平日の夜に #kyotorb をやって「ポートフォリオは作るものではなく育てるもの」だと思った、そんなお盆の一幕

TL;DR

かなり久しぶりに Kyoto.rb を平日夜にはてなさんのオフィスを借りて開催した。 初参加してくれた人と懇親会で話していたら「もしかするとポートフォリオはこうあるべきなのかもしれない」と思ったのでメモしておく。

イベントページはこちら。

kyotorb.connpass.com

開催時に話していた内容のメモはこちら。

scrapbox.io

前置き

前述したように久しぶりに平日夜にKyoto.rbをはてなさんのオフィスを借りて開催した。 ぼくはオフィスを出る時間が遅くなってしまって遅刻をしたりとトラブルもあったんだけどそこに初参加してくれた人と交流を通して「これってこうかもしれない」と思った点を書いていく。

思いつきを書きなぐっているのでもしかしたらあとから清書するかもしれないが、一旦ラフな状態で書かれていると思って欲しい。

背景

初参加した2人はそれぞれ別々の背景で参加をしてくれた。 共通点としてはどちらも現在プログラミングを学習中であること、就活や転職で提出できるポートフォリトや個人開発を行っていることが挙げられる。

懇親会の席で「普段ポートフォリオをどのように評価しているか?」という話題になった。 正直あまり彼ら、彼女らにとって「改善のためのフィードバック」になるような意見が言えたかどうかはわからないんだけどふとイベントが終わって家に帰ってお風呂に入っているときに「なにを作るか?ばかりを話してしまったけど、実は大事なのってどう育てていくか?ではなかろうか?」と思ったので思いつきが揮発する前にメモを取っている。

考えていたこと

まずポートフォリオがあるといい?に関しては正直どうでもいいかなと思ってる。 コードがあって、自信の課題解決力が提示できるならポートフォリオのような「見せるためのもの」でなくてもいいかなとぼくは思っている。 コードはないが普段から何かを調べたことをブログやドキュメントツールに残している、あるいは書いたコードを日常的にパブリッシュしている……などでも問題はないと思う。

飲みの席でも話したけど重要なのは「課題を解決するコミット力、継続的に課題と向き合う継続力」のようなものが重要でそれを測る指標の1つが昨今だとわかりやすくポートフォリオになっているのかなと思う。

実際にポートフォリオがこれらの埋もれていて、目立たない能力の発露になっているのなら別によいのだが多くの場合、オンラインスクールやなにかの学習サイトから「学んだ通りに作る」ことがゴールになっていて、それこそがギャップを生み出しているのではないか?と思ったからだ。

通常、業務でWebサービスを新規開発するよりも、サービス開発を持続・継続することのほうが多いように思う。 これはぼくがそうだっただけなので違う世界、業界、会社組織もあると思うが一旦この前提で進める。

であるならば、ポートフォリはこの持続・継続して開発できる能力が表現されていてほしいのではないか? id:onk さんがいう「開発をしているときの泥臭い話しがみたい」というのはまさにこの部分を表現しているような気がする。

そうすると面接や面談のときに「ポートフォリオを作ってきました!」と言われても、あまり心に刺さらないのは「開発することがゴールになっている」ということがあるからではないだろうか。 もし、そうであるならばポートフォリオが表現するべきは「どのように育ててきたのか?」の部分なのではないか?と考えた。

何かを完成しきる能力、これはとても大事だと思う。 それと同じくらい、場合によってはそれ以上に持続し続けることが大事になることもある。

転職や就活のようなケースでどちらをより重視するかは会社によると思う。 だがしかし、ぼくはなにかを作ることはスタートであり、そこからどう悪戦苦闘し、どのように試行錯誤してきたのか、そのログがみたい。

ぼくは戦記ものの小説が好きなのだけど、これはつまり歴史上のイベントが起こったことそのものよりもその裏でどのように人々が暗躍し、考え、行動してきたのか……そういったストーリーにより惹かれるからではないか?とふと思った。

転職や就活の場はある意味でアピールする場だ。 そう考えるとただポートフォリオを作ってきたというのはアピールになっていない、あるいはアピールする場に立っているだけなのかもしれない。 あるいはポートフォリオを作ったのは舞台に立つためのオーディションに受かっただけなのかもしれない。 実際に評価されるのは舞台に立った後、どのように演技をしたか?であり、これが「育てるもの」と表現した部分なのだとしたら評価されると期待するポイントがズレてしまっていることになる。

ぼくは最近エンジニアの面接などをしているわけではないので完全に予想や過去の経験から推測して話している。 なのでこのような考えは間違っているかもしれないし、あるいは真実の一端をかすめているのかもしれない。

ともあれ、飲みの席では「ユニークであること」ばかりを強調してしまった気がするが実際に重要なのは目立つことそのものではなく、あなたの「ポートフォリオの育て方」をどれだけ丁寧に、どれだけ熱意をロスなく伝えることができるか?なのかも……と思った。

いま、思いつきながら書いているので重複や一部自己否定が入っているかもしれないが、基本的に「どう育てたか?」に関するその裏側こそが面接や面談では重要で、結果としてできたものそのものの価値は実はあまり興味がないのかもしれない。 どう育てるか?は個人差がでると思う。 インタラクティブな操作が可能である、アクセシビリティがよい、とにかく描画が爆速、どこにでも展開できる、サイトのサイズがめちゃくちゃ少ない……などなど。 わかりやすい例だとログイン機能をパスキー対応するみたいな機能特化だろう。

そういったポートフォリオにこだわりをどう作るか、なぜそこにこだわりをもたせたいと考えたのか。 ぼくは面談をするならそういった背景やそこで起こった過程の苦悩や課題への向き合い方が知りたい。

こういうのもある種のストーリーテリングなのかもしれない。

あと帰っている最中にふとメモの魔力の最後の付録に書かれているチェックリストを共有したほうがお二人には有用なアドバイスだったかも……と思った。 いまだと電子書籍で買ったり、メルカリや’中古書店で安く買えると思う。 もしかすると図書館で貸出しているかもしれないので、そちらで借りてみてもいいかもしれない。

明日は大阪オフィスにいく予定でいつもより早く起きないといけないのでそろそろ寝る。 次回のKyoto.rbの開催日はまだ決まってないけど多分9月の最終週の土日のどちらかになるんじゃないかなー。