Project OCTOPATH TRAVELERに期待したいこと

www.jp.square-enix.com

先日話題になったNintendo Switch、お値段がだいたい3万円くらいというお手頃感もあって個人的には買いだな!って感想なんですが そのリリースされるゲームタイトルでひと際興味が惹かれるタイトルがあったので書いておこうと思います。 なお、これは雑な感想と期待値を込めているよというだけのエントリです、これでPVが普段の10倍とかなったら泣く。

全体的な感想

ゼノブレイド2やゼルダ真・女神転生など話題性の高いゲームタイトルが並んでいたわけですが その中でも「Project OCTOPATH TRAVELER」(長いので以下蛸旅行と称します)が個人的に異彩を放っていたのでSWITCHを買ったら まず遊んでみたいなと感じている今日このごろです。 発売日未定だけどな。

以下、蛸旅行に期待したいことを箇条書きで。

ドット絵

少年時代をドット絵なゲームで育った世代のおっさんなのでドット絵だというだけで評価がちょっと上がる、おっさんホイホイ乙。 ただのドット絵ディスガイアのような感じのドット絵をイメージしていたがYoutubeに上がっている動画を見た感じだと

ドット絵ではあるが上手く3Dの世界に落とし込めている。

初見で感じたのが「3D世界をドット絵と上手く混成している」だった。 そのあとで「ああ、どこかで見た覚えがあるとおもったらラグナロクオンラインとかかな?」だった、ラグナロクオンラインやったことないけど。 戦闘シーンなども古き良きJRPGの要素は踏まえつつも、それを上手く演出できているように感じた。 この段階でもう買いだなってなった。

聖剣伝説3のような偶像劇(になったらいいなー)

「どの物語の主人公となるのか―全ては君に託される―」の文言から想起されたのが聖剣伝説3のような メイン主人公を選ぶタイプ、そして選ばれなかった主人公たちもストーリーに若干の関わりがあるのかな?だった。 個人的には聖剣伝説3のあの選ばれた主人公によって大きくストーリーが変わったりするシステムは好みなので大いに期待している。 多分元々偶像劇が好きなのだと思う、幻想水滸伝とかクロノクロスみたいな多すぎるメンバー集めとか超好きだし。

ブレイブリーデフォルトの開発チーム(に対する期待と不安)

ゲームシステム的にはブレイブリーデフォルトの開発チームだということなのであまり不安は感じていない。 というかむしろめっちゃ期待している、半端なものになるくらいならリリース延期してでもきっちりと作り上げて欲しいとすら思ってる。

しかしながら不安も1つだけある、ストーリーだ。 ブレイブリーデフォルトは非常によく出来た良作ゲームだ、そのことに異論はないのだがストーリーに対する不満が大いにある。 ネタバレになってしまうがあのゲームはコンプリートを狙うならばストーリーを8周する必要がある。 周回プレイが嫌だというわけではないのだが、設定などから考えるに周回毎にストーリーが変わっていないと単純に作業になってしまう。 事実ぼくは途中から作業になってしまっており、この点のみ非常に不満だった。 恐らくは容量的な問題やシナリオライターの負担など様々な事案があったのだろうけどもこのせいでミソがついたという印象は拭えない。

またブレイブリーセカンドにもこのストーリーに対する不満がある。 前作の主人公たちがやたらしゃしゃり出てくるのだ、これはいただけなかった。 体験版などでセカンドの主要キャラを出していたにも関わらず、主筋のストーリーでほぼ絡んでこないなどなど。 どこのガンダム種死だよ!!!って思いました、種死は途中でみるのやめたから最後どうなったかわからんけど。 ゲームシステムがデフォルトのアップグレード以上の出来だったために余計に残念に思った。

本気でめっちゃ期待しているタイトルなのでストーリーにはお金かけてほしい。 その結果ソフトの値段があがってもいいから…(人∀・)タノム

BGM

スクエニの蛸旅行のサイトにいくとバックグラウンドで音楽がなっているのだけどこれを聞いている感じでは期待できそう。 良いBGMのゲームタイトルは高い確率で良作になると思い込んでいるのでこの点も期待している。 ケルトちっくなのがゲームの絵柄と非常にマッチしていて良い。

