就職や転職における外形監視の有用性について

前回の記事、なにが良かったのかさっぱりわからないのだけどぼくにしては珍しくそこそこのPVがあってイベント参加した権利分の仕事ができたな!みたいな気持ちがあったんですが1点漏れていたというか伝えきれなかった補足事項があったので追記記事としていま書いてます。

luccafort.hatenablog.com

時間が空いてしまったのはぼくのモチベと時間とゲームや読書(漫画含む)の可処分時間に問題があるからです。 最近のおすすめはブルーピリオドと呪術廻戦です。

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

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呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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前回の記事でも触れているんですがぼく、というか弊社ではアドバイザーがいるんですがそれとは別にkiitokというサービスを使ったことでアドバイスの第三者的視点が得られてよかったという話しをしました。 その話の流れで「就職活動してるときに就活本や就活指導の先生に自分を客観視して自己PRを書きなさい!って言われるけどあれ無理ゲーじゃんね?」という話しをしました。 今日はその補足です。

今朝似たような話しをみていたんですがプログラミング初心者も転職者も就活生も基本は同じで客観視することが本当の意味で出来るひとってまあいなくて、だいたいは取り繕った内容や実績に基づく話し、あるいは自虐的な説明のどれかになりがち。

どれも自分という観点からは切り離せていなくて多分就活本や就活指導の先生は実績に基づく話しを客観視すると定義してると思うんだけどそれが語れる人間ならそもそも苦労しないわけですよ。 それがないから似たり寄ったりなんだよ、クソが!!!!!って思いませんか?ぼくは学生のときに就活していて500万回くらい思いました。 嘘、1500万回くらい呪った。

なので自分のことを客観視するのは土台無理な話しなのでそういうときは外部の助けを借りましょう!って話しになるわけですね、わかる〜。 で就活本とかだと身近な人に意見を〜みたいな話があると思うんですがこれも完全にクソで、関係性が今後も続く状態で厳しいことってめちゃくちゃいいにくいんですよね。

あとネガティブな話しは完璧超人でもなければザクザク埋蔵金どころか地雷原くらいいっぱいあると思うのでそれは足りているわけですよ、でも人間ってなかなかいいところを掘り下げて評価するのが難しいというバグがあって、その状態で知人や親兄弟に意見を求めると7割から8割くらいでネガティブな内容が返ってくるわけですね。

そうするとただでさえ「客観視しよう!」キャンペーンでダウナーな精神のところにネガティブなことを言われると「何もわかってないくせに!」みたいな反発をするか、「鬱だ氏のう…」みたいな穴ほって埋まりたい現象が発生するわけですね。 ぼくは後者だったのでいまでも読んだほうがいいと言われた就活本と就活指導の先生に対して一言いってやりたいなという気持ちがあります。

そうすると身近なようで身近でない、だけど自分のことを評価してくれるのに最適な存在…というのが必要になります。 なぞなぞかよ、無理ゲー…と学生時代のぼくなら考えたと思う。

でもいまはそうじゃなくて「これからIT/Web業界を目指したいと思ってますが情報学部やCS取ってなくても大丈夫ですか?」みたいな相談がkiitokだと出来るわけですよね、そこで自分の自己紹介をしたとき、どう考えていて今後どうしていきたいかというのを多分一生懸命なんとか誤解のないように伝えようとすると思います。

で、それを聞いた側は「ふむふむ、あなたはこれこれしかじかなタイプのように感じました。そうであればこういうアプローチがいいんではなかろうか?」というアドバイスをくれたりするわけですよ。

そうこれ。

このアドバイスに含まれる「あなたはこういうタイプの人間であるように感じた」というのが客観視されたぼくたちの評価なわけですね。 ぼくはkiitokの目指すところをきちんと理解してないのでこういう使い方が正しいのか、それともダーティーハック的な行為なのか判断つかないのですがこのような使い方が是とされるかどうかはわからないですし推奨するつもりはないです。 ただ1つの手法としてこういうのが考えられるし、そういう可能性があるなと感じたというていで離しています。

こういう全くの他人に自分のことを知ってもらうとき、どうしてもわかりやすく伝える必要があるため実績ベースで説明すると思うんですね。

ぼくであれば元々ゲームが好きでゲームの専門学校いってゲーム会社いったけど給料安いし、ブラックだったのでやめた。 でもプログラムは好きだったし、もっと頑張りたいと思って当時の先輩に相談したらコードを書きたいならいまはWeb系企業のほうがいいよとアドバイス受けたのでそのあとはWeb系企業に転職した。 その後は奇妙な縁もあってゲーム業界から遠ざかったり、敬遠してたわけじゃないけどゲーム会社に転職したりしました。

……みたいな説明を実際にkiitokを使ったときにしてました。 多分そのときは考えて喋ったわけではないので、もっと右往左往した説明だったと思うので聞き手のかたは大変苦労したと思います。 説明下手ですまない。

閑話休題

とまれ、転職ってある種の実績なので比較的語りやすいんですよね。 新卒入社から転職のパターンの場合はもっと簡単でメンターに聞いてみればいいですよ、んでいいところだけをメモして転職活動のときにそれを伝えればいい。 自覚のないネガティブな素養って基本的にあまりないと思ってて、だいたいみんな自分の駄目なところって自覚してますよ。 自発的に自覚してるというよりは「遅刻多いぞ!」とかそういう外部からの指摘が蓄積されて、結果「あ、俺遅刻多いわ」みたいな気付きにつながるってだけの話だとは思いますが。

なのでわざわざメモる必要性はない。 逆に自分のいいところって自分のなかでは自明なことであるケースが多くて、自覚しにくいんですよね。なのでそういうつもりじゃないけどそういうふうに見られてたのかーみたいなのは気づきにくいしメモっておくことで自分のなかで肯定感がマシてくる気がするのでいいんじゃないかなって思います。 もっとポジティブに褒められていこうぜ!

