうがいいんだと思うのですが少々思うところがあるので次はScrumBootCampを読んでいます。

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

そのあとは技術書に戻る予定でClean Architectureをもう一度読み直すか、Java言語で学ぶデザインパターン入門を読む予定です。

Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計

Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門