ゲームシステム

今のところYoutubeに公開されているもの以上の情報はないみたいなので経過観察したいが 動画をみる感じだと斬新なゲームシステムを採用しているようには見えない。 むしろ過去のJPRGのシステムそのままに演出でそれをごまかしているように見えた。 適切な言い方がわからないので悪し様にいってるように感じるかもしれないが 個人的には上手い手法だなあと感心した。

この演出システムの手法がライブラリ化されて過去の名作、クロノトリガーとかバハムートラグーン(ヨヨルートのシナリオ直せ)とかルドラの秘宝ライブ・ア・ライブなんかのリメイクされたら1万円だったとしても買い漁りそうで怖い。

まとめ

基本的にはまだ情報がほぼ開示されていないので期待するしかないのが実情だと思うけども 希望が持てそうなタイトルだとは感じている。 開発チームもそうだしBGMやイラストなどの作風とのマッチ感がそう感じさせている部分は多分にあると思う。

いけにえと雪のセツナは期待値が高い割に残念…というかガッカリした内容だったので 今度こそ!本当に頼むよ、マジで!!!という気持ちでいっぱいです。

大阪市プログラミング教育推進プロジェクトの事業者選定に対する問題について

最初に

めっちゃ長い割にクソの役にも立たない内容でございますことを事前にご理解ください。

発端1:

大阪市:平成29年度小学校段階からのプログラミング教育の推進に当たり協力事業者を募集します。 (…>教育委員会事務局>入札・契約のお知らせ)

発端2:

最低限こちらのまとめが参照されている前提でお話します。

togetter.com

ぼくの前提

  • プログラミング教育自体はやったほうがいいと考えてる。
    • ただプログラミングを全体として教える必要はない
  • ネットの内容が必ずしも正しいとは限らない(と思ってる、真偽不明だしね。)
  • 学校側のリソースが厳しいというのは理解できる
    • 金銭的な面でも学習環境的な面でも。
  • 今後プログラミング教育は勃興の時代に突入すると思ってる

目次:

  1. 授業づくりへの協力、教材・ソフトの提供、教員への研修が教える側の持ち出しである点
    • 民間事業者のみが一方的に負担をしているようにしか見えない
    • 教材や人材育成、ソフトの提供や交通費まで自費負担なのでボランティア活動よりなお悪い状態
  2. 募集要項の内容からはネットのようには読み解くことが出来る部分がない。
    • 募集要項などをみる限りにおいてネットで聞き取ったとされる内容との乖離が激しい。
    • 大阪市プログラミング教育推進事業協力事業者募集要項の内容を遵守すること」とあること。
  3. 議員、ないしは教育委員会が専門家に聞き取り調査をするのが先ではないのか?

    • その上で各モデル校への打診や検討をすべきではないか
  4. 1人の市議会議員の発言では信頼できない、もし本当にそういう意図であるなら公式発表があるのではないか?

  5. 先行的な共同開発であれば民間業者のメリットはどこにあるのだろうか?
  6. 目的が論理的思考を養うためであるならプログラミングである必要性がない
  7. 教職員よりも優れた生徒が出てくる可能性とその対応
  8. 授業の課題やテスト形式についての素朴な疑問

疑問点:

1. 授業づくりへの協力、教材・ソフトの提供、教員への研修が教える側の自費負担である点

授業づくりへの協力や教材・ソフトの提供、教員の研修等を、無償で実施できる民間事業者を募集

これ、普通に考えればあり得ない状況だと思うのですよね。 例えば「英語のスピーキングに力をいれるから無償で教員への研修をしてそのための協力や教材などの費用は自費でお願いしますね」と言ってるのと同義だと思うわけです。 英会話教室ってだいたい月1万円とかかかるわけですよね、それも少人数制とかで。 それが少人数制の何倍もの子供の教育をして、その教育をする教師のサポートと研修を行い、授業で使うであろうソフトや教材を作る、まして交通費すら自費負担…。

ぼくは教育分野に詳しいわけではないけれどこれらを準備するだけでも何十万円という金額が必要だろうということはわかります。 実際的にはもっとかかるでしょう、人件費や光熱費なども含むわけですから。 仮に利益を度外視してもそうなるだろうと思います。