難しいのは学生かなと思っていて、学生で実績作るのってなかなか評価しづらいですよね。 昨今の小学生は基本情報技術者試験に受かったりしてるみたいですがそういうのってまあ稀じゃないですか、なので例外は考慮しないほうが幸せです。 そいつらと戦うのは別に就活のときじゃなくてもいいわけだしね。

学生で実績と言う話でよく聞くのは「バイト先でリーダーしてました!」とかだけど正直これがめちゃくちゃ好意的に解釈されたという話しをとんと聞いたことがない。 あまり意味のない、枕詞のようなものなのかなと個人的には思ってるくらい。 なくてもいいレベルなので加点も減点もされないけど実績としては一応スタックしておくかくらいのものなのかなというのがぼくの中の認識。

ちなみにぼくは学生時代にリーダーとかもしてなかった側の人間なのでマジで面接とかで伝えることがなさすぎました。

いまならどうするか?

バイト先でのことでも、学業でもいいんですが「なにか困って解決した話」を話すのがいいかなと思ってます。

「これこれしかじかのことで困ったんですよねー」というと聞き手側は「へーそれでどうやって解決したの(できたの)?」と聞いてくると思うんですよ、興味がクソほどない限り。

興味がなかったら「すごーい」「すてきー」「ウケる〜」「にゃーん〜」って返ってくると思うので察しましょう。 それが察することができたら「興味なさそうだったので起点を効かせて会話を切り替えました!」みたいな実績ができたと思っておきましょう。 なんなら面接の自己PRでいってもいいんじゃない?どれくらい価値があるかわかんないけど、自己PRするものがない!みたいな悩みからは解き放たれますよ。

んで、そうしたら「いやーあのときは大変でこういう問題を解決したら、次はこんなのが上がってきてみんなに協力してもらって解決できました」みたいなこというじゃないですか。 仮に解決できなかったとしても「いまならこういう方法で解決できるかもしれないと思ってます」とか「それがわからないんですが○○さんだったらどうします?」みたいに質問すればそれ相当になるかなと思っていて、これらで何が得られるかっていうと話を聞いてもらった人の中で話す側、この場合はぼくの仮想人格が組み立てられるわけですね。

この人はこういうときにこう考えて行動したのか、じゃあこの人はこういうタイプなのかな?みたいな。 そういうバイアスがかかってない人の中である程度仮想人格が出来上がったらそれを教えてもらうだけなわけですよ。 聞くときに「さっきの話しを聞いてぼくの印象ってどう感じました?」って聞くのだけはやめておこうな?ぼくが言われた立場なら「は?」ってなるぞ! ちなみにぼくは言ってしまう側の人間だ。

もしぼくが聞くなら「いま就活してて自己PRに悩んでるんでどう感じたのか聞いてもいいですか?」とか言えばいいのかなと思う。 さっきの話云々が入ると変な印象を植え付ける気がするので多分良くないし、ぼくならその瞬間「こいつキモっ!?」みたいなバイアスが発生する。 聞き方、伝え方って大事だよね。

それはともかく、実際の人となりとその仮想人格はイコールである必要性とか全く皆無なので誇張とか変に卑屈になったりとかしないほうが結果としていいと思います。

どうせ就活に使うときに必要なだけの仮想人格なので人となりが解釈できる程度に受肉されてればいいと割り切ってしまいましょう、明らかにこれは違うと思うのがあれば検討候補に突っ込んでおけばいい。もしかしたらあとでその検討候補から繰り上がりがあるかもしれないからね。

それにたかだか面接の数時間で人となりがわかるなら、ぼくたちはこんなにコミュニケーションだとかで困らないわけですよ。 なので面接に立ち向かうための「ひのきのぼう」を手に入れたくらいの気持ちで最終的にブラッシュアップされる前提でとりあえず仮想人格のいいところを伝えるつもりでいきましょう。

なんか学生の項目が異常に長くなってしまったけど言いたいことはそうではなくて「自分を客観視する」というのはバイアスが非常に強力にかかっているのでそれをニュートラルな状態にするのは至難の業。

なのでそこで四苦八苦するくらいなら客観視出来るひとを読んできて、評価出来る程度の情報を与えて教えてもらいましょうねということが今回の記事の補足事項です。 はー脇道それまくってて話が長くなった。

んで客観視できるひとを読んできて評価してもらうのが外形監視っぽいなと思ったので外見監視だと有用性が伝わりやすそうだなということでタイトルに持ってきたという感じです。 Mackerelとか一切関係ないのでもしそれで検索に引っかかってしまったらすまない、とは思いますがまあ最初のほうでわかるでしょ。

という感じで客観視、無理にしたりしようとするんじゃなくて出来るひとを見つける、見つからないなら作るくらいの気持ちで外形監視できる環境を作っていこうな!というのが結論です。