イケニエと雪のセツナを攻略した感想

JRPGを取り戻すだか取り返すだかというお題目に釣られたので購入してしまいました。

いけにえと雪のセツナ【Amazon.co.jp限定】「いけにえと雪のセツナ」オリジナルテーマ付

感想

期待した分を差し引いたとしても凡作と言わざるをえない。
細かいところを言ってしまえばキリがないし、きっとamazonあたりのレビューで散々叩かれていることだろうと思う。
良いか悪いかの二択を迫られれば迷うことなく悪いに投票する程度には。
ゲームの出来それ自体は酷評されうるものではないと思う、ただ全体的になにもかもが薄っぺらいような印象を受けた。

以下、良い点悪い点をあげつらっていこうと思う。
一部ネタバレを含むため、ネタバレが嫌な人は読まないで欲しい。
そもそも感想レビュー読んでる時点でネタバレ云々気にする人がいるのかどうかわからないが。

良かった点

正直かなり少ないのだが…。

  • 雪のエフェクトや演出はメインテーマとして掲げられているだけあり、非常に綺麗で細やかだった。
    • 雪原を歩くとその足跡がわかるように作られているのはスタッフのこだわりを感じた。戦闘中のものも反映されるというのが新鮮さを感じた。
      • クロノトリガーの開発室的な場所で某スタッフキャラがこの点に言及していたが確かにここはこだわりを感じたし苦労したんだろうなぁと感じた。
  • ムービーシーンがほぼない
    • 昨今のスクエニさんだとよく見かけるムービーを見せられる問題がこのゲームにはなかった、正直某移動手段を手に入れるときは絶対に入れてくるだろうと思っていただけに予想を裏切られた
    • この点だけは昔のJRPGっぽいと言われると確かにぽい。

悪かった点

とりあえず他人の評価は気にせず思ったこと。

  • 強くてニューゲームが実装されていない
    • いたるところにクロノトリガーを意識させるアイテムや技名などが存在するにもかかわらずクロノトリガーの代名詞とでも言うべき機能が実装されていなかった
  • 雪の世界観である必然性の説明
    • 雪の世界である説明が一切なく、雪の演出が綺麗だったゲーム以上の感想が出てこない。
    • メインテーマの1つなんだからただ綺麗でしょ?で終わるのではなくきちんと何故雪に閉ざされた世界なのかなどをイケニエというテーマと絡めて説明して欲しかった。
  • 各所の説明不足
    • ↑でも書いているのとかぶるんだけどもいろんな謎や設定の説明がされる箇所やシーンがあるが明らかに説明が多々不足している。
      • 腑に落ちない感じのモヤモヤしたものがゲームクリア後まで引っ張られてしまうくらい説明不足だった。
      • ボリュームが足りないということなら何部かに分けてしまっても良かったように思う。
    • 説明するタイミングに関しても個人的には不満を感じた、展開がお粗末だった。
  • 戦闘システムがつまらない
    • 正直戦闘が苦痛だった、これなら昔のATBのままのほうが良かったのではないかと思うくらい。
    • ATBを進化させた1つの解答としてはブレイブリーデフォルトが良かったと思う、セカンドで更に改善されておりあのシステムのような改善を期待してしまっただけに落胆しきりだ。

書き出したらあれもこれも出てくる。
ただぼくが愛した90年代のJRPGはプレイするだけでワクワクさせてくれるものがあったんだけども
ドット絵から3Dに移行してからだんだんそのワクワク感が薄れてしまっているように感じる。
このゲームにはそのワクワク感を体感させてくれるのではないかと期待しただけに非常に残念だと感じた。

JRPGの後継という意味で言うならブレイブリーデフォルトのような現在と過去の後継を目指すのが多分正解じゃないかと思う。
あのゲームは非常に良く出来ていた、セカンドもゲームシステムだけをみれば非常に良く出来ていたと思う。
デフォルトは4章以降のあれがなければ間違いなく名作入りしてたと思うんだけどなぁ…。

兎にも角にもこんな感じの愚痴を書いていたら「クロノトリガーはすごい」ということを再認識させてくれたので久しぶりにやりたくなってきました。
実家にDS版のソフトがあるので送ってもらおうか本気で考える…。