PHP 研修」で検索し簡単に調べたところ、プログラミング教室でおよそ10時間〜20時間の学習時間で費用が1人あたりだいたい10万円〜20万円ほどかかるようでした。 より質の高い講習などではもっと高額なのかもしれません。PHPではなくC#であるとか、MySQLでなくOracleであるとかiOS/Android開発手法であるとかとか。 それらを全て業者の持ち出しでまかなえというのはさすがに酷すぎるように思います。

2. 募集要項の内容からはネットのようには読み解くことが出来る部分がない。

問題のサイト下部にある応募様式に誓約書の下記のような文言があります。

  1. 大阪市プログラミング教育推進事業協力事業者募集要項の内容を遵守すること。

この募集要項ですがそこには上記のような事業者負担に関しても書かれているわけです。 そしてこれが書かれているのは誓約書の項目なのです。

ネットの内容が真であるとするならば本来の目的と相違した悪意的に言ってしまうならば偽の誓約書に契約をさせるということになってしまいます。 もし本当にパートナー募集であるならばこの内容はおかしいことになります。 万が一、なにかトラブルがあり裁判沙汰になったときこの誓約書を縦に泣き寝入りを強いられるような事態に発展しないといい切れるでしょうか? ぼくには恐ろしくてこの誓約書にはサインできそうもありません。

この点からぼくはネットで聞き取ったとされる内容に対し非常に懐疑的にならざるを得ないと考えています。

この市議会議員さんが嘘をついているとかいうわけではありませんが 大阪市の言っていることとやっていることに大きな隔たりがあったことは否定できない事実でないかと思います。 この件はマスメディアや市議会議員さんが追求してくれるものだと信じています。

3.議員、ないしは教育委員会が専門家に聞き取り調査をするのが先ではないのか?

これをみてまず最初に思ったのが「仮にこの募集に1つも手が挙がってこなかった場合は見直しの必要があるとも考えている」という項目です。 これって大阪市は「今回の募集を行いましたがどの業者も手を挙げなかったので見直した結果プログラミング教育はやめまーす!」という流れに持っていきたいのかな? ……というように勘ぐれるなと思ったのが率直な感想です。 (なお、この方は大阪市のほうに聞き取りをしてくださっただけでそういった趣旨で公募を推進されたわけではありません。この発言だけを切り抜くとそう見えかねなかったため補足させてもらいます。)

前回応募したときに誰も応募しなかった実績を作るための公募なのか、やらないための理由づくりをしているように感じています。 少なくとも好意的に受け取ることがぼくには出来ませんでした。 もしかしたらそういう意図が潜んでいるのかもしれない、そんな下衆の勘繰りであることを願います。

4. 1人の市議会議員の発言では信頼できない、もし本当にそういう意図であるなら公式発表があるのではないか?

今のところ、大阪市からはこの内容に関して特にアナウンスがされているようには思えません。 件のページも変更されたようには見えませんし…。 この市議会議員さんが信頼できないということではなく公式発表がない、Twitterのようなサービスに全幅の信頼を置くことは難しいという単純な話です。 後日なんらかのアナウンスがあることを期待します。

少なくともぼくには真偽を判断することはできそうにありませんのでマスメディア、市議会議員さんにおまかせしたいと思います。

5. 先行的な共同開発であれば民間業者のメリットはどこにあるのだろうか?

これ、個人的にはかなり大きく引っかかった点なのですが、 仮に事業者同士であれば確かに自分たちだけ負担して共同開発することなどはあると思います。 ですがそれはあくまで事業者側にメリットがあるからです、ボランティアでは決してないと考えています。

この例でいうならば先行研究したことによる試行錯誤などの知識、経験というメリットがあります。 また先行して行ったことによる宣伝効果やそれに興味を示した人材に対するアピールや求人募集などへの効果も見込めるかもしれません。 それが費用対効果として適切であるかどうかは甚だわかりませんが。

ですが今回の公募の場合はどうでしょうか? 少なくとも事業者側が得するところというのはないように思います。 仮に教科書選定に携わったとして教科書の購入に関して、 特定の事業者の実績によるバイアスがかかってしまうことは公平性が求められる公の組織としては明らかにそぐわない内容になっていると考えます。 今回はモデルケースであるだろうことを考えると例外的にOKなのかもしれませんが個人的にはあまりよろしくないように思えます。

6. 目的が論理的思考を養うためであるならプログラミングである必要性がない

ぼくはプログラミング教育を行うことは非常に有益だと考えています。 ですがそれを差し引いてもこの目的のためであるならばプログラムである必要性はないと思います。 ロジカルシンキングの教科書でも作って、ディスカッション形式で議論をさせながら学ばせるなりなんなり 別のアプローチのほうがよほど速いしコストもかからないんじゃないかと思います。 幸い巷にはロジカルシンキングを身につける方法が書かれた書籍が出ていますし、そういったセミナーも日々開催されているようですしね。 本当にそんなことで身に付くのかどうかはぼくは懐疑的ではありますが。

上記のハードウェアやソフトウェアの指定を行政がすべきでないという点には賛同です。 ソフトウェアの進化は非常に早く、それによってご飯を食べているぼくのような末端エンジニアですら日々情報を追い続けていないといけないような状態です。 それを本来違う専門分野を担当している教員に負担させるというのは中々難しい状況だろうと思います。 また、そのためにまた研修を設けるとただでさえ昨今やれ部活動だ、修学旅行の引率だと多忙な教員に更なる負荷をかけかねないと思います。 負担に関しては対象者である学生にも大いにかかってくるかとは思いますが。

7. 教職員よりも優れた生徒が出てくる可能性とその対応

6でも紹介しましたが生徒にやる気さえあればブラウザでも勉強できる環境が今現在あるわけです。 そのような状況ですと思考にフィルターがかかってしまい柔軟な発想がしにくくなっている大人よりも子供のほうが吸収率が高くなる可能性があります。 そんなときに教員ではわからない問題解決方法に対して、子供が解答してしまう、出来てしまうという可能性が出てくるのではないかと思います。

そのようなときにどう対応するのか? 多くのオンライン系の学習サイトと同じように本来出力されているべき内容と一致しさえすればOKなのか。 それともインターネットでよく話題になるように学校ではまだ習っていない教えていないから間違いとして扱うのか。 また大人顔負けの知識を先行して手に入れてしまった生徒が出てきた場合にどう対応するのでしょうか?

などなど環境が整いすぎているからこそ起こり得る問題のケアを考えなくてはいけません。 まさかそこまで外部委託である民間業者には頼らないだろうとは思いますがこの辺どのように考えているのかが気になります。 今まさにそのことを協議するために公募をしているのでしょうけども。

8. 授業の課題やテスト形式についての素朴な疑問

課題の提出やテストはどうやるんでしょうか?まさか紙のテストにコードを書かせるつもりなのでしょうか。 ITパスポートなどに代表される資格の試験と同じようなテスト方法になるのでしょうか? (だとすると業者や教員のかたの労苦は計り知れないものになってしまう気がしますが…)

それともテストのときにPCがある部屋に移動し、1クラスづつテストを受けさせるのでしょうか。 この辺は単純に疑問ですね。 テストなし提出課題のみで判断する…みたいな形になるのかどうか。 それにしてもその場合、提出作品に対する点数の付け方はどうするのでしょうか?

番外 学校のPC環境について

ネットの反応をみているとPCスペックが低いことに対してこんなマシンでまともに開発できるわけがないといった旨を発言されている方を見かけました。 これに関しては一理あると思います。 確かにコンパイルが必要なプログラミング言語やUnityやXcodeのようなIDEを快適に動かすようなマシンだとはとても思えません。 ですが、ぼく自身としてはPCスペックに対する批判的な内容は的はずれであると考えています。

今はブラウザがあれば十分にプログラミング言語を学ぶことが出来る環境があります。 オンラインであればドットインストールなどが日本だと有名ですし、オフラインであってもコワーキングスペースで有志によるハンズオンなども無料で開催されていたりします。 paiza.ioやideone.comのようにブラウザ上でエディタやコンパイルが実行可能な環境も整っているわけです。 これらであれば環境を整える必要性も非常に少なく実行可能でしょう、学校側のPCでインターネット環境に接続可能なのかどうかは不明ですが。 それにまあ今の御時世、

さいご

以上となります。 正直書かないほうがいいのかなとは思ったのですがプログラミング教育は提唱当時からなにをどうやって教えるのか?が問題視されていましたが 危険視している内容そのものな公募がなされてしまったために過剰かとは思いましたが書くだけ書いてみようと思い筆を執りました。

基本的にツッコミどころがありすぎる公募に対する内容に対しての不安感が主になっています。 プログラミング教育はこれから過熱していくだろうと思っていますし、そういう選択肢が増えることは非常に良いことだと思っています。

ただ一方で昨今のプログラミング教育に関する問題というものは以前あるわけで 先行しているアメリカなどでもスクールに通っていればそれでOK!これで職に困ることはない!みたいな夢物語は当然存在しませんし 今現在ただのコーダーで甘んじているような人たちは将来的に機械に今の仕事を取って代わられるだろうとぼくは予想しています。

きっとあと何年かしたらプログラミングなんて出来て当たり前でしょ?みたいな世代が幅を利かせるのだろうと思います。 そんな未来が恐ろしくもあり、頼もしくもあると感じているので諸問題があるかとは思いますが このプログラミング教育は成功してほしいですね。 だからこそ、将来の彼、彼女らを苦しめる遠因になりかねない今回の公募に関しては見直してもらいたいと強く思います。

意図と目的を明確にしてくれさえすればきっと無償であっても協力したいという企業さんや業者さんは出てくるのではないかと思います。

正直感情的になっていない…とは言い切れないだろうと思うので不適切である、指摘や疑問点が頓珍漢である もしくは意図せず他者を攻撃する内容になってしまっているなどの場合は訂正、最悪削除するつもりです。

Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本 ~インフラの設計から構成、監視、チューニングまで~

買ってから随分と後回しになってしまっていたがようやく読了した。

Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本 インフラの設計から構成、監視、チューニングまで

読書の目的

  • インフラ設計などの基礎を学ぶことでコーディング時などに気をつける勘所を養う
    • コーディングに活かせるという感じはしなかったがチューニングやボトルネックなどの勘所を養えそうな気はした。
  • 低レイヤーに関する知識を養う
    • あまりそういう話しが主体にはならなかった。
  • 障害発生時における対処方法などを学ぶ
    • 概ね達成、あとは実践したりして勘所を鍛えていくしかないかなと。

評価

  • 極めて良 👍

書評

今まで苦手だな、難しそうだなと思って中々学んでこなかったインフラの基礎知識を学習するために購入した書籍だったが思った以上に良かった。 全体的に非常によくまとまっており、1つ1つの章ごとに学ぶべき点があった。 厚みがそこそこあるように思われるが実質2日ほどで読み切れたので毎日1時間読んでいれば恐らく2週間ほどで読了できるのではないかと思われる。 途中説明のため画面キャプチャが増えるので見た目ほど読みにくさは感じなかった。 平易でこそないが説明もきちんと必要十分な内容となっており、わかりやすい。

恐らく世のWebエンジニア、インフラエンジニアにとっては当たり前すぎる内容だと思うので目次をみてもらい、気になった項目の内容をパラパラと捲って「こんなの知ってて当然でしょ?」となる人にはマッチしないと思う。 この書籍はタイトルの通り抑えておくべき基本的な知識とその内容に従事している。 ぼくとしては目的に非常にマッチしている書籍を購入したことになる。

良かった点の1つに、サービスの構成やチューニングやボトルネックの探し方な部分に関して感覚的になってしまっている点がきちんと論理的に語られており学びがあった。 どういうメリットがあり、その構成にしているのか。ボトルネックを探すときにはどういう箇所を調べないといけないのか。チューニングによってどういう状況改善が見込めるのかなどがきちんと書かれている。 わかったつもりで全くわかっていなかったことが露呈してしまった、反省。

異業種からWebエンジニアになった人(ボク)やまだエンジニア歴が浅く障害が発生したときにどうすればいいのかわからない…といった人には一読する以上の価値があると思う。 会社で購入してもらい、インフラエンジニア以外の人で朗読会などをするといいかもしれない。 特に新卒などのまだまだ学ぶことが多い若い人には非常に読みやすく、またわからないことがわかるようになるのではなかろうか。

とにかく手元において置きたい1冊だなと読みながら痛感した。 Webエンジニアが知っておきたいという前置きがきちんとその通りな内容となっているので障害対応やチューニング、インフラ周りの知識に不安がある人は買うことをオススメさせてもらう。

まとめ

  • インフラエンジニアには基礎的な内容なのかもしれないが非常に良かった。
  • 教科書的な内容になっていて、Aという問題が起こった際にどのようなコマンドを叩いて、どの値を調べるのか。それが終わったら次はどこを調べればいいのか…といった内容になっているため体系的に学べる。
    • その上で業務にも活用できるであろう事柄や手法などが語られている。
  • インフラの技術の基礎知識からそれぞれのベストプラクティスな手法のメリットデメリット、チューニングなどがきちんと書かれている。
  • Webサービスを運営していると絶対に避けては通れない障害対応の方法や実際に使う死活監視ツールやモニタリングツールの出力するパラメータが何を表しているのかなどに関して説明されている。
    • 障害対応に関して、独学で知識に不安があったこと、表示されているパラメータの内容や意味をきちんと理解していなかったことがわかった。

事前に気になった/重要そうな箇所

  • インフラ技術の基礎知識
    • まだ専門用語でいくつかわからない内容があったので何度か読み直すことで理解が深まりそう
  • インフラ手配の基礎知識
    • どういう基準で手配するのか?どこを目的としているのか?などが書かれており今までのサービスがどういう基準で選ばれたのか気になった。
  • ボトルネックの見つけ方
    • 勘に頼ることや問題が発生してからしか今までは見つけることが出来なかったがその前兆や兆候の発見の仕方が書かれており本書を読んで一番良かったと思える内容だった。
  • チューニングレシピ
    • MySQLのチューニングやApacheのチューニングなど言葉や対応に関してはある程度知っていたがもっと奥深いものなのだと実感できる良い内容。

重要(page:message)

  • 全体的に一度網羅して読んでおくべきでどこか一部が特に重要というわけではなかったように思う。まさしく教科書的技術書。

今年の抱負

rebuildfm ep.170 Done with Facebookで今年の抱負について語る箇所があって「数値目標以外は駄目だ」という話しがあり 「ああなるほど、それはその通りかもしれないな」と思ったのでぼくも数値目標を上げてしまおうと思う。

一応はてなの「2017年にやりたいこと」のお題として解答しているのでこれに具体的な数値目標を再設定しようと思う。

luccafort.hatenablog.com

15kg(3kg落としたのであと12kg)ダイエットする

すでに数値目標あるので割愛

無職返上

1ヶ月以内にアルバイトを含めてなにかしらの所得を得られるようにする。 これはいま幾つかの企業に求人出してる、結果はあまり芳しくないが多分なんとかなるだろうと楽観視もしている。 なにはともあれ今月中に決めるつもりで動いて行こうと思う。

女性と会ったり話す機会を作る(≒お外に出て人と会う)

無職状態ではさすがにつらいので来月以降になると思うが1ヶ月に1度誰かしらとご飯を食べに行こうかと思う。 女性の場合、ご飯代こっち持ちとかそんなことをするかもしれない。 老若男女、未婚既婚を問わない感じでいこうかなって思ってますので興味があればtwitterのほうにでも連絡くださいな。 …奢るかどうかはお財布事情次第だけど。

イタリア旅行したい

今年中には難しそう。 5〜6月が気候も安定しているし料金的にもいい感じらしいので来年の6月までにお金を貯めようと思う。 聞いた話だと内容次第だけど30万くらいあると安心とのことだったので毎月3万ずつくらい貯金しようと思う、頑張れ…。

以上。 基本的にお金がないとなにも達成できないのでさっさとお金を稼げるようになりたいな。

Go言語によるWebアプリケーション開発1章の罠

お題

に出てくる1.1.2のgo buildでエラーになる現象の解決方法。

結論

↓を実行すればOK

go build -o chat  # ←chatが生成されているのを確認
./chat            # 実行

問題点

本書はある程度Go言語がわかった人間向けにかかれているため 知ってる人間からすれば当たり前なことは結構省かれている。 それは目次をみてもらえば解るかと思う (Goのインストールが付録扱いされ本末にまわされている)

なもので久しぶりにGoに触れていたこともあってビルドの仕方を本書通りに進めていたところ1.1.2で軽くハマった。 本書ではきちんと書かれているのだけどもコマンドの記載が1行なのか複数行なのかわかりにくいため、ワンライナーだろうと思いこんで実行してしまっていた。

これは解説で書かれていれば防げた内容だったこと、コマンドの表示が少々わかりにくい(コマンドの際は$ コマンドにするとかして欲しい)ためだと思う。 次回改訂版ではそこら辺がもっとわかりやすくなっていると嬉しい。

…というか至る所に翻訳者の注意書きがあるのにここになかったのはどういうことなのかと。

以上、くだらない内容でした。

いまさら翼といわれても

はじめに

読了した。 一応ネタバレしない範囲でレビューを書いておこうと思う。

今作も古典部シリーズらしい若々しさと苦さの絶妙なバランスが取れたいい屈託だった。 今回も「青春は、やさしいだけじゃない。 痛い、だけでもない 」のフレーズそのままな展開やストーリー。 このフレーズを考えた人ホントすごい。

全体的に古典部ワールドが展開されて非常に楽しめたのだけどもその中でも特に気に入ったのが以下の2章。

わたしたちの伝説の一冊

伊原摩耶花が主役の珍しい章。

本作には摩耶花が主役となる章が2つあるのだがその中でも、あるいは今まででもっとも伊原摩耶花を感じることが出来たお話しでもあった。 ぼく個人は伊原摩耶花は実はあまり好きでないキャラクターなのだが今作ではそんなことは全く関係ないほどのめり込んだ。 多分自身の置かれている状態や環境なんかに感じ入るものがあったのだと思う。

エンジニアやクリエイター、デザイナーなどのクリエイティブに関わる職業はもちろん、かつて漫画家などに憧れた人にもかなり刺さる内容になっていると思う。 特に章末の展開は思わず自分と伊原摩耶花をダブらせてしまう感じがとても屈託した気持ちにさせられる。 とにかくこれを読んだあとのぼくの素直な気持ちとしては「あーぼくも頑張らないといけないな、(以下小説を読んで補完してください)」

古典部シリーズではクドリャフカの順番がぼくの中では一番好きなんだけどもそれに次いで好きになった。 1冊丸々と章単位なので比較対象としてはおかしいという指摘が来そうだけどもいまさら翼といわれても自体がクドリャフカの順番の次に好きなので大筋では問題ないのでいいのだ!

長い休日

折木奉太郎が主役なのだが何故、折木奉太郎が省エネ主義を標榜するようになったのかが記された面白い章。 ぼくは省エネ主義なのではなくて、ただのものぐさ、面倒くさがりでしかないのだけども この章で語られた折木奉太郎が遭遇したちょっとした事件で感じた気持ちに共感してしまうところがあって もしかしたらぼくが面倒くさがりなのもこういう気持ちをどこか心の奥底で感じているからなのかもしれないなぁと思った、多分違うけど。

章の初めと終わりで全く折木奉太郎という人物に対する気持ちや思いがガラッと変わって感じることが出来る。 やはり省エネ主義に至るクンフーがぼくには足りていない、頑張ろう…。

まとめ

本作も本作で実に屈託という気持ちを表現したいい小説であり読み応えのある内容になっているように感じた。 一方、ミステリ小説としては謎解き部分が元々物足りなさを感じる結果となった。 とはいえ古典部シリーズ自体が謎解きに関しては少々物足りないようにぼくには感じられていたので特別これがひどかったというわけではないと思う。 ただ古典部シリーズの中でも薄めな分キャラクターを掘り下げていたように感じたので然程不満を感じることはなかった。 思い返してみれば、いつもより薄めな謎解きだったな…と感じる程度のものだ。

それよりは続編が気になって仕方ない最後だったので早く、早く続きを読ませてくれ!!! 一体このあと奉太郎はどうなったんだ、伊原は某氏とどうなったのだ!そして千反田えるは?!!! …福部里志は今作、完全に脇役に徹しているというか空気です。 いや存在感がないわけではないんだけども目立たないことおびただしい感じ、福部里志が好きなぼくとしては悲しい結果なので次作ではリベンジして欲しい。

あ、あと現在無職なので今回からレビュー対象のリンクがアフィリエイト込みのものに変わっています。 もし、「あ、この小説気になってたけど面白かったのか。じゃあ買ってやろうかな?」とか思ってくれたらそちらからチャリンチャリンしてくれると ぼくがまた別の小説を読む資金源になって大喜びするので是非ともご協力をお願いしたいところでございます。

多分次に読むのは↓のどれかになるんじゃないかなぁ…。 他にもお勧めな小説とかあれば教えてくだされ。

日本の英語教育は筋が悪いのかもしれない

主語が大きいやつです。

最近になってpodcastバイリンガルニュースを流し聞きしているんだけども日本語が混じったり英語が混じったりしていて 比較的ぼくには聞き取りやすく「あっこの意味はわかるぞ!」とか「この単語聞いたことあるけど意味がわからん、どういうことだろ?」みたいなことを考えていたんですが そんなときにふと中学校や高校で習った英語の教育ってそういえばこういうちょっとした成功体験と言うか達成感を味わうことがなかったなぁと改めて思ったりした。

学校教育という意味での英語は多分今のままでも問題ないんだろうけども 正しい文章を書くよりも先に英会話ができるほうが最終的に学習効率が高いんじゃないかなと思ってるのであまり良い筋の学習方法でないのかなと感じた。

子供が母国語を喋れるようになる学習ラインと同じであったほうがいいのかな、と。

文章構成学ぶ→文章読ませる→英会話の表現力は変わらない→英単語や文章構成もっと頑張る→文章書けるし読めるけど話せない→つまらない→以下ループ

みたいな印象がぼくの中にあって、多分に言い訳なんだけども自然言語を話せることって特別なスキルというわけではない(1ヶ国語くらいなら、5ヶ国語話せるとかは単純にすごいと思う)と思うところがあって あまり学習サイクルとして良くない流れなのかなと感じてる(ぼく以外の人もわかってると思うけど)

英会話出来る→文章構成を学ぶ→英会話の表現力あがる→英会話チョットデキル→以下ループ

みたいな流れになることで学習効率はアップしてくるのじゃないかなと思ったよという話し。 英単語をひたすら覚える、文章構成の基本を学ぶ、文章を読む…というのがぼくが知っている学校の英語学習なのでもしかしたら今は違うのかもしれない。 とりあえず英単語を覚えるのは重要だと思うけどそれよりは実学というか実践のほうが重要で、そこで困る事態があれば英単語を覚える…という流れのほうが自然だし身に付くように思った。

これは別に英語がネイティブで話せる人を雇う必要ってなくて英語の授業は全て英語で行うような大学式の方法へシフトすればいいんじゃないかなーと。 もちろんそれだけで話せるようになったり学習効率があがるとは言わないけども苦手意識的な部分はだいぶ改善するのかなと。 英会話教室が役に立たないとは思わないんだけどもどうしても学習時間が圧倒的に少ないよなぁと思うので大人で英会話話せるようになったよ!みたいな人のバッドノウハウあったら教えて欲しい。 あとどうやって学習時間を増やしたのか、とかも。

教育ママが英会話教室に子供を通わせるのはこういうのが実体験としてか知っているかななのかなぁ。

英語は日本人が身につけておいて損のない技術の1つだと思う割に実際に本気で勉強してる人は少ないという ある意味ではコストパフォーマンスの高い技術なのかもしれない。

ということで英会話できるようになりたいし、英語の長文読んでも苦手意識を持たなくて済むようになりたいなって多分10年くらい前から思ったまままた今年も年を越しそうです。

それでは皆様ごきげんよう。 have a nice year.🎉